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遠近感とアイレベルがコツ。ネイチャーフォトで流用できる露天風呂の撮影方法

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露天風呂の撮影

お風呂や温泉の撮影ってむずかしいですよねー、といったところで仕事で露天風呂の撮影を経験している人はどのくらいいるのでしょう…。

仕事で写真を撮る人でも滅多に撮影することがない露天風呂撮影方法。ニッチな分野ではありますが、気をつけなければならない点が多く独特なテクニックが必要になります。

写真撮影の上達の大半は引き出しの多さの問題で、残りは技術の組み合わせのセンスです。時々自分の得意分野の技術を他分野で応用する機会を作っておくと思わぬ発見があったりします。

温泉撮影のアイレベルとパースのかけかたはネイチャーフォト以上に気を使います。雪などの天候条件の利用も多いため池や湖などのフィールド撮影にも流用できるテクニックです。

水面の反射が出にくいマジックアワーの時間帯を狙う

温泉撮影の時間帯はマジックアワー

日没後の数十分間、直接太陽の光が当たらないけれども撮影に十分な光量が確保できる時間帯です。この条件のときは強い影もです、彩度もしっかりと出るためどんな被写体でもキレイに撮れることからマジックアワーと呼ばれています。自動車の撮影もこのマジックアワーで撮影することが多いです。

露天風呂も同じく、ピーカンだと水面の反射が強すぎてPLフィルターを使用して反射面を抑えることができず、シャッタスピードも早すぎるため水面の動きの表現の幅が狭くなります。

気温が低い季節で無風状態だと湯気で温泉が撮影できないこともありますので、その日の天気によって湯気が切れた瞬間を高速シャッターで切り取るか、スローシャッター使用するかの判断力が必要です。露天風呂もネイチャーフォトと同じく環境合わせて撮影をアジャストしなければならない点で似ています。

基本は超広角+超ローアングル

超広角のローアングルが基本

露天風呂撮影のポイント

  1. 風景を入れてバランスを整える
  2. 風呂自体を広く見せる

この条件を当てはめると必然的にローアングルになります。あとは温泉の広さと背景のバランスを整えていきます。露天風呂の撮影の独特のテクニックは温泉全体を撮影せずに手前で切ること。こうすることで手前側に風呂が広がっていると印象づけることができます。画角はフルサイズで20mm以下の画角が使えないと写真のバリエーションを増やすことが難しいです。

やりすぎると詐欺っぽくなるので節度を持って手前を切ります。

私は露天風呂の撮影をする場合はメインを14-24mm F2.8、サブで24-70mm F2.8を使用しています。

低いアングルが撮れる三脚が必要

ローアングルが撮れる三脚は必須

超ローアングルの写真撮影で使用する三脚は、低いアングルが取れる三脚を使用します。構図の高さを微調整するエレベーターのバーを取り外れるモデルが必要です。

エレベーターバーを取り外して三脚の脚を広げることでローアングルのポジションを撮ります。一番広げると自分の膝あたりに一眼レフのボディのファインダーが来るのでうつ伏せになって撮影するくらいの覚悟が必用です。当然服はビッチャビチャになります。

そのようなことから撮影時はGORE-TEXはどの登山用ハードシェルを着ることが多いです。

自分の影が構図の中に入ってしまうこともあるので無線形式のレリーズを使用すると撮影が捗ります。

降雪の雰囲気を出す場合はスピードライトを使用する

降っている雪を撮るときはスピードライト

雪の雰囲気を出しながら露天風呂を撮影する場合はスピードライトを使用します。内蔵ストロボが付いている一眼レフならば強制発光させることで雪を捉えつつ露天風呂を撮影することができます。

一般的にストロボを使用して雪を撮るときは標準の画角でF値を低くすることで雪のボケを大きくさせて雰囲気をだします。しかし露天風呂の撮影ではボケが大きすぎると主体の温泉が目立たなくなることに加え、基本設定が深い被写界深度+超広角の画角なので盛大にボケさせることはありません。

基本的にはストロボの直射になるため、光が届く範囲にオブジェクトがあると不自然なライティングになるため注意が必要です。岩などが構図の手前にあるときはスピードライトを使用して斜め上45度に発光させるなどの微調整を行います。

レンズが結露で曇るときはドライヤーを使用

結露はドライヤーでレンズを温めて解決

室内・露天風呂問わず撮影は結露との戦いになります。一眼レフは金属のパーツが多いため、冬の時期にお風呂に持ち込んだ瞬間に結露してレンズが曇ってしまいます。

結露の原因はレンズが低温度・風呂が高温・高湿の差なので、レンズが暖かくなれば数分は結露を防ぐことができます。そんなときに必要になるのがドライヤー。レンズをブローして温めてから風呂に持ち込むことで撮影を可能になります。

夜間撮影・星の撮影のシチュエーションではレンズをほんのりと暖かくするレンズヒーターで十分対応できますが、風呂の脱衣場から温泉の切り替えになると温暖差・湿度差がありすぎてレンズヒーターでも結露します。

構図だけ決めておき、レンズを加熱してから一気に撮影してしまった方が結果として結露のリスクを抑えることができます。

レンズを高湿度の環境に持ち込む、ドライヤーで加熱する。レンズの故障リスクが跳ね上がりますのでプロとして仕事をしている人か、故障時に代替品を貸し出してくれるプロサービスに加入していない人以外はオススメできません。

お風呂の撮影は機材に相当のストレスをかけます。

Lightroomで歪みの補正を行う

超広角領域で寄って撮るためかなりの歪みます。こればっかりは構造上仕方のないことなのでLightroomで補正をおこないます。

レンズ補正のプロファイル補正を使用

レンズプロファイルを使用

チェックを入れるだけで使用してるレンズの特性に合わせて歪みを補正してくれます。特にズームレンズのワイド端は歪み安いので14-24mmならば14mmで、24-70mmならば24mm使用時には必ずチェックするようにしています。

Upright機能で歪みを補正する

Upright

建物などで歪みを補正して自然な形で水平垂直を出すことができる補正ツールです。自動・水平・垂直・フルと4つの中から補正を選ぶことができます。

泉の撮影では構図やシチュエーションによって補正のかかり具合がバラバラであるため色々試しながら最も自然な補正になるものを選択します。

露天風呂の撮影は独特のテクニックが多い

露天風呂の撮影テクニック

超広角でのローアングル、結露防止の為のドライヤー加熱、雪を表現するためのスピードライトなど普段ではあまり使わないテクニックばかりです。逆にこれらを事前知識として知っているだけで露天風呂をはじめ池の撮影手法の引き出しが多くなります。

特にアイレベルは三脚を使用するとつい忘れてしまうことが多いため、ネイチャーフォトでは三脚を立てる前にどの高さから構図を作るかは遠近感の表現において重要とされています。

写真撮影の上手い人は単純に撮影技術の引き出しが多いというが持論です。あとは技術の組み合わせのセンスではないかと思います。

たまにはこのようなトリッキーな被写体を相手にしてみるもの写真の勉強としては有意義ではないかと思います。

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