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山岳写真のスナップ撮影の技術のnoteの内容紹介と、これまでの山岳写真活動について

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山岳写真note

以前に長年の山岳写真家としての経験と技術の基礎をまとめた【山岳写真を安全に撮るための登山の知識と撮影技術】をnoteで公開し、半年で700人の方に購読していただけました。その続編として「山に登りながらスナップ撮影する山岳写真技術実践編【白馬岳】」をリリースしました。

今回の作例はほとんどが手持ちで撮影したスナップです。

山岳写真の基礎を学んで頂いた方が次のステップとして進みやすいように、山を登りながらどのように景色を見て写真に落とし込んでいくかのアプローチをメインにしています。

ネイチャーフォト、山岳写真としては異端の技術

ヨーロッパの山岳写真技術

私は日本でのプロフォトグラファーの実績はほぼなく、海外の現場での叩き上げというかなりの異端です。自分でいって悲しいですがかなり胡散臭い存在です。最近は日本の登山や写真業界でちょいちょい仕事していますが、それでも表にあまり出ませんしね…。

いい写真、悪い写真の判断も「ファインアートとして売っていいものなのか」という基準なのでそのあたりの価値観も賛否が分かれるところです。

写真もデッサン、絵画技法、色彩学というアプローチから行うことが多く、ネイチャーフォトでありながら水平垂直も選択肢の1つでしかなく、別のロジックが通っているならば平気で無視するので正統派の写真学からすると否定すべき対象です。

世の中教科書どおりに行くことは何ひとつないことは皆さんご存知の通り、たとえ邪道であっても現場で使われている技術を知りたい、撮影技術の引き出しを増やしたいという人向けの内容です。

手持ちで作れない構図は三脚を使っても作れない

三脚で構図を作る

写真撮影の技術はカメラの操作ではなく、どこをどう切り取るか、そうするとどのような写真が撮れるか、その写真を見た人がどう感じるかというもの。一言でいうと着想です。それを得るために色々な知識をインプットしアウトプットして研究する、それが写真の勉強です。

もちろん三脚を立てて精度の高い構図を作り上げる技術も必要ですが、その前に手持ちで色々な構図を作って撮影し「こうすると、こうなる。」という経験値を積み上げる必要があります。

そのために必要なのが自分で考えつく限りの知識を使って被写体を分析して行うスナップ撮影、それが今回の山岳写真noteの趣旨になります。

美しいを掘り下げる

美しさを掘り下げる

山を登っていて「いいな」「美しいな」と思ってカメラを構えたらその気持ちが消えてしまった、写真を後で見返したらその時感じた景色とはまるで違う写真でがっかりしたという経験は誰もがします。

それはその美しいと思った何かを自分の中で分析し、構図の中で構築することができなかったから。

その「美しい」「恐い」「不安」といった漠然とした湧いたイメージをどこに感じたのかを突きつけていくアプローチです。

当然作例では私がそう感じただけなので、実際にその場に立ったら違う想いを抱くかもしれません。なので「私はこう思った。それはここがこうだから。それを表現するためにこうした。」という私の登山を追体験する内容です。

山岳写真の技術が高くなれば安全に登山ができる

山岳写真の技術

最近はじめましての方が増えて来たので改めて私のスタンスをご説明すると、日本で行っている山岳写真の情報発信に関しては登山をしながら写真を撮る人が安全に山に登り、無事に下山することにしか興味がありません。

今回のnoteもその思惑から外れていません。なぜなら撮影スピードが早くなり、撮れ高の予測が着くようになれば不必要にその場に滞在する必要がなくなるからです。

近年増加の一途をたどる遭難。その原因の上位にいつもあるのが行動不能と道迷い。スマホ・コンデジ・一眼レフ・ミラーレス、形式を問わなければ山で写真を撮らない人の方がむしろ珍しいのではないでしょうか。そう考えると写真を撮影している時間でタイムスケジュールが圧迫されて遭難につながっているという原因は否定できません。

