晩秋の上高地トレッキングをしながら徳沢ロッヂに宿泊してきた

晩秋の上高地

上高地に日本で一番近い位置にある集落でノマドして仕事をしている割にはプライベートで行くことがほとんどありませんでした。

徳沢ロッヂで友人が働いているため、運営最終日に冬の撮影の下見がてら晩秋の上高地を楽しみつつ泊まりに行ってきました。

クオリティを気にせずに散歩しながらスナップ撮影を久しぶりにやったらものすごく楽しかったです。

紅葉のピークが過ぎた上高地

紅葉のピークが終わった上高地

個人的には冬の始まりを感じる季節が一番好きです。夏よりも冬に登山することが多いためワクワクが止まりません。

11月上旬で気温は早朝マイナス2度まで落ち込むので防寒具は必須です。しかし午後には気温が10度近くまで上昇することもあり、防寒具を来たまま散策をすると少し暑かったりもします。

今回始めて登山ではなくトレッキングでfinetrackのベントリンクシステムを使用してみましたが、運動量の少ない上高地でもベンチレーションを開け閉めして体温調整が簡単でした。使用したのはフリースのような防寒行動着のドラウトレイと、超軽量ソフトシェルであるニュウモラップの組み合わせです。

秋冬の普段の行動着ですが、晩秋の上高地散策でも快適に行動することができます。さすがに夜と早朝はダウンジャケットなどの防寒具は必用です。

徳沢ロッヂで宿泊

徳沢ロッヂで宿泊

松本市の山岳観光課の施設で、2016年にリニューアルオープンした宿泊施設です。

明神館と横尾山荘の中間にあり、河童橋から徒歩2時間〜2時間半程度かかります。徳澤園から少し外れた場所にひっそりと佇んでいる建物です。

http://www.m-kamikouchi.jp/tokuzawalodge/

ホテルのようなホスピタリティ

薪暖炉と談話スペース

まずお風呂に入れること。ラウンジには薪を使用した暖炉にゆったりと座れるテーブル、セパレーションが使用できるテーブルセットなど山荘として考えれば最高レベルのホスピタティがあります。

電源を取ることができるためノートパソコンで仕事をすることもできます。4G回線もばっちり入りますのでテザリングすればネットを快適に使用することもできます。

電源が使用できるテーブルセット

今回始めてノートパソコンを持ち込んでラウンジで登山や写真に関する仕事をしてみましたが非常に快適でした。

もう山関係者集めての打ち合わせここでいいんじゃないかな。

大ボリュームの夕食

徳沢ロッヂの夕食

基本的に登山で小屋泊をすることが少なく、使用する小屋も3000mレベルのところが多いためびっくりしました。

巨大なハンバーグと豊富な生野菜、鮎の塩焼きにマグロとイカの刺し身、おひつに入ったご飯にデザートのスイーツまで揃っています。普通の定食屋よりもボリュームがあります。

清潔感のある客室

今回は2名で洋室に宿泊しました。暖房が効いてあたたかく綺麗なベッドで寝ることができます。

山屋としては充分すぎるほどの客室です。 魔法瓶にあらかじめお湯がセットしてあり紅茶のセットが用意してあります。浴衣もありますので登山の帰りに宿泊してもリラックスした格好で施設を楽しむことができます。

http://www.m-kamikouchi.jp/tokuzawalodge/

相部屋を使用する場合はノイズキャンセリングヘッドホンがおすすめ

徳沢ロッヂには登山者が利用しやすい相部屋があります。利用時に気になるのが同室の方のイビキです。

こちらが寝られないからと相手を起こすわけにもいかずまともに眠れないまま朝をむかえてしまった経験がある登山者の方も多いと思います。対策としてノイズキャンセリングのヘッドホンやイヤホンがオススメです。私はBOSEのQuietComfort 35 を愛用しています。

機能として話し声は通る仕組みになっていますがイビキは見事に打ち消してくれますので安眠することができます。

朝食も大満足のボリューム

徳沢ロッヂの朝食

焼き魚に温泉卵にサラダなど朝食に欲しい料理は一通り揃っています。

おひつの中には茶碗2人分の白米が入っているためこれから登山に向かう人のエネルギー補給としても申し分ありません。山に登る人はお弁当をお願いすることもできます。

北アルプスからの下山での徳沢ロッヂのおすすめの利用方法

上高地から徳沢経由のアクセスでメジャーな山といえば、槍ヶ岳、涸沢、奥穂高岳、蝶ヶ岳、常念岳あたりになります。

行きはアプローチの開始地点である横尾を拠点にするほうが朝早くに出発でき山行のタイムスケジュールが取れるため徳沢ロッヂを使用するメリットは少ないかもしれません。 しかし北アルプス登山の帰りでは徳沢ロッヂの立地条件は素晴らしいものがあります。

槍ヶ岳や奥穂高岳から朝一で下山した場合、徳沢付近ではすでに夕方になっている可能性が高いです。

バスの最終便は夏シーズン以外では17:00です。これに乗り遅れるとタクシーを使わざるを得なくなり片道4000円近くかかります。

明神池

そう考えると徳沢でお風呂に入って美味しい夕食を食べ、翌日に明神池や上高地を散策してゆっくりと帰ることは非常に魅力的に感じます。

徳沢ロッヂから北アルプスに登るときのおすすめの利用方法

奥飛騨のヤーマン

http://www.hirayukanko.com/sight/0001/

徳沢ロッヂからから奥穂・槍ヶ岳の分岐路になる横尾まで徒歩で1時間程度です。徳沢で前日泊して登山をするのであれば、午前中は奥飛騨を観光することができます。 上高地に14時に付けば徳沢ロッヂの夕食には充分間に合いますので、奥飛騨温泉郷で日帰り入浴を楽しんだり、新穂高ロープウェイや乗鞍スカイラインで乗鞍岳散策を楽しむことも可能です。

より上高地を楽しむためにできること

厳冬期の小梨平からの穂高

徳沢ロッヂ支配人さんや従業員の方と登山者のために何ができるのかの意見交換をしたりと充実した休日でした。

15日間単独で富山の山に篭って調査していた疲れもスッキリリフレッシュ。 上高地といえば夏の避暑&として国内屈指の山岳リゾート地ではありますが、厳冬期は神降地と呼ぶ人がいるほど別格の美しさを誇ります。 バスターミナルから徳沢までの2つのルートの撮影ポイントを改めてチェックしてきたので雪が積もったら撮影してマップなど作れたら面白そうです。

豆知識ですが小梨平から穂高を撮ると、ちょうど真上に北極星がきます。2月だと星座がわからなくなるほど星が見えるのでネイチャーフォトグラファーの被写体としては最高です。 冬の上高地のトレッキングや写真撮影はものすごくハードルが高いという評価をいただいています。

上高地や奥飛騨拠点のネイチャーフォトグラファー兼山岳関係者として、山荘やガイド・メーカーさんと協力して興味のある人が気軽に厳冬期上高地を楽しめるように動いてみようと思います。

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