WEBディレクターが教えるプロカメラマンじゃなくても写真撮影の依頼をもらえる方法

WEBデザインと写真撮影の受注

WEBデザイン業界は写真素材が全然足りていません。

つまり写真撮影で仕事をしてみたい人や、プロカメラマンを目指す人にとってはチャンスがゴロゴロと転がっています。 WEBディレクターをやっていると写真に困ることは日常茶飯事。

しかし様々な理由によりカメラマンに依頼することができず、結果として残念な写真を使ったWEBサイトができあがります

。特に行政のWEBサイト。 この状況を上手くハックすれば仕事として写真撮影で収入を得たい人、プロカメラマンを目指したい人の足がかりになる可能性はとても高いです。

どのようにして業界未経験の人が写真撮影の仕事を受注できるのかWEB業界の仕組みからまとめ、WEBディレクター・カメラマンの両方の立場からベストアンサーを模索してみます。

WEBサイトが出来上がるまでの作業工程

プロデューサーやWEBディレクターが進行や予算を管理しながらリリーススケジュールに合わせて作業を進めていきます。

大手・巨大サイトになるほどその工程は複雑化しますので、ここではシンプルな工程で説明します。

WEBサイトの作り方と写真撮影

まずどのようなページにするかをディレクターが決めてカテゴリー分けをしてサイトマップなどで導線を作っていきます。

次に各ページの骨組み(ワイヤーフレーム)を書き打ち合わせでWEBデザイナーと認識を確認しつつ作業を受け渡します。

デザイナーはワイヤーフレームを見ながらデザインしていき、必要に応じてフリー素材を使用したり写真を購入したりしてWEBサイトのデザインを進めます。 最後にHTMLやCSSでコーディングをして、CMSなど動的ページならばシステムエンジニアに仕事を受け渡します。

写真撮影は発注することが決まっていることが少なく、予算が取りにくい

写真撮影の予算

WEBサイトを作る際、デザインとコーディングは必須なので必ずそこには予算が下ります。

しかし写真に関してはフリー素材という選択肢もありますし、クライアントが写真をくれると言ってくることもあるため、撮影をするかしないかが曖昧のままプロジェクトが動いてしまうことがあります。

腕のいいディレクターは初期段階で写真の必要性を見抜きスケジュールと予算を管理をしながらプロカメラマンに撮影を発注しますが、あまりに予算が少なかったり、経験値不足で写真がどれほどWEBサイトに重要か分からなかったりが原因で撮影できないことがあります。

また写真撮影はどこのセクションに属するかがすごく曖昧です。デザイナーからの要望で写真が必要になることもあれば、WEBサイト構築の初期段階で必要なものもあります。 どの段階で写真撮影の依頼を出せばいいのかが明瞭でないためにズルズルと後回しになり最終的に写真撮影を発注できなくなることが多いです。

クライアントからもらえる写真の質が悪いケース

クライアントからもらう写真の質

写真あるから後で渡しますねーっていうクライアントの言葉をそのまま受け取って、撮影の予算を組まないケース。提供された写真素材がWEBデザインでは使用できないほど小さいサイズであったり、ひどい写真であったりすることがあります。

予算管理が複雑で写真撮影の予算を取っていないケース

デザインやコーディング、システムの実装を外注にして予算管理が複雑になり写真撮影の予算まで気がまわない、予算が組めないというケース。

初期段階で写真のクオリティを重視していないケース

最初から「フリー素材でなんとかなる」と思っていて、デザイナーから「写真撮影しないとWEBデザインできない」と突かれるパターン。

デザイン段階になって「使える写真がない」は日常茶飯事

カメラマンの相場

WEBサイト構築でのデザインは全体工程の中でも中盤〜後半です。

その段階になって写真がない!とわたわたすることは日常茶飯事です。 そのときにカメラマンはいないのか!?っていう状況になりますが、すべてのWEBディレクターが急に仕事を依頼できるカメラマンとつながっているわけではありません。その典型的な例を2つご紹介します。

カメラマンの相場は分かりづらい

カメラマンの相場価格

写真撮影を受注してるカメラマンでも撮影料金を明確に掲載している人は少ないです。撮影の種類や難易度、拘束時間など不透明なため明示しづらいからです。

スケジュールがタイトになのでプロに発注しづらい

WEBサイト構築案件で急にカメラマンが必要になるケースに対応するためには納品のスピードが重要です。例えば明日発注して、2日後に納品してもらわなければならないなどです。

写真のクオリティが不安

カメラマンの相場

これが一番の問題で、「写真撮影 依頼」で検索するとカメラマンを紹介するサービスや会社が出てきますが、そのカメラマンの技術がまるで見えてこない問題があります。

また見た目がしっかりしたWEBサイトを持つカメラマンの紹介サイトは不安要素が多いです。

例えば1時間15,000円のプランだと少なくても会社が4割程度紹介料として差し引くと考えると、カメラマン報酬はレタッチ込で9,000円。金額でカメラマンの技術を想像すると不安が残ります。 逆に信用できそうなカメラマンだと1日拘束で20万以上など予算がオーバーしてしまいます。 WEBディレクターが、欲しい写真を撮ってくれると信頼できるカメラマンを予算の範囲内で探すのはとても難しいことです。

