フリーランス3年目でようやくわかってきた楽しく仕事を続けるコツ

フリーランス

このあいだアウトドアメーカーとの打ち合わせに行ったときにネックストラップにかけた常駐先の社員証兼入館証を見られ、お付き合いの長い社長から「君は一体何者だ」と言われました。

そうWEB開発の常駐先のお昼休みを使って打ち合わせに行っていたからです。

私の日本での仕事はフリーランス。その言葉で最初に思いつくのはデザイナーやエンジニアというクリエイティブ系の仕事ではないでしょうか。

私もご多分に漏れずフリーランスのフォトグラファーであり、デザイナーでありエンジニアです。営利組織に属していないので仕事はと聞かれれば無職になるのでしょうか。

しかし最近「フリーランスなのはわかるけど、何してる人なの?」と言われることが多すぎる今日このごろ。たしかにフリーランスの中でも尖ったワークスタイルだとは思います。そこで

  • 私のフリーランスとしての生計
  • 知り合いで仕事のできるフリーランスの特徴
  • フリーランスで成功するための私の考え

こちらをまとめます。
昨日ブログをリニューアルしたので、いい機会ではないでしょうか。

フリーランスで行っている仕事

写真家ですがWEB制作ができますので、この2つの仕事が多いです。最近ではブログの運営も仕事と呼べるレベルになってきたのかなと感じています。

フリーランスで収益を得ている仕事

  1. フォトグラファー
  2. WEBデザイナー
  3. UXデザイナー
  4. WEBディレクター
  5. フロントエンドエンジニア
  6. ブロガー

細かく分けるとこの5つの職種でフリーランスをしています。収益で分けるとフォトグラファーが7割・WEBが2割・ブログが1割といった割合です。

フォトグラファー

カメラマン

私の本職です。組織やクライアントのほとんどが海外なので日本での報酬が絡む仕事はほぼ0に近いです。専門は山岳写真をメインとするネイチャーフォト。つまりは登山と写真で仕事をしてる人です。

日本の写真業界に疎いこともあり、国内で前線に出ることは今のところ考えていません。どちらかと言うと知り合ったカメラマンとネイチャーフォトの技術や知識を共有したり、ぱくたそのような無料写真素材サイトに写真を提供してネイチャーフォトはいいぞーとアッピールしたい。

ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード

登山家ではないのですが山岳写真を撮るためそれなりの登山経験があります。しかし帰国直後はほぼすべての登山関係者から「お前誰だよ」状態。悲しい。

日本で山岳写真を撮るという軸はブレていないため、そこで発生する問題や拠点値に地方の活性化の話をするにつれて色々なメーカーさんやメディアと繋がり、最近は一緒に仕事をすることが多いです。

地方の衰退の危機を身に沁みていることから、困ってる地方自治体からの依頼はCSR事業として受けることがあります。

WEBデザイナー

WEBデザイナー

定義は広いのですが、私がWEBデザイナーとしての立場を取るときは画面デザインをPhotoshopやSketchで起こし、それをHTML5とCSS3でコーディングする。フリーのライブラリを使用した簡単なjavascriptの実装です。

1年半だけ勤めていた企業さんから継続的に仕事の依頼がくるのでスケジュールが合えば引き受けている仕事です。

UXデザイナー

UXデザイナー

UI設計とセットで行うことが多いため企業に常駐して作業します。こちらも昔勤めていた職場の同僚の紹介であったり、同僚の転職先からの依頼がほとんどです。

WEBディレクター

プロジェクトの目標を達成するためにWEBを使って何をするのか、どのような人材を使うのか、マーケティングを行うのかを決めて進行管理をします。

わかり易い例をあげると乗鞍新登山道整備もそれの1つになります。企業のCSR・CSVの達成をしつつ地方創生のイベントを達成するためにMakuakeというクラウドファンディングのプラットフォームを使用し、ぱくたそコラボやSNSで情報発信を行い集客ページであるLPに誘導する。このような仕事です。

