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撮影に慣れたら基礎の見直しを。プロが使う手ブレしないカメラの構え方

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手ブレしないカメラの構え方

一眼レフでの写真撮影に慣れてきて様々な技術習得に励んでいる方に確認です。撮影時にカメラの構え方に気を遣っていますか?それともすでに習得済みと手ブレを意識していませんか?どちらの方が多いのでしょうか。

「撮影時に脇を締める」という漠然とした基礎知識だけを実践しているならばそろそろ見直してレベルアップをする時期に来ているかもしれません。

上手いカメラマンほどカメラの構え方など、地味だけれども必要な技術に長けています。また短期間で身につくものでもありませんので、普段どのような姿勢で撮影に取り組んでいるのかを測るバロメーターでもあります。

私はネイチャーフォトを専門にしてるので山でクライミングしながらの撮影があります。三脚を使用せずに手ブレしない写真を撮ることが専門ともいえるので、これに関しては少しだけプロとして自信があります。

カメラの構え方のゴールはブレを無くす事です。写真を撮る人ならば当たり前すぎる技術ですが「基礎技術の習熟こそがいずれ必殺技になる」という師匠からの教えを大切にしています。

構え方は体格によっても異なりますので、基準として私が使っているフォームをご紹介します。例のごとくヨーロッパからの直輸入です。理屈を理解したあとは個別最適化、つまりは感性の領域なので自分に合ったフォームを追求してください。

左肩を前に出して一眼レフのボディを押し付ける

カメラを左肩に押し付ける

いきなりカメラの構え方の基本とされているフォームから外れます。どれだけ身体に密着できるかが手ブレ対策のスタート地点です。手ブレを起こさないフォームは【作用・反作用】の物理法則で作るのが基本です。

まずは左肩でボディを右に押しつつ、一眼レフのグリップを持つ右手は左肩方面に力を入れます。こうするとお互いの力が釣り合うため左右のブレがなくなります。

カメラを押し付ける肩の位置

一眼レフのボディを押し付ける位置はこのあたりになります。肩をぐいっと前に押しだすのがコツです。

ファインダーの上部を額に押し付ける

手ブレしないカメラの構え方

次にファインダーの上部に額を押し付けて下方面に力をいれます。頭を前に押し倒すイメージです。左手はレンズのズーム付近に置き、下から上に持ち上げるイメージで上下のベクトルの釣り合いを取ります。

ポイントはレンズの下に来る左手の親指、これでレンズを上に持ち上げることで、額で下に押し込んでいる力と均衡がとれます。

こうすることで左右・上下ともにブレが起きないカメラの構え方になります。使いこなすと手ブレの限界値から2段ほどシャッタースピードを落としても手ブレしなくなります。

額と肩を駆使するのがブレないカメラの構え方の基本です。

左目での撮影に慣れる

殆どの人は右目でファインダーを覗き撮影しますが、私は左目を使って構図を撮ることがあります。思い切り肩にボディを押し付けて撮影するときは左目でファインダーを除いたほうが首の方向け具合が少ないため、ブレが少ないからです。

きき目の問題もあり直感的に撮影するならば右目1択ですが、ネイチャーフォトに関してはロジカルなアプローチが多いため、一眼レフボディのスクリーンをガイドラインの多いものに切り替えて左目でも水平線や構図を取れるようにカスタマイズしています。

D4sはデフォルトで表示可能ですが、旧型のD3系ではスクリーン交換が必要です。

立ったときの縦位置のフォームは右腕を左腕で上から押さえつける

縦位置のカメラの構え方

一般的なフォームのアレンジです。右手(シャッターボタン)が下にくるように構えます。レリースが上にくる構えは支えになるものがないことから、手ブレのみを考えるとこちらの方が圧倒的です。ただ機動力がないのでシャッタースピードが十分に取れる状況では逆も使用します。

ポイントはシャッターを切る右腕を左腕で思い切り押し付けること。これによりレリーズを押し込む動作による手ブレを回避することができます。指は人差し指を使用します。親指は力があることに加えて手の構造上カメラを横に押す力が強いので手ブレを起こしやすくなります。

