一眼レフを持っている人ならばインスタグラムやブログにアップするためにレストランや喫茶店の料理を撮る人も多いかと思います。飲食店経営の多くの方もご自身のブログやInstagramに写真をアップして集客されています。
しかし料理撮影はこだわり始めるとすごく難しいです。一眼レフにハマり始めて料理を撮影してみると光源やテカリが思うイメージと一致しないと苦戦することが多いと思います。
特に肉などは表面が油ギッシュなものや、スープなどの水面は光の当たり具合よっては真っ白になることも多いかと思います。料理写真を撮影しているのに、料理がテカってほとんどみえない。そんなときに絶大な威力を発揮するのが円偏光フィルター、C-PLフィルターです。
円偏光フィルター(C-PLフィルター)とは
被写体への光の当たり方で発生する反射を除去するフィルターです。円偏光フィルターは外枠を回せる仕組みになっており、これによって光の反射面をコントロールすることができます。
その恩恵で彩度が上がることもあり、ネイチャーフォトではほぼ必須といっていい一眼レフのアクセサリーです。
注意点としては1点。露出がかなり暗くなり、シャッタスピードが落ちることです。室内の手持ち撮影に使用する場合はISO感度をガッツリと上げる必要があります。
円偏光フィルターを使った料理撮影
このように反射面を消すことができます。料理撮影ではシズル感を出すために反射を利用することもあれば、素材の質感を出すために消す必要があったりと、様々なシチュエーションがあります。
光源をまったく変えずにテカリのコントロールができるので、趣味で料理撮影をされている方が簡単に料理写真のイメージを変えるためには非常に効果的です。
特に和食や会席料理はイメージが大事ですからライティングだけではどうにもならない時の最終手段として頼りになる存在です。
蛍光灯化など常光タイプの光源だと使いやすい
円偏光フィルター、C-PCフィルターの良い所はテカリ具合を「ファインダー越しに見ることができる」という点です。構図を決めフィルターを回しながらテカリ具合を調整していきます。
本職のカメラマンの場合だと、基本的にはストロボに付いているモデリングランプというオレンジ色の光源で、光の当たり具合などを確認しますが、多灯ライティングの場合はモデリングの明るさが微調整できないので、見た目通りというわけにはいきません。このへんは経験値で予測しています。
フィルターアダプターを使い様々なレンズで使い回す
円偏光フィルターことC-PLフィルターはフィルターの中ではかなり高価なものになります。所持しているレンズすべての径の大きさのフィルターを買うのは金銭的に負担がかかります。
そんなときにオススメなのがフィルターアダプターです。これさえあれば1つのPLフィルターを多くのレンズで使えるようになります。所持しているレンズで一番大きいレンズの径に合わしてください。
アダプター使用時はケラレに注意
フィルターアダプターを使用する際は広角でのケラレに注意が必要です。レンズにアダプター+フィルターをつけるので、広角領域にあるとその部分が入り込んでしまうことがあります。経験的には77mm経のレンズなら35mm以上の画角を使用すればケラれることはありません。
画像のNikon-24-70mm F2.8 + 保護フィルター + C-PLフィルターです。このようにフィルターを挟めば挟むほど広角でのケラレは発生しますので、どうしてもケラレてしまう場合は保護フィルターを外してみるなどの対応が必要になります。
PLフィルターはまず投資するべきアクセサリーの1つ
写真を上達させたいならまず買うべきものはストロボ・次にPLフィルターというのが私の持論です。三脚はカメラと一緒に買いましょう。
構図は被写界深度といったのような勉強はもちろん必要ですが、最終的には「光の扱い方」にぶちあたります。これは絶対真実アルティメットトゥルースです。むしろここからが写真の始まりというくらい深淵の領域です。
構図×光で写真は構成されますので、片方に偏って勉強するのではなく最初から光の扱い方も色々と実験ししたほうが「この構図で光はこちらから当てる」などの引き出しが増えてきます。
一つ上の領域に挑戦したいモチベーションのあるカメラマン志望者にはおすすめの勉強法です。PLフィルターだけでも光の当たり方で印象の変わり方などを実体験できますので、そういった意味でも料理撮影にPLフィルターを使ってみることはおすすめです。
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