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写真を撮る人は何が知りたいのか?Twitterからの1800の質問で特に多かったものへの回答

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写真愛好家がプロカメラマンに聞きたいこと

匿名性のあるTwitterでもさらにユーザー名すら隠して質問できるPeingという質問箱を公開して1800もの質問に答えてきました。1つの質問に対して2分かけている計算をしても60時間。かなりのリソースを割いて対応しています。そこから得られた写真愛好家のみなさんの多くが持つ悩みや、知りたいことへ詳しい回答をします。

基本的には写真を撮る人は知識欲に飢えているというのが全体の世界観でした。

それを満たせるものの1つである写真の参考書がたまたまAmazon Kindleで50%OFF対象だったこともあり、ちょうどいい機会ということでまとめました。

質問と回答を全部見たい人は山写のPeingをご確認ください。

写真の勉強はどうやってすればいいのか

写真の勉強方法

写真の上手さは数値化できないため、そのモヤモヤをどうやって解決すればいいのかという悩みを持っている人が思いの外多い結果になりました。

正直なところ何をインプットしてもそれを写真を撮る際に意識してアウトプットすれば撮影技術の引き出しが増えます。それを繰り返していけば技術が体系化されていくので必然的にロジックがしっかり通った技術になります。

結局の所しっかり考えて撮影して成功と失敗を繰り返すだけです。

それでもどのような参考書を買えばいいのかというキッチリした回答を求められるというのは真面目な日本人気質なのかなと思いました。

私の経験ベースの話でしかありませんが、技術のベースになっている書籍をご紹介するとナショナルジオグラフィックの写真の参考書。

構図ありきの考え方ではなく、なぜその構図になるのかの理由をしっかりと解説しているため「教科書に書いてあったから正解」という表面的なものよりも理解が深まります。

特に構図に関する書籍は良書で、最初に読むならこの2冊がオススメ。そこから自分に必要なものを選んでいくといいのではないでしょうか。現在Amazon Kindleで半額セール中なのでいいタイミングです。

Amazon Kindle半額セール

写真撮影で使える色彩学の勉強方法

写真で使う色彩学

現在の一眼カメラは一昔に比べて圧倒的にレタッチ耐性が強くなっています。それもあってか何をゴールにしていいのかわからずにRAW現像で迷走してしまう人がいるのが主な要因だと思っています。

色にはそれぞれに人の心理を動かす要素を持っています。例えば黄色だと注意喚起や危険といったものです。これは道路標識などの危険信号で多用されることからもわかりやすいです。

このように色の意味を知ることで撮影時に自分が感じた景色の美しさと、RAW現像での色味をマッチングさせることができます。

色彩学をみっちりと勉強しようとうするとかなりの時間がかかる上に、それを写真撮影やレタッチに落とし込もうとするのは個別最適化の領域に入ってくるので答えは自分で探すしかありません。

私自身も自分なりに体系化していますが正しい技術であると胸を張って言えるものではないです。

テストも兼ねて写真における色彩学と色管理に関してのセミナーをやってみたら思いの外評判がよく、印刷した教本も希望者を募ったら1日でなくなったみたいでしたので、しっかりまとめてからnoteで公開予定です。

写真に使う色彩はXYZ表色系というとても複雑なもので初心者が扱うには難しいので、まずは絵画の配色を見ると理解が早いです。

それをロジカルに操りRAW現像に落とし込もうとすると学術的な理解が必要になります。色々な書籍を読んだ結果わかりやすいのは色彩検定の参考書でした。2級までの内容でも十分です。

特に目の構造を理解すると、普段の自分がどれだけ歪にものを見てるのかを理解できますので、光学的に正しい=自分で見ている景色という思い込みから脱却できます。

どうしたらプロフォトグラファーになれるのか

プロカメラマンになるには

これに関してはサブブログの「カメラマンになれますかという質問が大量に来るので真面目に考えてみた」という記事で回答しています。

要約すると、「なれる保証はどこにもないけれど、やるべきことをしっかりやればチャンスはあるよ」という内容です。何をするべきなのかは技術を磨くもよし、市場のニーズに合わせるもよし、技術ではなく影響力を強めるためにSNSを頑張るもよしという考え方をしています。

そこから少し踏み込んだことを言うと、プロなんてものはそれで生計を立てている人に過ぎません。会社員で営業をしている人は営業のプロで、タクシー運転手はプロのドライバーです。

何を撮りたいのか、何をしたいのかを考えずにプロという肩書やステータスにこだわるとプロになったときに自分の中身がないことの焦りから反社会的な行為をしてしまう人がいます。

私も巻き込まれましたし、WEBで露出しているプロカメラマンさんも被害に遭われているので母数自体はかなり多いのではないでしょうか。

このカメラはどうですか?

