Lightroomだけで簡単にできる。ブログの商品レビューのための写真撮影とレタッチ方法

ブロガーのためのLightroomテクニック

ブログを続けていくにつれて写真の重要性がわかってきます。特に商品レビューの記事を書くときはフリー素材は使えないため撮影に時間が取られます。

どうやったらキレイな写真が撮れるか、購入意欲を促して記事を読んでもらえそうな写真が撮れるかなど、多くのブロガーやインスタグラマーが四苦八苦しているのではないでしょうか。

この問題はAdobeのレタッチソフトLightroomを使うことで簡単に解決します。もちろんプロのカメラマンが本気で撮る写真には及びませんが数多あるブログの中で写真の品質で上のランクに行くことは難しくありません。

特に一眼レフやミラーレスで撮影し、そのままブログに使用してる人はLightroomでレタッチして1つ上の商品撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ストロボを使用しなくてもLightroomを駆使すれば十分キレイな写真に仕上げることができます。このブログの写真もほぼすべてLightroomのみでレタッチしています。

必要な機材

商品撮影必要な機材

デジタルカメラとLightroomのみ。画質を求めるなら一眼レフカメラやミラーレスがあるといいでしょう。あとは撮影用のテーブルと下に敷く紙やアクリルボードなどがあるとカタログのような写真が撮れます。

被写界深度を深くするには三脚が必須

商品を紹介するのであれば手前から奥までピントが合いボケがない写真が効果が高いです。そうするためにはF値を上げる必要があります。最低でもF8くらいは欲しいところです。

そうすると室内照明ではシャッタースピード1秒以上になることあるため三脚の使用が必須になります。3000円程度の安いもので十分です。

カメラの設定は絞り優先(Aモード)にしてF値を変えていけばシャッタースピードは自動で最適な数値にしてくれます。

Lightroomを使用してレタッチした写真

これは室内蛍光灯の照明のみで撮影したMacBook Pro2017 15インチモデルです。崩れた色味(ホワイトバランス)やコントラスト、余計なものが写り込んでいる背景をLightroomを使用して手早く修正していきます。

ホワイトバランスの修正

背景に黒と白のどちらかを使用すると便利なことがあります。それがホワイトバランスを一瞬で最適な数値に修正できるということ。

ホワイトバランスツール

Lightroomでホワイトバランスツールを選択して、写真の中の無彩色(色味がない部分)をクリックするだけで写真のホワイトバランスが最適化されます。

コントラストの修正

コントラストの修正

どのような写真に仕上げたいのかでレタッチする項目が変わります。今回はメタリックな色調を出したかったのでコントラストや明瞭度をメインに修正しています。

背景の消去

商品撮影をする際に一番きになるのが背景ではないでしょうか。ここをキレイに処理できるだけで一気にプロっぽい写真になります。一昔前はPhotoshopを使用して時間をかけて修正していたものですがLightroomを使用すると手軽に修正することができます。

背景を塗りつぶす

ブラシツールを選択して消したい背景部分をなぞっていきます。Oでブラシで選択した範囲を赤く表示できるので確認しつつ作業を行いましょう。

ぼかしを強くしておくと商品と背景の間に不自然な差がなくなります。

露光量を落とす

一通りブラシで背景を塗りつぶしたら露光量を-4.00にします。これで黒背景に写り込んだほぼすべてのものを消すことができます。

消し過ぎたものを元に戻す

ブラシの消去

ざっくりとブラシで塗りつぶすと、消したくないものまで含まれてしまいます。ブラシを選択している状態でAlt(option)を押すとブラシ消去ツールに切り替わります。これを使用して商品との境界線などをキレイに処理していきます。

写真の完成

Lightroomレタッチ後

これで商品写真のレタッチの完了です。あとは書き出してブログに使用するだけです。このくらいのレタッチであれば慣れれば1〜2分で行えるようになります。

白背景でのブツ撮り写真の修正

次に白背景を使用した商品写真のレタッチです。基本は黒背景のものと変わりません。同じ手順で処理していきます。ホワイトバランスを修正して背景はブラシツールで選択して露光量の数値を上げます。

