日本一の紅葉と言われる北アルプス涸沢の絶景を満喫したいなら知っておくべき3つのこと

紅葉の涸沢

日本一の紅葉という絶対ブランドを持つ涸沢カール。登山愛好家だけでなく、普段山に登ることがない人たちも多く訪れます。標高でいうと2400m程度なので北アルプスの中ではそれほど難易度が高いわけでもなく、登山道もしっかり整備されていることから比較的安全にたどり着くことができます。

山の素晴らしさを知ってもらう意味でも色々な方に来てもらいたい山の1つではありますが、北アルプスです。なめてかかると痛み目を見ますのでおすすめの登り方と注意事項をまとめます。

日帰りは無理。上高地からのアクセスが一番楽

上高地から涸沢のルート

片道18.5km。往復で37kmの山行になります。計測はGARMINのGPSMAP62SCJとTOPOを使用しています。

登山が目的ではなく、涸沢カールの紅葉を満喫する人のほとんどがこのルートを使用します。バスで上高地に降りてひたすら平坦道を歩きます。上高地 – 徳沢 – 横尾まで11kmあります。一般の登山者の荷物で3時間。超重量のザックを背負って4時間程度かかります。

なんだかんだで往復40kmくらいは歩きます。登山をしてる人でなんてことない距離ですが、普段運動していない人ですと全身筋肉痛で帰宅後はまともに動けなくなるかもしれません。

横尾山荘から4時間から5時間かかます。上高地にバスで行かれる方は6時~7時に上高地に着きますので、初心者の方が1日でのアプローチは厳しいです。この時期の山の夜は0度付近まで落ち込むので、動けなくなったときのリスクは高いです。

涸沢に行って帰って来るだけならばギリギリで間に合わせれることもできますが、涸沢に滞在できるのは長くて1時間程度になるので、紅葉を楽しむことは無理です。

横尾山荘

個人的には横尾山荘での1泊をおすすめします。大人気の山荘ですので、かなり前からの予約が必要となります。テント泊ならばシーズンでも埋まることはないので大丈夫です。

横尾山荘から橋を渡り登山道に入ります。データを見ると思ったより急勾配なので、登山に不慣れな人はペース配分が重要です。息が上がりながら登るのはオーバーペースです。会話をしながら登れるくらいのペースを維持してください。

横尾から涸沢までは6km程度ですが、標高差が700mあり一気に登ります。この傾斜だけは北アルプスの本格的な山とそう変わりはありません。

全景を楽しむなら涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテ

涸沢には「涸沢ヒュッテ」「涸沢小屋」の2つの山荘があります。2つの中間地点がテント場になります。歩いて15分くらいで行き来できますので、どちらを拠点にしても問題ありません。12時までに涸沢に到着しないとテントを張る場所を選ぶことは難しいのです。

写真は涸沢ヒュッテから撮った涸沢小屋です。涸沢小屋の方が山に近いので、紅葉自体は近くに見ます。ヒュッテは全景を臨むことができます。

テント泊ではなく小屋泊となると身動きが取りづらくなるので、紅葉を楽しむ人や写真を撮るひとは涸沢ヒュッテに宿泊するのがおすすめです。

人が多いので夜の出歩きには注意

普通の登山のテント泊とは違いお祭り会場のような雰囲気があります。夜遅くまで人が行き来していますが、テント場からトイレに行く際は岩が多くテントの細引きにつまずくことも多いため以外と危険です。
初めて涸沢に行く人は早めに到着してから通路近くにテントを張ることをおすすめします。

夜の気温は0度近く。防寒対策はしっかりと

夜は寒い涸沢カール

東京の9月だとまだ蒸し暑かったりもしますが、涸沢の夜は寒いです。しかも風が吹くことが多いので防寒具は必須です。

  • ダウンジャケット
  • ハードシェル
  • フェイスマスク

この3つはあったほうが良いかと思います。マスクをしていないで夜景を楽しんでると唇がしもやけになってとても痛いです。

涸沢ヒュッテ、涸沢小屋に泊まるなら不眠の覚悟を決める

1年で一番混雑する時期ですので、1枚の布団を3人で使用したり、廊下で寝ることになったりします。それでも宿泊用金は1泊2食付きで8000円です。山で衛生面やホスピタイティを期待してはいけません。それでもトイレにトイレットペーパーがあったり、自動販売機設置など、山荘の中では高レベルな設備が入っています。何より生ビールが飲めるのが涸沢のいいところです。

朝はモルゲンロートを狙う

涸沢カールのモルゲンロート

晴れている日は穂高連峰に朝日がかかるモルゲンロートが見ることができます。
朝の6時にはピークをむかえますので写真を撮る人は5時前から準備をしなくてはなりません。

テント泊は自分のペースで行動することができますが、その分テント・シュラフ・マット・食事などの荷物が増え、+5kgくらいは重量が増します。時期にあったシュラフを選ばないと寒くて眠れませんし、天候が荒れるとテントの撤収作業などが難しいので、登山に慣れていない人は素直に小屋泊がいいと思います。

テント泊をしたい人は低山やキャンプ場である程度経験を積んでから挑戦しましょう。

以上のことに注意して日本一の紅葉こと涸沢カールを満喫してください。

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