フリーランスとしてほぼ個人で動いた形になりますが、finetrack・MAMMUT・SUUNTO・カシオ・などアウトドアの大手メーカーやJeepといった自動車メーカーとの協業に至りました。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニア

こちらはPHPや複雑なjavascriptをスクラッチで書いていく案件です。WordPressでの開発もそれに相当します。WEBサービスのデザインとコーディング案件でもSmartyのようなPHPテンプレートを使用するので実際に書くコードはHTMLとCSSであってもソースが読めなければできない仕事なので、立場上はフロントエンドエンジニアとしての案件として受けます。

最近はこの仕事が多い傾向です。

ブロガー

ブロガー

最後にこのブログからの収益。「ブログで飯を食っていく!」みたいな高い志ではなく好きなことを好きなように書いているだけですが、晩御飯をちょっと豪勢にできるくらいの収益があります。

仕事として山に登り、山岳写真が専門とはいえスタジオライティングやブライダルフォトも多くこなしてきた経験があるので、写真愛好家のために自分の経験ベースに記事を書けていけたらなと思っています。

しかし最大のメリットは金銭ではなく多くの人に繋がれること。そこから仕事の話に発展することも少なくありません。WEBサイトはWEBデザインやUX、SEOにマーケティング能力がわかりやすいのでWEB系フリーランスでやっていく人には必須ツールかと思います。

能動的案件:やりたいこととスキルを組み合わせて仕事を作る

フリーランスは仕事を作る

フリーランスは「これをやらなければいけない」というものがありません。何をしてもいいんです。この仕事の仕方が尖り過ぎてて「この人何者なの?」っていう質問が増えているみたいです。

山の写真を専門にするくらいなので登山大好きっ子です。エゴとわかりつつも「みんなもっと山行こうぜ!」って気持ちはおさえられません。そこにデザインやディレクションのスキルを入れて何かできないかなというアプローチで仕事を探しました。

NewImage

結果としてMAMMUTさんとタオル作ったり、大量のアウトドアメーカー巻き込んで登山道整備やったりと本来のスキルとはまったく違う方面に行きましたが楽しいのでいいのです。

当時はノリでやっていた感じでしたが、今思うとヒマラヤの8000m峰を登ってきた経験とネイチャーフォト、大手企業で培ったWEBデザイン・ディレクションスキルがなければできなかったかなと思います。

自分のやりたいことを所持スキルで実現していくのはフリーランスの醍醐味ではないでしょうか。…ただこれあんまり稼ぎになりません。しかし充実した生活になるのでプライスレス。

受動的案件:報酬金額で仕事を受けるかどうかは決めていない

企業からお声がかかるパターンです。

会社員というのは仕事内容に関係なく給料がほぼ決まっていたり、成果に合わせてのインセンティブであったりと分かりやすい図式になっています。

それに対しフリーランスというのは少々事情が異なります。金銭的な報酬だけではなく自分の価値観に合ったものを取捨選択できることです。

例えば面白そうな企画に乗ってみる、将来性のありそうな企業の仕事を引き受ける、以前の職場でお世話になった人への恩返しをする。

このように最低限の賃金が得られるのであれば、あとは自己満足をために動けるのがフリーランス。やりたい仕事を選べばモチベーションも高くなりますし成果物もよくなります。

ちなみに私の判断基準は1つです。その人と仕事がしたいかしたくないか、これに尽きます。

このようなバランスでフリーランスをエンジョイしています。

フリーランスでWEBをやるなら東京

Freelance 05

長野県在住ですが、フリーランスとしてWEBの仕事を受ける際は東京の会社を選んでいます。相場が地方とは桁が違うというのと、元々大手企業のWEBサービスのUI設計などを得意にしていたのでマッチングしやすいからです。

大規模開発では数ヶ月東京で常駐・その他はリモートでの作業をしています。

リモートや業務委託でも定期的に進捗の報告や課題の共有のために東京に行ったりしています。特急あずさの始発にのれば10時前に東京につくことが出来ますので地方に住みながら東京の仕事をしたい人、長野県はおすすめです。

