MacBookProを使うデザイナーにオススメなBenQ PD2710QC

BenQ PD2710QC

最近のWEBサイトは使いやすいさを重視する傾向が強くなってきたこともあり、SketchやAdobe XDを使用してワイヤーを引いたりWEBデザインすることも多くなりました。ノートパソコンのスペックもデザイン作業に耐えられる性能になってきたこともありMacBook Proをメイン機にされている方も多いのではないでしょうか。

MacBook Pro1台だと作業画面領域が足りずデザイン作業をじっくり行いたいなら外部ディスプレイは必須。さらにUSB-C問題もありカードリーダーや周辺機器を接続する場合は別途ハブが必要となります。

使い勝手を良くするために色々な出費を強いられるMacBook Proですが、そんな悩みを一発で解決できるデザイナー向けのモニタPD2710QCがBenQから発売されました。何ができるかというと、USB-Cケーブル1本でモニタと接続するだけで、外部出力、充電用の給電、USB3.0を4つが使えるようになるというものです。

今回はこのモニタの特徴でもあるノートパソコンとの連携にスポットを当ててご紹介します。

外観

PD2710QCの外観

外見は至ってシンプルでクセがありません。自宅でもオフィスでも相性はよいデザインです。シルバーが貴重になっているのでカラーマネジメントモニターのシリーズに比べてだいぶオシャレになっています。

モニタの上下調整

スタンドがドッキングステーションを兼ねているため液晶アームは使用できません。モニタ自体は対応してるので装着はできますがドッキングステーション機能が使えなくなるためこの液晶モニタを選ぶ理由は消失します。

モニタの画面の角度調整

モニタの角度は画像のように角度がつけられます。ここは可もなく不可もなく一般的なモニタと同じという印象。上下の調整はモニタを掴んで上下に押したり引っ張ったりで調整する簡単な作り。それでいてピタっと止まるこの造りは非常に優秀。私はモニタの高さを調整する事が多いので数秒で最適なポジションを作れるBenQのこのシステムは重宝しています。

背面

PD2710QCの背面

モニタの入力系統はすべて背面の下部に集約されています。スタンドのマウント部はVISAに対応しているためアームをつけることができますが前述の通りこのモニタはドッキングステーションありきのものなので付属のスタンドを繋げます。

PD2710QCのボタン配置

モニタの画面設定や入力切り替えなどは背面のボタンを押して行います。

スペック

サイズ 27インチ
アスペクト比 16:9
パネル/バックライト IPS/LED
解像度 2560×1440(WQHD/QHD)
視野角 178°
表示色 約1677万色
輝度 350 cd/㎡
応答速度 14ms (GTG 5ms)
コントラスト比 1000:1
sRGBカバー率 100%

27インチので2560×1440という1台で運用するには使いやすいサイズと解像度です。sRGBをしっかり表示できることもありWEBデザイン製作に限って言うと非常に使いやすいモニタです。

入力系統

PD2710QCの入力系統

映像入力はHDMI、DisplayPort、mini DisplayPortの3つ。一番外側のDisplayPortは出力専用になっておりPD2710QCを2台使うときにモニタとモニタをディスプレイケーブルで接続するとことで画面を拡張できるMST(マルチストリーム転送)専用になっているため1台では使用することはありません。

マルチストリーム転送

デザインを専門としてる人でしたらデュアルディスプレイが簡単に構築できるので使いやすいかもしれません。

付属品

PD2710QCの付属品

PD2710QC同梱品

  1. ドッキングステーション用アダプタ
  2. ドッキングステーステーション用電源ケーブル
  3. モニタ用電源ケーブル
  4. DisplayPort – miniケーブル
  5. USBケーブル

映像出力に必要なケーブルは揃っているためデスクトップPCのマザーボードやビデオカードがDisplayPortに対応していればそのまま使用できます。

注意点としてはノートパソコンの接続とデスクトップPCの両方をつなげて切り替えて使いたい場合。DisplayPort-mini DisplayPortケーブルはドッキングステーションとモニタを接続するために使用するため、デスクトップPCとの接続は別途DisplayPortケーブルかHDMIケーブルが必要となります。

モニタの出荷状態

モニタの出荷時の情報が書かれた資料がついてきます。色温度やガンマ、色領域をユーザーに提示していることから発色の良さに自信があることがうかがえます。

MacBook Pro(USB-C出力のあるPC)とのドッキングステーション

PD2710QC ドッキングステーション

BenQ PD2710QCはモニタスタンドがノートPCスマホとのドッキングステーションになっています。USB-Cで接続することで下記の昨日が使えるようになります

ドッキングステーションの機能

  1. 給電(65W)
  2. モニタ出力(2560×1440)
  3. USB3.0 x 4
  4. 有線LAN
  5. 音声出力(イヤホンジャック)

