【長期使用レビュー】何でもありの4KモニターBenQ PD3220Uは趣味と実務の両方で使っても最高の満足度だった

自分に最適なモニターはどれだろうと色々なものに手を出してきました。

フォトグラファーとしての仕事だけならカラーマネジメントモニターで固めればいいのですが、デザイナーであったりエンジニアであったりマーケターであったり研究員であったりと色々な仕事をし、趣味でゲームもしていると最適なモニターの構成を見つけるのが大変です。そして出会ったのがBenQのPD3220U。

Thunderbolt3で85Wの給電ができることからMacBook Proとの相性が抜群で、これ1台で何でもできるといってもいい4Kのデザイナー用モニターBenQ PD3220Uですが、使い込むほど「それだけじゃないぞ…」という気持ちが強くなります。そこで私の現在の使い方をご紹介するとともに、その魅力をレビューします。

スペック面に関しては以前に記事でみっちり解説してあるのでまずはこちらをお読みください。

カラーマネジメントモニターとの使い分け

カラーマネジメントモニタとデザイナー用モニター

カラーマネジメントモニターの目的は「正確な色」を表示することです。しかしその「正確」は環境が整っているもの同士でしか共有することができません。

モニタとプリンターの色をマッチングさせたり、業者と写真を共有する仕事をするには必須な機能であることから多くの写真家はカラーマネジメントモニターを必須ツールとして使用しています。

しかしWEBサイトのデザインなど写真を「素材」として扱う場合はユーザーがどの様に見えるのかに基準を合わせるので、カラーマネジメントモニターを使ってもその正確な色がユーザーに伝わることは期待できません。

そういう理由もあり写真レタッチ用のカラーマネジメントモニターと、ユーザーに近い環境のWEBデザインができる汎用性の高いモニターの2台を常に使うようにしています。

その用途として最高なのがPD3220Uとう選択になりました。

デザイナー用だけれど色はしっかり調整されている

キャリブレーションをしっかりと行っているモニター

そこで気になるのがPD3220の色の精度はどの程度なのか。

PD3220UはBenQの中でも色にこだわっているAQCOLORシリーズであり、Adobe RGB99%、Display P3/DCI-P3 カバー率95%の広色域のモニターです。

またCalMAN認証、PANTONEカラー認証を取得しています。よってPANTONEカラーを使うようなデザインを行う場合は非常に精度のいいカラーマッチングになります。

出荷前に工場で1台1台キャリブレーションされ、その結果の証明書を付属しているためデフォルトでの色の精度は非常に高くなっています。

自動で最適な色にしてくれる利便性

ICCプロファイルの自動切り替え

モニタには色域を切り替えることができるモデルが多くあります。PD3220UもsRGB / AdobeRGB / Display P3など作業色域を切り替えて使用することができます。

実はモニタは表示モードを切り替えただけでは正しい色を表示することができず、色の証明書ともいえるPC側のICCプロファイル(カラープロファイル)を読み込む必要があります。

よってモニタの設定とPCの設定を変更して合わせる必要があります。

例えば、sRGBの色域を表示したい場合はモニターをsRGBに切り替えて、PCのディスプレイ設定のカラープロファイルもsRGBに切り替えなければいけません。

モニタ側の設定がsRGBでPC側のカラープロファイルがAdobe RGBであったなら色が合うことありません。

色を専門に扱う人でなければ正直なところプロファイルなんて単語や設定は縁遠いものです。正しい色を表示するためには色々な設定が必要なんだと言われても「よくわからない」ですよね。

こういった問題を解決するために自動でモニタとPC設定を変更してくれるアプリケーションがPD3220Uにはついています。

それがDisPlay PilotというBenQの新しいアプリケーション。

これを使うことにより、モニターの色域を変更すると自動でカラープロファイルも切り替わるシステムです。モニタ側で色域を変更しても、アプリケーション側で変更してもモニタとPC両方とも正確なプロファイルが適応されます。

適応されるプロファイルはBenQが提供するICCプロファイルです。「PD32200UでsRGBを使うならこのICCプロファイルを使ってね」と親切に用意されています。

自分で色を計測するハードウェアキャリブレーションによるICCプロファイルに比べれば精度は期待していいものではありませんが、PD3220専用に作られいるものですので「間違ってはいない色」の範囲には収めることができます。

まとめると自分で色を合わせることはできないけれど、すべてにおいていい感じの色を作ってくれるということです。専門的な追い込みはできないけれど誰がどの様に使っても高いレベルで色が合うという感覚です。

その信用をどこに置くのかという点でCalMAN認証であったりPANTONEカラー認証を取っているのが判断材料になります。

大画面による圧倒的な作業領域の広さ

圧倒的な作業領域

PD3220Uの魅力を支えてるのは31.5インチの大画面。特にノートPCをメインにしている人は一気に世界が広がります。

例えばWEBデザインは何気に画面の領域をたくさん必要です。

コーディングのエディターをノートPCに表示し、デザイン確認用のブラウザをサブディスプレイに表示するのが定番だと思います。そこにタスクランナーやチャットツールなどを表示しても余裕があるため表示の切り替えを一切することなく作業を進めることができます。31.5インチほどの大きさになるとノートPCは閉じてしまい、PD3220Uだけで作業を行うこともできます