仕事のできるフリーランスに共通している4つのこと

フリーランスの形は様々。その中でも大手企業と個人でやり取りしたり、収益を出している知り合いのフリーランスには3つの特徴があります。

モチベーションが高い人が多い

自分の仕事に生きがいを感じている人が多く、技術力も高く実績もあるため生き生きとしている人がほとんどです。特にやりたいことがあって会社を退職しフリーランスになったメディア運営者の方は異常なほどモチベーションが高いです。

バリバリ仕事をするフリーランサーから仕事に対する愚痴を聞いたことがありません。

社内稟議などを通す必要がなく、すべての意思決定ができることがからボトルネックがなく、とてつもない仕事量をこなしています。

セルフマネジメント能力が高い

自由に休みが撮れて悠々自適に生活できると思われがちですが、実際は会社員時代よりも働いている人が多いです。週7日働いている人も多いです。

毎日のように情報交換するFacebookメッセンジャーのスレッドがあるのですが、夜中にメッセージしたら即レスしてくる人の確率が異様なほど高いです。完全なワーカーホリック。

その中でも遊ぶ時間やリフレッシュする時間をきっちり取っています。常に働いている印象しかないフリーランサーほど1週間先の休暇にあわせて毎日の作業時間を綿密にコントロールしていたりします。

ディレクション能力が高い

個人の技術で生計を立てている人が多くクセのある人が多い印象を持たれがちのフリーランスですが、私の知る限り、業界の最前線レベルで誰もが知るサービスやメディアを運営している人はディレクション能力がとてつもなく高いです。

企画立案、人材のアサインからスケジュールやタスク管理、リスクマネジメントまでソツがありません。大手企業との協業でも普段通りに打ち合わせ・交渉を行える人が多いです。

メールに即レスなどは基本ですが、相手の出方によっては普段よりも遅く返信して「空気読めよ」と牽制するテクニックを持つ人もいます。

馴れ合わない

仲のいい人同士の会話でも仕事の話になると自分の意見はしっかりと通します。仲良し仕事をさせてもらえる、発注してあげるという甘えは一切ありません。

個人的な友好関係と仕事はきっちりと分けて考えています。

これからフリーランスを目指す人たちへ

フリーランスの仕事の選び方

まず最初に思うことは会社員は素晴らしいということ。そこでしか学べないものも多く額面の給与以外に保険や福利厚生など様々な面で安定した生活をサポートしてくれています。

フリーランスは額面が多くてもそれらを差し引くと意外なほど手取りが少なかったりします。そしてなにより社会的な信用がないといことです。クレジットカード作るのも一苦労。

それがわかりつつも、企業に属しては出来ないことがある、やりたいことがあると個人で仕事をしているのが私達フリーランサーです。休日も仕事のスタイルも社会を構成している多くの会社員とは異なるため、ライフスタイルが一般的なものから離れていく覚悟が必要です。

まずは自分を知ること

個人でも企業の仕事を受ける自信があることは必要です。つまりは技術力。そして自分の市場価値を客観的に知る必要があります。

ブロガーならブログからの収入なので分かりやすいです。WEB技術者ならレバテックフリーランスなどのフリーランス専門の職場紹介サービスを利用して技術の棚卸しと自身の市場価値を確認するといいでしょう。私もレバテックに登録してて、定期的に連絡がもらえるので現在どのような需要があるのかを知るために重宝しています。

やりたいことがある、フリーならもっといい仕事ができる!みたいな考えていきなり職場を去ることはおすすめできません。

紹介サービスを使わないのであれば、スキルがあってもコネクションがなければ仕事を受けることは困難です。

仕事をもらうには技術力とコネクション

駆け出しのフリーランサーが仕事をしていくためには技術力と営業力というのがかなり重要です。技術があってもそれを企業にプレゼンできなかったり、スキルを証明できなければ仕事はもらえません。

私の回りには営業力がすべてだという人も少なくありません。

次に大手企業の案件になると基本的には知っている人にしか仕事をお願いしません。私の知る限りWEB開発のスポット案件のために責任者がフリーランスを探すという話は聞きません。