身体のラインが崩れるので注意

ボディのラインが崩れることに注意

この構えは身体を相当ひねるため、ボディのラインが崩れます。それを背筋を使い無理やりボディとカメラのラインを垂直にさせます。慣れるまでは筋肉痛になりますがある程度筋肉がついてくると長時間この体制を維持できるようになります。

しゃがんだときの縦位置の構え

膝の使い方が重要

レリーズボタンが下にくるようにフォームを取り、右手の肘を思いきり内側に入れて、膝で挟んで固定します。

あとは右手を左膝を右に押すように、左膝を左に押すようにして左右のブレをなくします。そしてファインダーの上を額で下に押し付けて、レンズを持つ手を上に押し付けます。

これで左右上下ともにブレが起きないカメラの構え方の完成です。

右腕も左膝も内側から外側に力をかけます。ジムのマシンを使わない限りめったに使用することがない筋肉を使いますので慣れないうちはこの構えもやっぱり筋肉痛になります。

構図を作る場面からシャッターを切るまでは息を止める

基本中の基本ですが実践していない人はとても多いです。手持ちで撮影するとき、呼吸は構図のズレや手ブレに大きな影響を及ぼします。

時々構図が決まらず「ぷはーっ!」となることがあります。写真撮影で酸欠になった経験がある人は構え方の経験値は一人前といえるかもしれません。

シチュエーションごとにカメラの構え方を変える

ネイチャーフォトグラファーが多用するカメラの構え方を紹介しました。これはあくまで1つの構えでテンプレート通りでは実際の撮影現場では通用しません。まずは自分がどのようなシチュエーションでの撮影を多くこなしているのかを考えましょう。

撮影枚数が命のインファイターの構え

報道やマスコミ
良い表現が見つかりませんが「数打てば当たる」という撮影方法です。

報道など記録に残すことに意味がある写真に関してはとにかく枚数を撮ります。多くのカメラマンの塊の中で撮影するためカメラの構えで手ブレを防ぐ考え自体が間違いです。スピードライトとカメラの設定によって、どのように撮影しても手ブレしないようにます。

相手がグロッキーでも反動をつけたフックを乱発するかの如く撮影します。

被写界深度と画質(ISO感度)が犠牲になりますが、高画質であることすら無意味なジャンルです。

1枚に命をかけるカウンターパンチャーの構え

ネイチャーフォト

構図を決めて光源などのシチュエーションが最適になった瞬間に切り取るスタイル。私をはじめネイチャーフォトグラファーの多くはこれに属します。

重たい一眼レフのフラッグシップ機と大口径レンズを持ち続けるため、何気に筋力が必要です。肩と額を押し付けるフォームを多用するならば筋トレは必須です。構えは取れてもプルプルと震えていると役に立ちません。

どちらもイケるオールラウンダー

ブライダルフォトグラファー
ブライダルフォトグラファーのことです。

利益優先の業界のため質の悪いカメラマンが集りやすい印象がありますが、実力のあるプロはカメラマンの中でも最高峰の技術を持っていると思っています。

スナップ写真は量を稼ぐフリースタイルの構えで手ブレない設定を瞬時に叩き出し、目まぐるしく変わる露出に最適化させます。しかも移動しながら。チャペルの中では手持ちの超重量の望遠レンズでベストな構図で切り取ります。これをスーツと革靴でこなすのは正気の沙汰ではありません。

同じ手持ちでも広角を多用する私とは習熟度合いのレベルが違います。

基礎を習得した人こそ見直すべきカメラの構え方

「手ブレをしない」。当たり前のようですがこれを追求しているカメラマンはどのくらいいるでしょうか。

カメラマンの業界に長くいて思うのは基本がすべてということです。どれだけ最先端のカメラや技術を持っていても、基礎ができていなければすべてが破綻します。

現在は多くの知識をネットで仕入れることができるため、どんどん新しい知識を取り込んでいき、基礎の反復練習を行なう意識が希薄になっていると感じています。

一眼レフの基礎知識の習得を終え、自分のイメージ通りの写真が撮れるようになってきたカメラマンの方は、今一度基礎である手ブレを起こさないためのカメラの構え方を見直してみてはいかがでしょうか。

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手ブレしないカメラの構え方

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