寒さも暑さもこれで解決。ネイチャーカメラマンの行動着はアウトドアウェア

カメラマンに最適な服装アウトドアウェア

写真撮影でよくあるカメラマンの悩み。 秋冬に風吹くとジーンズなどの綿パンでは寒すぎる。コート防寒具はモコモコで動きにくい。逆に夏は汗でビチョビチョになり気持ち悪い。

動いて被写体を探したり、止まってシャッターチャンスを狙ったりするカメラマンに最適な服装というのは見つけることが難しいです。動きやすく、寒くもなく暑くもないというワガママな注文になるからです。 そんなカメラマンに最適な服装がアウトドアウェア。一度着てしまうとその機能性と着心地の良さにたいていの人が普段着として使用してしまいます。

なぜアウトドアウェアなのか

雨に強いアウトドアウェア

軽量で無駄な装飾がないため、撮影に集中できます。また秋冬用のウェアのほぼすべてが防水・防風処理されているため天候の悪化にも対応できます。

緊急時には機材をウェアで包んで保護することも可能です。 カジュアルウェアは重たく装飾も多いため袖口が広いため撮影で気になったり、丈が長くてフットワークが重くなったりします。

アウトドアウェアってダサくない?

アウトドアファッションとBEAMS

BEAMS 組み合わせ次第だとは思います。

とりあえずBEAMSでもアークテリクスやパタゴニア・ノースフェイスなどを取扱っています。アークに至ってはコラボで別注を作るくらいプッシュしていますから、ダサいということはないでしょう。 信じるんだBEAMSを。

ブランドで違いはあるのか

かなりあります。海外のメーカーの高額なウェアとアルパイン対応のガチなウェアほど細身になる傾向があります。これは無駄にスペースをつくると風や雨・雪の侵入を許してしまい、クライマーを命の危機にさらしてしまうからです。

たとえばMAMMUTのフラッグシップレベルの製品はかなり細めのシルエットになっているので、身体を絞っている人でないと着られないウェアがあります。 逆に初心者から中級者汎用・しかもターゲットがふくよかな体型まで対応しているメーカーのものは太めのシルエットです。身体を作り込んでいる人が着ると、お腹周りに不自然な隙間ができます。

このように着る人の体型によってフィット感のよいメーカーは異なります。

おすすめのアウトドアウェア選び方

BEAMSやオッシュマンズで売られているアウトドアウェアは正直なところ極端過ぎです。

ガチかライトかの2つしかなく街着として一番使いやすいラインナップが揃っていません。 基本的には好きなものを買えばいいとは思いますが個人的におすすめしたい順番があります。とりあえず試着すればすぐに違いはわかるので試してもらえるとうれしいです。

GORE-TEXのウェアは最初に買わない

街着でハードシェルは必要ない

なぜか街のおしゃれ着としてGORE-TEXプロシェルのウェアが売られています。触ってみるとペラペラでこすれるとシャカシャカ音がするやつです。

アークテリクスのTHETA ARもその類です。す。このレベルのウェアは最後に買うか、登山するかする人以外はあまり買っても意味がありません。 秋冬になるとオッシュマンズやBEAMSなどでノースフェイスやPATAGONIAのゴアテックスプロシェルを使用したジャケットが5万程度で見かけます。 これらを街着として着るのはおすすめしません。完全なオーバースペックです。完全防水・防風ですが非常に蒸れるので電車の中では冬でも汗だくになります。

ついでにムレた水蒸気が逃げにくいので臭いです。 GORE-TEXはムレない素材ですよ!という営業はよく聞きますが、ムレます。無茶苦茶ムレます。

ポリ袋を被るよりかはいくらかマシな程度です。 あくまで機能面での話なので、ファッションとして買うのであればその限りではありません。

まずはWindstopperを使用しているソフトシェルを試す

finetrack ニュウモラップ

街着を兼用するのであればもっともコストパフォーマンスがいいのはWindstopperを使用したソフトシェルのジャケットです。

GORE-TEXのようなハードシェルと違い着心地がいいため年中着ることができ、しかも完全防風です。10分程度なら雨もはじきウェアの中に浸水することがないため、カメラマンに最適です。 私も通年を通して着ています。愛用しているのはMAMMUTのUltimate Hoodyとfinetrackのニュウモラップです。

ダウンジャケットはアウトドアブランドのものは性能がよい

アウトドア用のダウンジャケットは性能が良い

冬山登山で使用することを想定しているため基本的に薄くて温かいものが多いです。

よってFP(フィルパワー)が高いものになります。FPが高いほど良質なダウンが使用されており、少量で保温性が高いダウンジャケットになります。 防寒の面だけでいえば多くのアウトドアブランドのものはモンクレールよりもフィルパワーの高いものを使用しています。