特に山を登りながらテント場に着くまでの撮影時間はスナップ技術が上がれば、撮影する / しないの判断もできるため確実に行動時間を短縮できます。

日帰りや1泊登山での山岳写真のクオリティを上げたい人のための技術書

最高の1枚を撮るためではなく、楽しく山に登りながら気軽に撮影する写真の技術を向上させるためのnote。よってすべて手持ちで撮影したものです。

20枚の作例と共にみっちりと解説していますのでご興味あるかたはこちらからどうぞ。300円でのご提供です。

note販売ページへ

山写の日本での山岳写真の活動について

ネイチャーフォトグラファー山写の活動

最近色々あってはじめましての方が増えてきたので、改めて日本での私の活動をご紹介します。必要ない方はスルーしてください。

本来はBtoB(企業や行政などに写真を売ることを專門としている)の仕事をしている外資のフォトグラファーなので表に出てくるような立場ではないのですが、最近になって登山の知識がない中で山岳写真を撮りにいく写真愛好家の多さを肌で感じています。それに対してアウトドアメーカーさん、山岳ガイドさんたちから否定的な意見がないことからそう的外れなものでもないと思っています。

SNSを筆頭にいい写真をネットに上げたい欲求が加熱している側面もあるのかな、と思っています。

山岳写真の知識と技術は登山に落とし込めますが、その逆はありません。山岳写真は登山以上にハードなアクティビティです。それゆえに持っている技術や知識を公開していくコンテンツをはじめました。

よって私の山岳写真のお話はフォトグラファーという立場でありながら限りなく登山寄りで、撮影技術よりも安全に山に登る技術に傾倒しています。もちろん本職は写真を撮ることなので撮影技術をコンテンツを作りたい欲求を我慢するのが大変なのですが、今はまだそこに力をかける段階まで来ていないという感覚です。

それで今年の春からセミナーなどオフラインでしっかりと「山岳写真とはなにか?」を知っていただくためのセミナーを試験的にはじめています。

その会場提供、諸々協力してくださったのが昔から私のことをよく知るアウトドアメーカーさんたちであったりという流れです。

とってもマニアックな内容なのでそれほど需要が無いと思っていたら第一回の定員15名のセミナーに170人の応募が来てしまったり、第二回も150人の応募があったりと想定外に山岳写真のことを知りたい人が多いということで地方在住で東京のセミナーに来られない方、抽選や先着で漏れてしまった方たちのためにセミナーの資料を共有しようと開始したのが現在展開している山岳写真noteです。

これは私がどうのこうのという話ではなく、単純に日本に山岳写真の安全に関するコンテンツがないだけです。…で、なぜか登山メーカーもカメラメーカーも山岳写真家さんも誰も情報発信してくれないので、消去法的に私が継続してやっているという流れです。

人の命に直結する話なので、セミナーに関してはボランティア(正確にはCSR)という形で無償で行っていて、そのための経費捻出としてnoteで山岳写真を愛するみなさんにご助力を頂いている形です。

本当はこのようなコンテンツはしっかりと体系化してきちんとした組織が運用するべきコンテンツです。なのでキチンとした人がやってくれるならいつでもライセンスアウトしますし、セミナーをしてくれる後継者も常に探しています。

写真が好きな人が登山の知識を増やせる場を作るため

何回かのセミナーやオフラインで写真愛好家の人たちとコミュニケーション取って確信したことが2つ。

「山岳写真を学べる場所があるなら積極的に行くこと」「知識がえられなくてもやっぱり山に入ってしまうこと」です。

カメラなしで登山をはじめ、ある程度の技術に達してからカメラを始めるという選択肢は残念ながらないように感じています。ならそれを前提にいかにカメラマンを安全な方向性に誘導できるのかと考えた結果、登山領域とカメラ領域のマージ(融合)という着地をしています。

そのために命を守るギアを作ることを信念に置いている登山用品メーカーのfinetrackと、写真編集に必要なカラーマネジメントモニタをつくるBenQとのコラボレーションでRAW現像のセミナーを行い山岳写真のトータルソリューションのコンテンツ作りに着手しました。

どのような経緯であれ写真を撮る人が登山の領域にふれるきっかけが作れれば自然と登山のリスクに触れることになります。

山岳写真の魅力と同時に、リスクを知り安全を心がけて山に入ってくれる人が少しでも増えるようにnoteの売上資金は大切に使わせていただきます。撮影技術の話だけをすることができるようになるその日まで。

山写のnote一覧

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