最近はYou Tubeの動画を作ることもありPremiereを使うことも多くなりました。動画編集用のモニターとしても広い作業領域が取れるPD3220Uは快適です。

ハイパワーノートPCとの相性もよい

ハイパワーノートPCとの連携

Thunderbolt3による85Wの給電と映像出力が同時に行えることからMacBook Proとの相性の良さが目立ちますが、GPUが強いPCではないので4K画面で動画を流したり重たい作業をするのには向いていません。動画編集や写真レタッチはCPUの性能的にも少し荷が重いです。

そこで考えた新しい使い方が作業によってノートPCを切り替えるという手法。軽い作業はMacBook Pro、重たい作業はマウスコンピューターDAIVという使い分けです。

執筆やコーディングにMacBook Proを使用し、レタッチや重たいデザイン作業などをデスクトップPC並のスペックを持つマウスコンピューターのDAIVで行うという使い分けができます。

ゲームの没入感がすごい

PD3220Uでゲームをする

ゲームが趣味な私はプライベートのほとんどをゲームをして過ごします。

現在メインモニタとして使用しているカラーマネジメントモニタであるBenQ SW270CとPD3220Uの両方でゲームを行いましたが結論としてはPD3220Uの方が圧倒的にゲームへの没入感があります。

4Kの解像度でアサシンクリードオデッセイをプレイ

4K/31.5インチという高精細な大画面であることに加えて、ベゼルレスの無駄がないデザインの恩恵も大きく感じました。

PD3220Uでホライゾンゼロドーンをプレイ

そしてHDR対応もしているためPS4のゲームが色鮮やかに映し出されます。ホライゾンゼロドーンやアサシンクリードオデッセイなどのオープンワールドで景観が美しいゲームでの没入感は素晴らしいものがありました。

音声出力が弱さをキャプチャーボードで解消

PD3220UにPS4などのゲーム機を直接接続すると、音声信号も同時に送られてモニターのスピーカーから音を出すか、モニタのイヤホンジャックにヘッドホンを繋ぐことになります。

このモニタのスピーカーはおまけ程度の性能しかないので、せっかくの4K大画面なのに音楽が残念な感じになります。

SHIDOのヘッドホン001

ONKYOのゲームブランドSHIDOゲーミング用のヘッドセットのUSBアンプをPS4に繋げば、モニターからではなくPS4から直接ヘッドホンに音声を出すこともできますが、私はデスクトップPCの中にキャプチャーボードを入れることで解決しています。

ビデオキャプチャー AverMedia GC573を使って音声を外部に出す

PD3220の音声出力の解消

ゲーム関係で少しご縁のあるAverMediaさんからいただいた4KビデオキャプチャーGC573にHDMI接続し、パススルー機能(映像信号をそのまま外に出す機能)を使用してBenQ PD3220Uに流します。

PC側で付属のキャプチャーソフトであるRECentralを立ち上げると音声はPCから出ます。これをUSB接続でヘッドホンアンプであるSONY TA-ZH1ESにつなぎ、バランス接続で ゼンハイザーのHD800Sとつなぎます。

これでご機嫌なゲーム環境の完成です。

画面の切り替えが遅いのは不満点の1つ

PD3220Uの弱点は表示する信号を手動で選ぶ必要があり、信号がなくなってから別の入力に切り替える画面表示に時間がかかるところ。体感で10秒くらいに感じます。

PCから映像が出力している状態で入力切り替えをする分にはストレスなくできますが、映像入力がなくなるとボタン入力の受付も一時的になくなるようでボタンを押しても反応がなくなります。

例えば入力切り替えで間違えると数十秒操作を受け付けない状態になってしまうようなイライラ感があります。

多くのデバイスを接続して切り替えながら使うのに適したモニターなので、ここは改善してほしい点でした。

サブディスプレイとしてあらゆるニーズに対応できるモニター

私は写真家であるという立場からメインはカラーマネジメントモニターにしています。ただこのモニターはキャリブレーションを行い色を正確に表示する1点に突出しており汎用性はまったくありません。

対してPD3220Uはすべてにおいて「いい感じ」の色を表示してくれて、カラーも自動で切り替えてくれて、スタイリッシュな外見で4Kの31.5インチモニター。写真編集に関しても実務で業者とやり取りしたりプリントしない限りは不満を感じることはないと思います。

現在はメインPCでの写真編集をカラーマネジメントモニタのSW270C、その他の作業をノートPCとPD3220で行うワークフローが多くなりました。

写真編集と別の作業を同時に行うときはSW270C+PD3220Uの組み合わせるなど、単純に画面を拡張する用途としても31.5インチ4Kのスペックは魅力的です。

まとめるとBenQ PD3220Uはカラーマネジメントが必要ない人にとっては申し分ないスペックかつ使い勝手が素晴らしいモニターです。なにせ表示できる色域は最新のカラーマネジメントモニターと遜色ありません。85Wの給電でMacBook Proを充電しつつ画面を拡張できる、ゲームも大画面でできる、入力もHDMIx2、DPx1、USB-C x2と豊富。なんでもござれ。

PD3220Uは実務と趣味の両方をこなせる非常に満足度が高いモニターとして手放せない1台になりました。

BenQ PD3220Uの詳細ページへ

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