ノートPCをデスクトップ化するすると言っても過言ではなくくらいの拡張性です。これをケーブル接続1本で実現できます。

サイドのUSB3.0ポート

USBポートは側部と背部の2箇所にあるため、iPhoneなどの充電など頻繁にケーブルを抜き差しするものは側面、カードリーダーや外付HDDのような据え置きの周辺機器は背部のUSBを使用するという使い方をすると便利です。

iPhoneの充電

実際にiPhoneをつなげるとこのような感じになります。ドッキングステーションにLightningケーブルを挿しっぱなしにしておいて帰宅したら繋げて充電という使い方がベストだと感じました。

ドッキングステーションの電源

モニタの電源とドッキングステーションの電源は分かれているため使用しないときは電源を切っておくと省エネです。

DisplayPort出力

ノートPCをUSB-Cケーブルでドッキングステーションに接続しただけでは映像はモニタに出力されません。ドッキングステーションをモニタをディスプレイポートで接続する必要があります。

PD2710QC付属のDisplay Port ― mini DisplayPortケーブルを使いドッキングステーションとモニタを接続するという使い方になります。

MacBook Proとの接続

BenQ PD2710QC

USB-Cとドッキングステーションをつなぐだけで自動で入力が切り替わりMacBook Proの外部モニタとして表示されます。15型のノートPCの高さ以上にモニタの位置を調整する事ができたため、MacBook Proをメイン画面し、PD2710QCをサブモニタとして使用することができます。

WEBサイトを制作をする人はMacBookでコーディングしつつ、PD2710QCで画面確認するなどそれぞれのワークフローに合わせて幅広い使い方ができます。

スタンドがPC置き場になる

PD2710QCのスタンド

27インチの2560×1440(WQHD)の解像度であることからPhotoshopなど集中してデザイン作業を行いたい場合はMacBook ProをシェルクラムモードにしてPD2710QCで作業することができます。

そのときドッキングステーション(PCスタンド)がこれでもかというくらいノートPC置き場として最適な造りになっています。

スタンドはMacBook Pro置き場に最適

現在愛用してるMacBook Pro 2017 15インチがジャストフィットしています。外部ディスプレイに繋いで作業するときMacBook Proを置く場所に困る問題が解決されました。

MacBook専用の色モード

MacBook専用の表示モード

MacBookのモニタ画面との差を最小におさえるM−bookモード。MacBookを使うならこのモニタを使ってよ!という熱いメッセージを感じます。

WEBデザイン専用モニタの必要性を痛感

本業はフォトグラファーなのでメインモニタは4KのカラーマネジメントモニタSW271を使用しています。山岳写真撮りにいったあと身体の故障を治している期間は副業でWEBデザインやUXデザインもしているため、今まではPhotoshopやAdobe XD・Sketchでのデザイン作業やコーディングをカラーマネジメントモニタを使用して行っていました。(こちらのモニタもUSB-Cで接続できる(給電はできない))

しかし解像度が高すぎて実際にユーザーが多く目にする横1366px〜1920px72dpiとは見え方が離れ過ぎていることと、使用している色空間もキャリブレーションしたAdobe RGBというWEBユーザーに最適されている環境とは言えません。一言で言うと作業しづらい。

ほとんどのユーザーがキャリブレーションした高解像度・高品質なモニタでWEBを見てるわけではないのでWEB制作にはWEBに最適なモニタが必要だと感じるように成りました。

そんなこともあり多くのユーザー使っているsRGBの色領域でありデスクトップでの作業に加えてMacBookとの接続もケーブル1本で可能なとても使い勝手のいい「キャリブレーションなしでもそこそこ色があっているsRGBモニタ」が欲しくなりPD2710QCを導入してみた流れです。

導入して大正解。デザインもコーディングもすっごく作業しやすい…。

MacBook Proと組み合わせたときのコストパフォーマンスの良さ

最新のMacBookは給電を含めすべての接続がUSB-Cになっていることから周辺機器をつける際にはUSB-C→USB3.0へのハブが必要です。映像出力もしようとすると1〜2万円を超える高額なものになります。

そう考えると自宅での作業限定にはなりますが同等の機能が登載されていて、給電ができるモニタであるPD2710QCがのコストパフォーマンスの良さが際立ってきます。これが実売価格¥75,000〜手に入るのでMacBook Pro使いとしてはありがたい限りです。

デスクトップPCと繋げて作業することもできる

このPD2710QCはUSB-C接続でMacBook Proをつなげる専用モニタというわけではなく、DisplayPortでデスクトップPC、HDMIのノートPCにつなぐこともできる汎用性の高さも兼ね備えています。

フォトグラファーとデザイナーをやってる私としては写真レタッチ用4Kカラーマネジメントモニタ+デザイン用モニタを同時に使うとどういうワークフローが作れるかというのは非常に興味があるところです、

デスクトップPCで使い込んでからキャリブレーションや性能評価を含めたレビューをしてみたいと思います。

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