登山で使用する速乾性シャツに寿命があるの知っていますか。それは汗を弾くようになってしまった時。初心者の人は「流石アウトドア用のシャツ!雨も弾いてくれる!」と勘違いしがち。実は速乾性シャツは汗を吸い上げることが一番の機能なのです。
つまり水を弾く=着用すると危ないということになります。それを元の水を吸い上げる状態に戻すのがfinetrackが開発した吸汗剤ベースリカバー。
相変わらず玄人しかわからないような製品ばかり出す変態企業です。
なぜ汗を弾いてしまうと危険なのか、またベースリカバーを使うとどのような効果が得られるのかを解説します。
結論からいうと2年以上使用してる速乾性シャツがあるなら買っておいた方がいいです。
速乾性シャツの役割
登山用品店で売っているTシャツのほとんどは速乾性シャツです。これの役割や体から迅速に汗を吸い上げて生地で広げ外気に触れる表面積を増やすことです。こうすることで蒸散を促進して常に肌をさらさらの状態に保ちます。
近年になって登山の定番になったメッシュ。finetrackのドライレイヤーやミレーのドライナミックなどはその速乾性シャツの下に着用します。メッシュの機能は肌から汗を切り離して、再度汗が肌に付着することを防ぎ、速乾性シャツへの吸汗を促す機能があります。
現状はメッシュと速乾性シャツの2枚を重ね着することがもっとも効率のよい汗処理とされています。
速乾性シャツの寿命
Youtubeにアップされているのは私が数年使った速乾性シャツです。水を垂らすと撥水し、吸水されたとしても染み込んでいくだけで横に広がって行かないことがわかります。
汗を吸い上げにくくなる上に、吸い込んでも汗を溜め込んでしまっています。
これが引き起こす最大の問題が汗冷え。シャツに水分を溜め込んでしまう上に、ドライレイヤーが切り離した汗すらも吸い上げてくれません。
ドライレイヤーのようなメッシュさえ着ていれば汗冷えがおきないという考える人も多いと思いますが、それは間違い。速乾性シャツの機能が低下していると効果は最大限発揮されません。詳しくは以前書いた速乾性シャツの機能低下の記事があります。

この速乾性シャツの機能低下をfinetrackが開発したベースリカバーを使って復元します。
ベースリカバーを薄めて漬けおきするだけ
特に特別な作業は必要ありません。タライなどにベースリカバーを入れて、適量の水で薄めて速乾性シャツをつけ置きするだけです。
ベースリカバー40ml(容器の蓋1杯分)に対して水450mlで薄めて使用するため、厚手の生地の速乾性Tシャツですとその1.5倍くらいの量を使うことになりそうです。そのあたりは薄めたベースリカバーがシャツ全体に浸透しているかで判断できると思います。
1時間ほど放置したのち、シャツを絞ってベースリカバーを押し出して乾かせば加工完了です。洗い落とす必要はありません。
機能が復活した速乾性シャツ
水を垂らしたら一気に吸い上げて生地の中で広がっていくのがわかります。これが本来の速乾性シャツの機能です。
これにより肌から汗を吸い上げて素早く外気に触れさせて蒸散させることができるようになりました。
速乾性シャツを着る前に機能をチェックしよう
登山に慣れている人でも速乾性シャツの機能低下には無頓着な人が多かったります。
汗の処理を怠ると低体温症や体調不良・悪臭につながることも多いので、久しぶりに着るシャツには水を垂らして撥水するか吸水するかの確認をしましょう。
以前ならば撥水してしまうシャツはもう廃棄するしかなかったのですが、finetrackのベースリカバーを使用すれば機能を復活させることができます。エコですし、お気に入りのシャツを長く使える、なにより1枚数千円する効果なシャツを毎シーズン買わずに済むという経済的にも優しいと良いことづくめ。
ベースリカリーの容量は320g。薄手の半袖速乾性シャツならば8枚機能回復させることができます。
厚手のものを含めると実質5枚ということでしょうか。汗を吸水するフリース・ドラウトレイはなんと半分の160mlを使用します。
1本1620円と中々のお値段ですが、それに見合うパフォーマンスはあります。なにより新しいシャツ1枚買うよりかは断然安い。
たくさんの汗をかく夏山の前に一度ベースリカバーでシャツの機能を100%回復させてみてはいかがでしょうか。
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