1年間印刷でラクスルを使い続けてわかった注意点と最適な利用方法

ラクスルの印刷

激安のプリントで一躍有名になったラクスル。

フリーランスのデザイナーだと利益を出すために印刷費を極力抑えたい人も多いのではないでしょうか。

しかし最低限のクオリティに達しているかどうかが不安。それもわかります。

私はデザインが専門ではありませんが、街を上げて登山者大好きビームを発信するのがお仕事の一つです。

山に登って写真を撮りデザインして印刷発注します。 予算の関係もありますが販促物やPRなどの一部でクオリティにこだわりがない印刷物をラクスルでかなりプリントしてきた経験からラクスルのレビューをしてみます。

特色が使えない

ラクスルは特色が使えない

CYMKの掛け合わせではなく、すでに配合済で出来上がっている色インキを使用することで安定した色を出す特色。

ロゴマークなど企業の色が出るものには必要不可欠なものです。 ラクスルは特色を使用することがでません。Illustratorで特色を指定してもCMYKの掛け合わせに変換されて近い色でのプリントとなります。

しかしこれが思いほか見当ハズレ色になることが多く、特色を使用する印刷物ではラクスルを使用することはおすすめしかねます。

印刷品質がバラバラなのは事実

ラクスルは印刷物の発注だけを受けて、稼働率に余裕がある印刷所に割り振ります。これを印刷物の種類や部数によって自動で振り分けるシステムをつくることで激安価格を実現しています。

オンデマンドかオフセットかの選択が基本的にできない

チラシやフライヤーなどは、小ロットならば【オフセットかオンデマンド印刷】、大ロットだと【オフセット印刷】になります。

この線引はプリントするサイズなどによっても違い、A4片面フルカラーならば600部からです。

なのでラクスルでチラシを印刷するならば600部以上するかすらないかがひとつの目安になりそうです。

部数の少ない名刺は低品質なことが多い

名刺印刷の当たりハズレ

名刺は1500部以下はすべてオンデマンド印刷になります。

経験からいって名刺が一番クオリティに差が出ます。写真をガッツリと使っている名刺でハズレの印刷所に当たると残念な色味でテンションが下がります。

裁断が汚い名刺

色味とかのレベルではなく、まともに裁断すらできていないものが届いたときは投げ捨てたくなります。

こ、これをお客様に渡せと? ラクスルで名刺を使用するならオフセット印刷になる1500部以上がおすすめです。

納期

印刷物は基本的に納期がシビアです。イベントやキャンペーンなどに使用する場合「間に合いませんでした」ではすみません。

その観点からラクスルを使用する際はちょっとした注意が必要です。

データチェックの時間にムラがある

データチェックに時間がかかる

最短で1営業日での印刷・出荷を行なうことができますがデータチェックに1日以上かかることがあります。

かなりの高価格の最短納期料金を払っているのですから、データチェックは当然最速を求めています。

緊急だから1日納期でやってるのに、それはちょっと不親切なサービスです。

よって1日営業日での最短印刷を使用する場合はデータチェックの「お急ぎ便」を使用する必要があります。お急ぎ便は460円〜なので、A4片面フルカラー100部で約4000円かかる計算になります。

そうなるとプリントの信頼性から考えるとグラフィックの方が3100円と安いですし、品質も期待できます。

同じデータでも印刷所によって修正が必要なこともある

印刷所によって入稿ルールが違う

お得意さんを抱えているデザイナーなら同じデザインで文言だけを変えて再入稿するケースは意外とあります。

そんなときに「文言かえるだけでいいから午後の作業で間に合うだろ」と考えていると思ぬところで時間がかかります。

私の場合だと前回と違う印刷所にフラれたおかげで以前とは違う総インキ量の指定をもらいデータが戻ってきました。

修正してもデータチェックに1日以上かかることはザラなので、10日営業日納期のはずが最終的に5日営業日納期になり思わぬ経費になりました。

納期の変更は入稿が確定する前なら変更することができる

データの差し戻しがあり、修正して再入稿・データチェックが終わった段階で、選んだ納期だと間に合わないということがあります。その時はラクスルに電話すれば納期を変更してもらうことができ、差額分の請求してもらうことができます。

ラクスルは平日22:00まで電話受付していますので、その点に関しては融通が聞きやすいです。

印刷の品質にムラがあるが初心者には使いやすい

ラクスル プリントパック グラフィック
A4 片面カラー100枚 700円 680円 2300円
納期 10日 10日 7日
印刷 オンデマンド or オフセット オンデマンド オフセット

有名なところを3つ上げてみると、プリントパックとほぼ同額で自社工場で印刷しているためコストパフォーマンスが高いです。

ラクスルの便利なところは、WEBサイトの作りが良くて目的地までたどり着きやすいところですね。ネット入稿が楽でIllustratorのプレートが豊富に用意されているので、初心者デザイナーのDTP勉強用の環境としても便利です。 一度使うと「めんどくさいからラクスルでいいや」という流れになりやすいです。

品質を気にしない用途ならばおすすめ

カラーコピーの代替品のように使うのが最適です。

知り合いのインキ屋さんからもそのようなアドバイスを貰っています。 データチェックに時間がかかったり、割り振られる印刷所によっては総インキ量の指定がありますので仕事で使用する人は納期に余裕がある人に向いています。

いつもギリギリを攻めるチャレンジャーにはおすすめしかねます。 WEBサイトが見やすくて、テンプレートがたくさん合って、クオリティは最悪カラーコピーでもOK!とにかく安く印刷したい人、勉強に使用したい人や学生にはオススメです。

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ラクスルの印刷

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