月間1万PVでのんびりやっていたブログがバズって3日で10万PVまで跳ね上がりました。しかも2つの記事がはてなブックマークのホットエントリー入りという尋常ではない事態でした。
バズることを目的に書いた記事ではなかったのですがWEBディレクターの経験から考察をしてみます。

バズるパターン1:みんなの「もやもや」を形にする
私も通ってきた経験で仲間内では「昔はそんな時期がありました」ネタで盛り上がる内容です。はてなブックマークのコメントでも「あるある」「わかるわー」といったコメントが多かったことから多くの方が経験していることなのだと思います。
バズった記事は一眼レフを触りはじめたばかりの人には意味不明な単語が羅列しています。それでもバズるということは「広く浅く」よりも「深く狭く」でターゲットを絞り込んだ結果です。
人気記事を見ても専門家が一般の人たちの「そういわれれば…」「昔はあったなぁ」といった「もやもや」を分かりやすく説明するとバズるというロジックは多々見受けられます。
バズるパターン2:個人の一意見として断言した
写真は仕事としてお金をもらわない限り自由に撮るべきものです。大多数の人が趣味で撮られている中で、コレはダメ、アレはダメと意見したのがある意味皮肉になっているようでした。
「かもしれない」「と思います」のような表現を極力控えて文章を簡潔にしています。
捉え方次第では攻撃的な文章になっているのも良くも悪くもバズる要因なのではないでしょうか。
3日で10万PVの流れ
このブログの目的が地方集落の人たちに向けてWEB・写真についてのアウトプットの場であったのでのんびりやっていました。2月のPVが1日500〜700で推移。
しかし、2月末の3日間で10万PVまで跳ね上がりました。格安サーバーを使用してたので心配でしたがエックスサーバーは乗り切ってくれました。月1000円しか払っていないのにPHPのWordPressで最高700人のアクティブユーザーでダウンしなかった性能は賞賛に値します。
1日の普段のPV数が130倍まで跳ね上がると色々と起きるはずがないことが起きました。
始まりはFacebook
このブログにいいね!をしている人は20人くらいでしたので、見かけない名前の人がいいね!を押すとわりと気づくことが多いです。今回のエントリーで新規で3人くらいの方がFacebookでいいね!をしてくれました。最終的には4000いいね!を越えます。
爆発的拡散はTwitter
それからツイッターで拡散祭りがはじまりバズる状況になりました。リツイート&リツイート。iPhoneもMacbookProも通知が鳴りっぱなしで仕事にならなくなったので通知を切りました。
「良記事」「読むべき」といったコメントと一緒に流れていたので、バズる基本はコンテンツの質のようです。Googleも良質なコンテンツを検索上位に表示するアルゴリズムを組んでいるので、ページ量産よりも質重視はこれからのスタンダードですね。
最高のアクティブユーザーは700人超
サーバーが落ちるのではないかと思うくらいの最大瞬間風速。1日の最高PV数はバズ2日目の65000PVです。時間帯はお昼でユーザーは大半がスマホ。情報収集の基本はやはりスマホという結果です。
はてなブックマーク150越え。ホットエントリー入り
はてなブックマークの数が30を超え始めた当たりからPV数が加速し、カメラ・レンズカテゴリーのトップに表示されるようになりました。とはいえはてなブックマークからの流入事態は多くなく、全体の1%程度です。
別の記事がはてなブックマークホットエントリー入り
バズった記事からの流入で、もう一つの記事がはてなブックマークにホットエントリー入りしました。しかし初回のバズほどの拡散力はなく、こちらのPV数が全体の10%程度に落ちつます。
とはいえ1つのブログがはてなブックマークのホットエントリーに2つ入るというのは初めてでした。こちらもコンテンツが尖っている記事だったので、貴重な記事を書いていけばいつかはバズる、一気にバズる。1つの記事を大事に書くことが肝要です。
3日10万PVの内容
10万PVの内訳はTwitterからの流入が58%、Facebookが40%、はてなブックマークが2%。バズるとオーガニック検索は誤差程度のPVしか出ていませんでした。
グノシーやスマートニュースからも流入がありましたが、100PV未満でした。
タブレットを含むPCの閲覧が20%・スマホが80%です。
ページ / セッション、直帰率が跳ね上がる
ページ /セッション(訪問者別PV)が2以下、直帰率が最大で90%弱です。ブログに興味があるのではなく大半の人が記事にしか興味が無い結果でした。
