風景や動物の写真を撮りに自然豊かな北海道に旅行に行く人は多いのでしょうか。
関東・関西から北海道に行くのは飛行機が一般的で、行動はレンタカーというのが定番かと思います。
しかし空港に撮影機材を持っていくのは大変ですし、レンタカーを長期借りようとすると費用は膨大になります。
持っていくものを絞り込んだりレンタカー料金などを調べたりと事前準備が大変です。格安の飛行機を狙うなら事前にスケジュールを組まなければなりません。
私も5月の末から6月上旬まで2週間ちょっとの間北海道を回っていました。そこで重視したのがたくさんの撮影機材を持っていけることと、フットワークを軽くすること。
そこで選んだのがマイカーとフェリーを使った北海道旅行。レンタカーの料金や期間を気にする必要がないので気ままに行動でき、必要な機材はすべて入れることもできる。
布団を持ち込んでしまえば快適な車中泊の旅をすることもできます。そして意外と安い。
私が使用した新日本海フェリーの新潟ー小樽フェリー代は自動車輸送と個室使用で片道25,600円で行くことができました。
そんな撮影重視の北海道旅行をご紹介します。
新潟ー小樽のフェリー らべんだあ/あざれあ
長野県に住んでいる私の最寄りの港は新潟港。ここから北海道の小樽への便が1日1本出ています。12:00出発で到着が翌日の朝4:30。16時間半の船旅です。
飛行機とレンタカーで北海道を2週間過ごす場合
まず気になるのがフェリーを使った交通費の運賃です。これを飛行機を使った旅と比較してみます。
飛行機(羽田ー新千歳) | |
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LLC | ¥4,480~ |
AIR DO | ¥13,260~ |
JAL | ¥30,060~ |
ANA | ¥30,060~ |
北海道での格安での移動手段を調べてみると、飛行機はLCCを使うと格安に行くことができますが荷物超過で料金が割増になります。
例えば羽田ー新千歳を片道4,480円で行けるLCCスプリングの最安プラン「ラッキースプリング」を使用した場合は持ち込み手荷物7kgまで、その他はすべて追加料金となり撮影機材などで15kgあると事前のインターネット申請で2,250円、当日の空港カウンターで4,500円と思わぬ出費になります。
レンタカー(14泊15日) | |
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小型車 | ¥51,300~ |
中型車 | ¥68,500~ |
北海道でレンタカーを2週間借りるとインターネット予約の最安で¥60,000〜。私が乗っているインプレッサスポーツクラスになると¥110,000〜。
よって最安で2週間の北海道旅行に行こうとすると、飛行機で5000円x2、レンタカーで60,000円の予算としては70,000円くらいになります。
フェリー料金
今回使ったのが新日本海フェリーの新潟港から小樽港便です。
期間によって料金は若干違いますが、私が使用した期間だと個人用の個室(ツーリストS)で10,380円。乗用車航送運賃は21,900円。ただし自動車をフェリーに乗せる人は宿泊費が大幅割引されるため、10,380円が3,700円となり、合計25,600円。往復で51,200円。
マイナーな交通手段なので割高になろうと最初は思っていましたがマイカーを持っている人ならばおそらく最安値になります(マイナーのオイルやパーツの摩耗などのことは考慮しなければ)
予約はインターネットや電話で可能です。
出港1時間前に新潟港へ
マイカーで北海道を旅する場合、乗車は車で行うため出港に1時間前に手続きを行います。
インターネット予約では乗船手続きが必要ないこともありますが、個室を使用する場合はカードでのルームキーを発行するため受け取りが必要になります。
車がない人は受付のある建物の待合室から直接フェリーに乗り込むことができます。
車でフェリーに乗り込む場合は指定の駐車場で待機します。車を置いて買い物することもできますが、多くの人が乗り込むため出港20〜30分前には車に戻るようにアナウンスされます。
順番にフェリーに乗り混んでいきます。出港すると車から荷物を取り出すことはできなくなるので、必要なものはフェリーの中に持っていきます。