液晶画面はコントラストとかすみの除去

かすみの除去
全体的に色味が抜けてしまっている写真になりやすい液晶画面のレタッチにはLightroomのかすみの除去を使用することでくっきりとした写真にすることができます。

コントラストとシャドウ

シャドウ・黒レベルを低くすることでベゼル部分の指紋や汚れが目立たないように処理します。

この写真は背景の処理は一切行っていません。蛍光灯を使用しての白背景は写り込みが起きにくいので初めての商品撮影には向いていると思います。

ストロボを使用した方がキレイに撮れるのか

左がストロボを使用した写真で、右がストロボを使用していない写真です。ぱっと見での違いを見つけることは難しいと思いますが、よく見ると影のつき方やハイライトのつき方が違うことがわかると思います。

ストロボの利点の1つはこのように光源を自由な位置に調整できることです。職業カメラマンでスタジオ経験者としてはストロボ使ったほうがキレイな写真・狙い通りの写真が撮れることは分かってはいますが、写真でちょっとブログで優位になりたいという程度の商品撮影ならば必要ないかと思います。

ストロボの技術を磨くよりもLightroomの力技で処理した方が早いですしお金もかかりません。

ストロボなしで黒バックを注意が必要

黒バックでかっこいい写真を撮りたい!という人は注意が必要です。室内照明のみでは光源の調整ができないため写り込みのコントロールができません。

このように中途半端にバックの黒に光が入ってしまうパターンがあります。これもLightroomのブラシツールを使って背景を潰すここは可能ですが、少し手間がかかります。

黒背景での処理

若干ブラシツールでの選択に時間がかかりますが、こちらも力技で背景をすべて塗りつぶすことができます。汚れがついてしまった撮影用の背景などを使用する場合で多様するやり方です。これや修正ツールで対応できなくなったら買い替えになります。

鏡面(リフレクション)を出すならアクリルボードとストロボ

商品撮影でのリフレクション

最後にLightroomだけではできない商品撮影の1例がリフレクション。ガジェット系のブログ写真でやりたい人も多いかもしれませんのでご紹介します。

キレイなリフレクションを出すために必要なのがメラミンボード。撮影現場では「デコラ」と言われ商品撮影には多様されます。これを背景に使用することと、自由に光源の位置を調整できるストロボによる強烈な光量によって出すことができます。

室内照明や蛍光灯などの柔らかい光ではキレイに出ないことがあります。

Lightroomでの処理はご紹介したやり方とまったく同じで上記画像程度のクオリティに仕上げることができますので、写真で1つのレベルに行きたいブロガーさんは挑戦してみてください。

必要な機材:デコラ板(メラミンボード)

デコラ板

まずはメラミンボード。ホームセンターなどで買うことができます。手頃なものでも3000円くらいしますが、ブツ撮りが多い人は持っておいて損はない化粧板です。傷つきやすいので取扱には注意。

必要な機材:モノブロックストロボ

信用性の意味では国産のコメットなど1つ10万円くらいの価格のものがおすすめですが、写りの面でいえば安いストロボとコメットのストロボで如実な違いは見当たりませんでした。

初めてのモノブロックストロボ、ブログ用の写真撮影に限定するのであれば低価格のものでも問題ありません。

写真のクオリティを上げて多くの人に読まれるブログへ

頑張って書いた記事は多くの人に読んでもらいたい。そのためにブログの書き出しにアイキャッチ画像を入れたり記事一覧にも写真を掲載している方がほとんどではないでしょうか。

その次のアクションとしてブログ全体の写真の質を上げていくことはよりユーザーに価値を提供しファンを増やしてく堅実な一手だと思います。WEBディレクターとして大手サービスを見てきましたが、宿泊予約サイトは一覧でいかに良い写真を使うかが勝負と言われるほどです。

ブログの写真の質が上がるほど回遊性(1人に対するPV数)も増え過去の記事も読まれるようになります。

それを簡単に行えるLightroom、ブロガーには必須ツールだと思います。

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