登山で料理をするならジェットボイルはちょっと不便です。
お湯を沸かす用途以外に使用するとクッカーが必要となり結果として重くなってしまいます。 登山に慣れてテント場などで料理を楽しみたいのであればクッカー+一般的なストーブの組み合わせにの方が使い勝手がよいです。
私は軽量コンパクトでありながらかなりの熱量を出すことができるイワタニPRIMUSの傑作P-153ウルトラバーナーを愛用しています。
とても軽量なのでジェットボイルをメインにするときにでもサブのストーブとして持っていきます。 ちょっとした炊飯と炒め物くらいしかしませんが携行しておくと便利なことも多いのでご紹介します。
イワタニプリムスP183ウルトラバーナーの重さは116g
ジェットボイルがガスカートリッジを除いた重量400gなので1/3以下の重量です。
軽量のクッカーとP-153ウルトラバーナーを組み合わせるとかなりの軽量化と省スペース化を図ることができます。
火力は3,600kcal/h。ムラなく高火力で調理できる
ジェットボイルZIPの火力は1134kcal/h。3倍以上の出力があります。
ジェットボイルはクッカーと一体化して熱を効率よく伝えることができますが、調理に使用すると火力局所的に集中するので焦げてしまったりと上手くできません。
P153はゴトクを広げることでフライパンなどをおいても安定し、むらなく火を起こすことができるため炒め物から炊飯まで様々な調理に向いています。
テントの中で調理するならマットとパットを使用
厳冬期や悪天候時は外で調理することができません。
料理した時の吹きこぼれなどがテントにダメージを与えることがありますので、私はガスの下にシート、ゴトクの上にパットを置いて安定させています。
超軽量化をするならマグカップを直接加熱するのもアリ
ウルトラライトなパッキングをするならスノーピークのチタンマグ+P153という組み合わせもありです。
ギリギリまで軽量化するときは時々やります。クッカーにダメージが残りますがやってやれないことはないです。
そのときはリフィル型のインスタントラーメンを使用し、砕いてから熱湯になるまで加熱したマグカップに入れます。
登山でストーブを使い料理をするならアルミのクッカーがおすすめ
チタン製のクッカーは薄くで丈夫なため、加熱しても歪まず軽量というメリットがありますが、熱伝導率が高すぎて煮物が苦手という欠点があります。
具体的に言うと炊飯するとものすごく焦げやすいです。米は炊き上がるまで中を確認することは出来ませんから塩梅を間違えると悲惨なことになります。
そんな苦い経験から現在はアルミックッカーであるスノーピークのトレック1400を愛用しています。
少し凝った料理をするのであれば熱がむらなく回りやすいアルミの方が個人的には成功確率高いです。
デメリットとしては歪みやすいのでどんどんボコボコになってくことです。ゴトクに設置する底辺は歪みませんがから使用上は問題ありません。
スノーピーク(snow peak) トレック1400 SCS-009
冬山で生肉を焼くことの楽しみ
P153をはじめ登山の料理は冬山が本番。なぜならナマモノが傷まず食中毒の危険性が低いからです。
そんな条件で山を登るならば焼くしかあるまい、肉を。 拠点が北アルプスなので地元の人と冬季登山をするときは飛騨牛や鹿肉などになり、夕食は宴会になります。
大好きだ冬山登山。
フライパンはPRIMUSのものを愛用しています。
稜線近くのテント場は強風なので、風よけがあったほうが料理が安定します。
「とりあえずなんでも良いからアルコール入れて焼いた方が肉は美味しい」と旅館の人が言うのでビールをかけて焼くことが多いです。
PRIMUS P153の収納
P153を使用するということはクッカーとセットが基本です。
よって使用するクッカーの中にガスとストーブを収納するのが一番コンパクトです。小さいクッカーを使用するとガスが収納できなくなりますので、縦走などで携行するガスの容量が大きい場合は、それに合わせたクッカーを持っておくようにしています。
ジェットボイルとPRIMUS P153との使い分け
カップラーメンとアルファ米などの乾燥ものが主体ならばジェットボイル。肉を炒めるのであればP153という使い方が多いです。

バウルーなどでホットサンドを作るときはジェットボイルのゴトクで加熱すると真ん中のみに熱が集中してしまって上手く調理できません。
ハンバーグや惣菜などをバウルーに入れてホットサンドを作るのであればP153のような一般的な登山用ストーブの方が美味しく仕上がります。
2人以上で登山ときにパートナーが初心者でストーブを持っていないときも、ジェットボイルだと一度にわかせるお湯の量が少ないのでP153とクッカーの組み合わせになります。

厳冬期の場合は基本的に安全性のため2つとも持っていくことが多いです。
安全のために予備で持っていきたい
冬季縦走などをときストーブは暖房器具としても優秀に機能します。
逆に故障すると絶体絶命のピンチです。そう考えると116gストーブを予備で持っておくことは安全面から考えても優秀なアイテムです。
吹雪いてホワイトアウトの状況になったとき、銀マットを被って中でお湯を沸かすだけで全然違います。
もちろん一酸化炭素中毒には注意です。 PRIMUS P153ウルトラバーナーのような一般的なバーナー型ストーブを持っておくと料理の幅も広がりますので、ジェットボイルでお湯をわたしてインスタント食品やアルファ米をメインにしている人もステップアップとして登山の料理のグレードアップを図ってみるもの良いかもしれません。
サブストーブとして持っておくと安全にも繋がりますし持っておいて損はない登山用品です。
ストーブについている着火装置は電子式のため信用性がありませんので、必ず着火できるライターやマッチを携行することをおすすめします。
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