またインターネット予約画面からプリントできる、または出港手続でもらえるバーコード付き乗船券は船から降りる際にも必要なので必ず持っていきます(車の中に置き忘れた場合は船中のカウンターで再発行できます)
フェリー内の設備
私が乗ったフェリーはらべんだあ / あざれらの2つ。
当初は船なので何もすることがない暇なものだと思っていまいたが、最近のフェリーはものすごくラグジュアリーな作りになっていてゆっくり時間を過ごせる楽しいものでした。
レストランとカフェ
軽食が取れるカフェとレストランは営業時間が入れ替えのようになっていて、夜の21:00まで営業しているのでお腹が空いて困るということはありません。
売店もあるのでカップラーメン・お菓子・ドリンク、なんでも買えます。
レストランは好きなものを自由に取っていき最後に会計するスタイルです。調理が必要なものは会計後に出来上がり次第受け取る方式です。
昼食と夕食でメニューが変わるのも嬉しいところ。約1日かかる船旅で飽きがくることがありません。
行きの船のランチはたれかつ丼をチョイス。船の中のランチとしては十分すぎるクオリティで、海を見ながら食事をできる非日常が楽しいです。もちろんお酒も飲めます。
夕食はビーフシチュー。新日本海フェリーの夕食の定番の1つらしいです。とても美味しい。
予約すると別室で豪華なランチやディナーを食べることができます。今度は食べてみたい…。
デッキ
航行中はデッキに出ることができます。
巨大なプロジェクターとテーブル、チェアが置かれていてるので食事を持ち込んでここで長時間過ごす人も多いみたいです。
夕日がキレイな日はデッキに人に多くの人が出てきます。海でゆっくり夕日を見ることも少なかったので貴重が体験です。
客室
1人用の個室のツーリングS。
小さいテーブルとベッドの簡易なものですが、ちょっとした作業をするのは十分なスペースです。電源は1つありスマホやPCの充電をすることができます。
ただタオルは標準ではついていないのでカウンターで貸出しになります。
風呂
フェリーのお風呂は出港してから夜の21:00までいつでも入ることができます。露天風呂もあり海を見ながら長時間ゆったりと入ることができます。
その他の設備
ちょっとしたトレーニングルームもあるのでお風呂や食事前に運動もできます。何気に使っている人が多かったです。
男のロマンが詰まった軽食自動販売機も完備。深夜に小腹が減っても問題ありません。その隣にビールが売っているのが大変危険。
デッキには熱湯を自由に使うこともできるので、売店でカップラーメンを買って食べれます。
マイカー+フェリーは荷物を好きなだけ持っていける
フェリーでマイカーを持っていく最大のメリットは荷物を沢山持っていけること。
登山用具に撮影機材、車中泊用のマットレスなど飛行機とレンタカーの組み合わせでは難しい自由な旅をすることができます。
特に車中泊は使い慣れているマットを使うと睡眠の質が上がるので家と車で同じものを使用しています。コンパクトに収納ができ小さい車でも無理やり設置できる東京西川のAIRシリーズを愛用しています。
北海道の長期旅行ではオススメのフェリーとマイカー
今回2週間ちょっとを北海道で気ままに過ごして来ました。
その際に感じたのがマイカーの快適さ。運転に慣れていることもあり荷物もたくさん持っていける、宿が取れなくても車中泊で気ままに動くことができる。
特に写真撮影をする人にとってや朝焼けと夕焼けは撮りたいもの。そうなるとホテルの夕食はとても相性が悪く、素泊まりや一泊朝食にせざるを得ないことも多くあります。旅館に泊まる理由が「ただ寝るだけ」となることが多く車中泊の方が動きやすい上に安価で旅行を楽しめます。撮影しないと決めれば旅館の全力で楽しむという自由度が高いです。
かかった交通費もフェリー代の往復51,200円と車の移動代ということで出費面でもメリットが多く、時間にゆとりがある人にはぴったりな旅行スタイルではないかと思います。
太平洋側からだと商船三井フェリーが大洗ー苫小牧も運行しているので北海道で写真撮影旅行をしてみたい人は一度試してみる価値ありです。
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