レバテックなど、フリーランスを紹介する会社の営業に相談して対応できる人材をアサインさせることはありますが、一番手っ取り早いのが過去一緒に仕事をしていた人に頼むか、プロジェクトメンバーにいい人がいないかを聞いて回ることです。

大手企業になるとメンバーは全員WEB開発のプロなのでツテの1つは見つかります。

企業とフリーランスの直接契約になり中抜きがないため報酬はかなり高いです。

良いコネクションと悪いコネクションがある

フリーランスというのは信用がすべてです。この人なら間違いないと思ってもらえないと話になりませんし成果物のレベルが低ければ次から仕事はもらえなくなります。よってフリーランスの良質なコネクションというのは自分の実力で勝ち取った信頼関係に基づくコネクションです。

逆に親のコネクションや、一緒に仕事をしたことのない友人からの誘いによるものは危険極まりないです。人事権を持っていることから誘う側は会社でもそれなりのポジションあり、スキルが足りなかった場合は現場からの反感を買います。「あいつ使えないよね」と。

それでもアサインさせたのが部署のトップのレイヤーにいる人ですから表面的にはその声は出てきません。これを自分の実力だと勘違いするとこの縁が切れたときに次の仕事先を探すことが難しくなります。

社会人経験が少ないほどこの状況に陥る危険性があります。

駆け出しフリーランスの仕事の選び方

最初は中々仕事がもらえず安くてもいいから大量の仕事をこなす、高単価案件をひたすら狙うなどしてしまいがちです。長期フリーランス生活を目指すなら別の考え方も有効です。

経験上、フリーランスは金にならなくても引き受けるべき仕事というものがあります。種まきみたいなものです。例えば大型案件に繋がりそうなので信用を作っておきたい、働きたい会社と関わりを持つことができるという考え方。

SIerの営業さんなどのこのような考え方で案件を取ることもありますが、その人の給料には関係ありません。長期戦略に基づき赤字を許容するのは会社です。フリーランサーはこの意思決定を身銭を切ってしなければなりません。

フリーランスを目指すなら少なくとも会社員経験は積むべき

WEBデザインやサービス開発、ディレクションをフリーランスでやろうとするとそれなりに経験があることが必要不可欠であるため会社員経験はほぼ必須といっていいかと思います。

アルバイトや派遣からのフリーランスも可能ですが現場との信頼関係という面では会社員の方が作りやすいです。

そうでない業種や職種の人でもメールの書き方・プロジェクトの進行管理・コミュニケーションなど社会人の常識がないといくらスキルをもっていても失敗しやすいです。信用を作るには時間がかかりますが、失くすのは一瞬です。

フリーランスを目指すのであれば就職活動と新卒採用というのは成功への第一歩だと思います。特に新卒での会社員はお金をもらいながら常識とスキルを身に着けさせてもらえるボータスタイムみたいなものです。

就職活動で他人と競争するのもフリーランスで活動するのであれば貴重な体験です。企業としてはそのフリランサーにこだわる必要がなく、よりよい人材がいれば遠慮なく切り替えます。

フリーランスは常に自分を磨かないと仕事を簡単に失います。就活経験のあるフリーランサーとそうでない人では初対面のプレゼン能力に差が出ることは明確です。

技術に自信があるけれど営業が苦手、コネクションも不安という方はフリーランスの職場紹介サービスになどを使用して一度現場に入ってみるのがいいかもしれません。


走り続けるのがフリーランス

企業からは技術力と信用が要求されますが、当の本人は楽しみと稼ぎの両立が大事。それがフリーランス。稼げるからと嫌な仕事を受けていくのは心の消耗が激しすぎます。

せっかく自由に仕事をできる環境にいるのだから実現したいことのために全力で走り続けるのがフリーランスという実感が3年目にして出てきました。

今年も登山に写真にWEBデザインに開発と忙しい日々を送っておりますが、やりたいことNo1であるヒマラヤの山岳写真撮影のため秋からしばらく国外です。

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