それでもバズると他のページのPV数も普段の数十倍には跳ね上がるので回遊性のあるレイアウトやデザインをする必要を再認識しました。
広告のクリック率(CTR)は変わらない
Google AdsenseのCTRは変わりませんでした。Google Adsense収入はPVに比例するということは間違いないようです。アフィリエイトサイトなんかでバズると収入がすごいことになると思います。
確かに150万PV / 月もあれば広告収入だけでも食べていけるという片鱗をみました。
3日10万PVでの効果
良くも悪くも色々な変化が起こります。バズることを期待してはいけませんが事前準備をしておけば色々と不手際をせずにすんだと思うところが多々ありました。
ブログのいいね!が+200人以上
皆さんありがとうございます。ブログのいいね!が10倍以上になりました。これからの計測になりますが、PVが通常運転に変わってもPVを底上げしてくれるのではないでしょうか。
逆にみるとあまりコンテンツに手を抜けなくなったとも取れます。
Feedly購読者が+30人
Feedの購読者がも3倍に増えました。北アルプスの限界集落での活動しているフォトグラファーのブログというニッチな分野を購読していただきありがとうございます。
バズるためには
ポイント
- 独自性のある記事
- 市場全体でぼやけている知識を形にする
- 主観的な自分の意見を書く
- Facebook、Twitter、はてなブックマークと連携させる
今回のケースだとそれなりに検索ボリュームのある記事でエッジを立てることと分析できます。カメラについて他と違った見方やレビューをしたのがウケたのだと思います。あとは独自性です。ブログを書くときに他のブログを一切参考にしないで自分の考えを素直にアウトプットしていた結果だと思います。
バズのきっかけがソーシャルでしたので、拡散を促す導線設計は必須です。
バズったときのための準備
ポイント
- スマホ対応は確実にやっておく
- 落ちないサーバーを契約しておく
- 常に良質な記事を書いておく
スマホ対応
バズったときはほぼスマホ流入になります。既存のテンプレートを使用している人はならば問題ないですが、私を含めWEBデザイナーはWordPressやMovabletypeのテーマをスクラッチで書くことがあるので、モバイルファーストの設計をしないとバズったとき大きな機会損失をします。
落ちないサーバーと契約
安いレンタルサーバーだとバズった時に表示が遅くなりますので、本当はAmazon AWSやさくらのVPSなどが良いのでしょうが、コストが掛かるので月間PV1万程度の段階だと手を出しにくいと思います。
私も平均の月間PVが5万を超えない限りサーバーのランクを上げることは考えていなかったので今回は焦りました。しかしエックスサーバーのX10プランが優秀でサーバーダウンせずに、表示速度が著しく落ちることもありませんでした。これで月1000円ならお得ですね。
WordPress専用で速度が早いwpXレンタルサーバーというサービスもやっているようです。新規でサーバーを借りてWordPressでブログするならこちらがよいのではないかと思います。
すべての記事をしっかりと書いておく
バズると他の記事に飛び火して、別の記事ばバズる可能性があります。今回のケースはまさにそれです。常日頃からコンテンツファーストの記事を書いておき、バズるのを待ち続けるのがベストです。
良い記事がたくさんあればその分一気に読者を増やすこともできるかもしれません。
バズって変わったこと
- SNSフォロワーが増えた
- 他のページも飛び火しバズった
SNSフォロワーが増えたので今後のPVが底上げされる見込みがあること、しっかりと記事を書いて言えば他ページもバズって瞬間最大風速が増すこと。この2点でした。
最後に
Google AnalyticsのリアルタイムPVやTwitterなどは見ないほうが精神衛生上よいです。どのタイミングでバズるか、いつ収束するかはまったく予測付きません。
直帰率も高く他の記事がたくさん読まれるということもないので、広告収入等はあまり期待しないほうがよいと思います。しかしSNS関連のフォロワーは確実に伸びますので次に繋がるという意味ではバズることはメリットがあります。
WEBサービスのフロントエンドでは月間数千万PVを見ていましたが、実際に自分のブログとなるとたかだか10万PV程度でも気になってしまうものですね。
好き勝手に記事を書いていたら月間20万PVを越えていました

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