毎年春前には各アウトドアブランドのダウンジャケットが30%OFFで店に並ぶので狙い目です。

パンツは冬夏兼用のものは少ないので注意

メーカーの公式サイトではオールシーズン対応と書かれているものもありますが、夏に履くとやっぱり暑いです。

夏用・春秋冬用の2つに分けることがおすすめです。

やはりアウトドアメーカーのパンツは基本的には防水処理が施されているため多少雨は弾いてくれます。加えて冬用のパンツは防風性もあるためジーンズように風邪がふいたからといって足が寒くなることはありません。

私は気温が温かいときはMAMMUTのHTGHLAND Pantsを、冬はfinetrackのストームゴージュアルパインパンツを履くことにしています。

リュックは多くの方がアウトドア用品を使っている

マムート ROCK PRO SE

東京の街を歩いていると若者の多くがアウトドアブランドのリュックを使用していますね。

よく見かけるのがノースフェイス、アークテリクスでしょうか。 アウトドア用のリュックも基本は防水なので、カメラやノートパソコンなどの精密機器を入れておくには最適なバッグです。 私も東京でフロントエンドエンジニアをしてたときはアークテリクスのArrow 22を使用していました。ギリギリMacBook Air13inchが入る大きさです。

最近はMAMMUTのRock Pro se 28Lを使用しています。簡易ボックスを使用すると一眼レフも収納でき上蓋が全部開く造りになっているため多くの荷物を一気に詰め込むことができます。色とシルエットからしてビジネス・クライミング・フォトと兼用できるため使い勝手がとてもいいです。

 

フィールドでの撮影が多いカメラマンにおすすめウェア一例

カメラマンに最適な服装アウトドアウェア

冬の重ね着(レイヤリング)対応の

  1. finetrack ニュウモラップ(ソフトシェル)
  2. finetrack ストームゴージュアルパインパンツ
  3. MAMMUT Rock Pro

まずはfinetrackのニュウモラップとストームゴージュアルパインパンツの組み合わせ。

普通の登山メーカーに比べてタイトな印象です。その分フィット感がいいので袖がこすれる等の不快感はありません。完全にガチ寄りです。パンツは通年対応ではありますが、夏に街着として使うには暑いです。春秋冬に使うことにしています。

街着としてニュウモラップは薄くて軽いのでとてもオススメできます。登山用品としてはまだ実地検証してる段階なので確証を得てからレビューします。

防寒対策はレイヤリングで行う

finetrackのリンクベントによるレイヤリングシステム

肌寒いときはニュウモラップの中に肌面起毛地の行動着であるドラウトレイを着用します。

東京の冬ならばドラウトレイとニュウモラップのレイヤリングで余裕で温かいでしょう。finetrack製品の特徴の一つに「リンクベント」というものがあり、防寒具やレイウェアに相当するラインナップのほぼ全てにベンチレーション(空気を入れて体温を下げるファスナー)があります。 これにより暑くなればベンチレーションを開け寒くなれば全部締める。

このような使い方ができます。ストップアンドゴーの撮影になりやすいネイチャーフォトグラファーとして魅力を感じたので、現在ウェアをfinetrack製品に切り替え始めています。 https://yamasha.net/gear-finetrack

普段着としても気軽に使える組み合わせ

mammut-ultimate-hoody

春夏秋を快適に過ごす

  1. MAMMUT Ultimate Hoody(ソフトシェル)
  2. MAMMUT HIGHLAND Pants

安定のMAMMUT。公私共に大変お世話になっております。

finetrackほどではないですがこちらもタイトな作りをしています。しかしダブルジッパー形式なのでちょっとお腹が気になる人は下ジッパーを開ければ苦しくありません。ニュウモラップよりも厚手の生地を使用してるため、アルティメットフーディー自身でかなりの保温性があります。どちらも防水・防風に関しては完璧なので着心地の好みの問題になります。

MAMMUT HIGHLAND Pantsは生地が薄く夏でも快適に履くことができます。

身長169cm 体重61kg 体脂肪13%で着た参考画像です。1年で体重を相当変化させる中の平均的な体重です。

一番体重ある時の67kgだとMAMMUTのアルティメットフーディーMサイズはきついです。ニュウモラップMサイズはちょっと無理かも…といったフィット感です。

今年はこのような組み合わせでいこうと思います。ジーンズやコートでフィールドに出ることが多いカメラマンの方は機能性抜群のアウトドアウェアに切り替えてみると、撮影がはかどりますよ。

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