そういう現場が多すぎるせいか、WEBディレクターやデザイナーがのための写真撮影の技術書が大人気です。

当たり前のことですが、ディレクターはディレクション・デザイナーはデザインに専念した方がいい仕事ができます。仕方なく写真撮影をせざる得ない状況というのが現実です。

ここに写真撮影でお金を稼ぎたいカメラマンやプロとしてステップアップしたい人のチャンスがあります。

写真撮影の仕事が欲しい人がやるべきこと

WEBデザインの現場では条件にあうカメラマンを見つけることが非常に難しいのが現実です。

これを理解した上でWEBディレクターに見つけてもらいやすくなるために露出しておけば撮影の仕事をもらえる可能性が高くなります。 そのために必要なことがWEB上で可能な限り信用を作るということです。

WEBサイトやブログの構築

WEBサイトを持つ

まずはWEBサイト。これは必須です。WEBディレクターがカメラマンを探すときはコネを使うか検索です。

そこで引っかからなければ仕事を受けることはできません。 あまりヘイトを撒き散らさない程度で写真の技術をまとめたり、専門的な知識を使ったコンテンツを作ることで信用できるカメラマンと受け止めてもらえる可能性が高くなります。

検索で見つけてもらうには得意分野の撮影に関するキーワードで上位に入る必要もあります。 当ブログのようないい加減な運用をしているブログ、しかも撮影料金も書いていないのにときどきご依頼の連絡をいただくことがあるので、しっかりと写真のサイトを作れば撮影のお話が来るのではないかと思います。

得意分野のポートフォリオの掲載

得意分野のポートフォリオ

自分の得意分野の写真のポートフォリオをWEB上に掲載します。私でしたら山岳写真の一点突破です。どのような写真をどの程度のクオリティで撮影しているのかが一目でわかります。

プロで写真撮影をしていると版権の問題もありWEBポートフォリオが作りづらかったりしますし、仕事が安定してくるとお得意様からの仕事が基本となってくるので、WEBポートフォリオが必要となくなることがあります。

逆にアマチュアの方はモデルさんの肖像権などをクリアすれば自由に写真をWEBに掲載できるため露出の面では有利になります。

撮影の料金価格の掲載

中間マージンがないため少し強気に出てもWEBディレクターからしてみれば予算の範囲内ということもあります。

実績が欲しいのであれば安く設定して仕事を受けてみても良いと思います。

必要になるのは「信用」

仕事として一番大事なのがカメラマンとしての信用です。

素晴らしい写真のポートフォリオがあっても、ブログ記事で反社会的なことを書いてあると企業としては頼みづらいですし、恐らく社内稟議も通りません。

気にしすぎるとよくありませんが、あまり不快感を与えないWEBサイトにした方が無難です。 ポイントは企業から見て「安く」「高品質」「納期が速い」の3拍子が揃っていることです。

写真撮影の仕事を受けるときの注意点

写真撮影の仕事をする時の注意点

金銭のやり取りが発生している段階でプロカメラマンになります。クライアントの求める写真を確実に撮影しなければなりませんし、期待されている振る舞いをしなければなりません。

機材トラブルの言い訳はできない

ブツ撮りならばトラブルが発生しても後日撮り直すことができますが、モデルを使った写真や出張ではそれが許されません。最低でもボディは2台必要です。

1台しか持っていないのでしたら撮影費に合わせてレンタルを検討する必要があります。 仕事として写真撮影をする場合はリスクマネジメントを最優先に考えます。

ディレクターが同行する場合はそれなりの機材を使う必要がある

F値固定のレンズ 24-70mm F2.8

場合によってはクライアントのディレクターやデザイナーが撮影に同行してフォトディレクションを行なうことがあります。

「WEBデザインのここに組み込みから使いやすい写真を撮って欲しい」のような形式で撮影が進んでいきます。 その時気をつけたいのが使用する撮影機材です。撮れる写真が変わらないと分かっていても初心者モデルにキットレンズだとクライアントを不安にさせてしまいます。 APS-Cの中堅機やフルサイズのデジタル一眼レフと、24-120mm F4以上の高画質のレンズを使用した方がクライアントは安心します。

高級な機材を使用している、画質にこだわりを持っているというもの分かりやすい信用の1つです。価値観を相手に合わせるというのも、写真撮影の仕事では大事なことです。

プロでなくても写真撮影の仕事はできる時代

WEBディレクターとしての素直な意見だと、多くのアマチュアカメラマンさんの技術はものすごく欲しいです。

TwitterなどSNSを見ているとそのくらいレベルの高い人をよくお見かけします。 問題になるのが信用性。

どのようなスタンスで撮影に望んでいるのか、ブログでどんな事を書いているのかは分かりやすい目安になります。専門性の高いことを書いていればそれも信用に繋がります。 最後に明確な価格設定。

ポートフォリオと合わせて明記されていると発注する側としては非常に助かります。

「土日のみ対応可」などOK・NGの項目をしっかりわけてもらえると嬉しいです。 カメラマンに資格は必要なく、プロもアマも技術だけでならそう違いがありません。仕事として信用できるか否かが分かれ目です。

これからはプロカメラマンも淘汰されていく戦国時代になっていくと思いますし、趣味で写真をやってい人が企業と直接取り引きする流れも出来上がってくると思います。個人的にはWEBディレクターとしてもカメラマンとしても賛成です。

その流れの中で、撮影を受注する条件をまとめたWEBサイトやブログを作り、アピールしてくれる人が増えてくれると個人的にはすごく助かります。

このようにWEBディレクターが意思決定しやすい項目をまとめて問い合わせフォームなどがあると、思わぬ企業からコンタクトがあるかも知れません。

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