FUJIFILM X-H1

とても多い質問ですが、市場に出ているカメラは良い悪いという考え方をしておらず相性がいいか悪いかで選んでいます。どんなカメラを使っても素晴らしい写真は撮れます。そのためのプロセスが美しいかどうかということになります。

例えば私が專門としている山岳写真でのハードユースを考えると、十年を超える経験から導き出した答えが「堅牢性」です。画質以前に壊れたら話にならないんです。

よって防塵防滴、ダブルスロット、仲間内での故障率の評価というのがカメラを選ぶ基準になっています。結果として現在はNikonの一眼レフのフラッグシップモデルです。

このように考えているのでNikonのフルサイズミラーレスであるZ7は私との相性が良くないということになります。しかし軽量コンパクトでD850レベルの画質になっている点だけで普通に考えればすごく良いカメラであることは間違いないと思います。

しかしミラーレスはシステムが一眼レフに比べて軽量コンパクトであることは間違いない。山岳写真において軽量化はとても魅力です。上記条件を満たしているカメラという点で富士フィルムのX-H1を導入してテストをしています。

このカメラはどうですか?という質問に対してお答えできることは、みんないいカメラなので自分と相性のよいものか吟味すると幸せになれますよということです。

メーカーにこだわる必要はないと思います。

RAW現像・管理などの写真編集の環境

カメラマンの写真編集環境

実際に写真でお仕事をしている人達のパソコンなどの環境を知りたい人がとても多いみたいです。特にPCの構成や写真の管理など。

現在はCorei7とメモリ32GBというパソコン自体は普通の構成です。これはNikonD4Sをメイン機にしておりマシンスペックはさほど必要ないからです。どちらかというと重要視しているのはモニタやストレージ管理です。

液晶モニタはBenQのSW271をメインにサブでPV270とSW2700PTの3枚体制。すべてハードウェアキャリブレーション対応のカラーマネジメントモニタです。

キャリブレーターはX-riteのi1Display Proです。多くのフォトグラファーが使う業界のスタンダード製品と言えるもので何を買えばいいのか分からない人はこれを買っておけば間違いないと思います。

写真の管理はSynologyのDS3018XSというハードディスクが6台搭載できるNASを使用しています。2台までHDDが故障してもデータ復旧可能なRAID6に加えて写真データはJPEGでもRAWでも無制限にアップロードできるオンラインストレージのAmazon Driveを使用しています。

持ち運び用として普段はMacBook Pro 15インチ 2017年モデルを使用しています。写真を扱うことも多いためストレージは1TBにカスタマイズ。

ときどき旅館などを拠点にして山岳写真の撮影・レタッチを行うことがありますので、その時はHPのゲーミングPCであるOMEN by HP 15-ce016TXとカラーマネジメントディスプレイをクルマに入れて持ち運びます。

現在この写真編集環境で不満がありませんが、4000万画素のクラスの写真編集を業務で行うのであれば最新のCPUとメモリの増強、なによりもNASの10GbE対応が必須になってくると思います。

写真を勉強するために何をすればいいのか模索している人が多い

カメラマンの悩み

1800もの質問からわかった傾向として多くの人は独学で勉強されていて、一般的なカメラの知識は得ている人が多いということ。

そこから更に何かを勉強するためには何をすればいいのかわからない、という人がたくさんいらっしゃいました。

日本でよく思うことなのですが、「なにを」「どうやって」に明確な答えを求めている方が顕著に多い印象です。これは経験則から「私はこうしました」ということはお答えできますが、それがその人に合うものだとは言い切れないのが心苦しいところです。これは真面目な日本人気質の人が多いのではないかなと思います。

どれだけ勉強しても技術として確立できなければ何事も上手くはならないので、どんどん写真を撮って行くといいと思います。ちゃんと考えた上で。

その中から生まれた「これはいい感じに撮れた」というものを分析していくと自分だけのオリジナルの技術ができあがります。さらにそこに「なんでいい写真に見えるんだろう」ということを追求していくと必ず座学にたどり着くので、色彩学だったり構図だったりの技術本を読むことで技術が盤石化していきますし、自信にも繋がります。

基礎知識があるならば経験を重視し、分析として技術書を読む。これがおすすめです。

匿名質問箱Peingの特徴

質問箱peing

ここからは番外編です。匿名でユーザーとコニュニケーションが取れるTwitterの中で、さらにユーザー名を秘匿してコミュニケーションが取れるPeingの特徴を1800もの質問から感じたことをまとめています。

これから質問箱を作ってみようと思っている人が参考になると嬉しい。

匿名になることでアプローチを取ろうとする人は増える

リプライを貰えれば質問には対応していますが、匿名になることで積極的に知りたいことを質問してくれます。

調べればわかることを調べない人が多い

Google検索すればすぐに分かるようなこともたくさん質問として届きます。調べても分からないことを質問してくれた方が多くの方にとって有益なタイムラインになるのではないかなと思います。

質問じゃないものが多い

質問してください、と書いてあるのに「◯◯にひとこと!」みたいなものもたくさんきます。それ質問じゃないですよ。

誹謗中傷

リプライではまったくなかったのに匿名性が確保された時点でヘイトを撒き散らしてしまう人はわいといました。返答できない支離滅裂な質問と、ビジネスシーンで一度でも口にしたら懲戒解雇の可能性があるもの以外は返信してきた結果、全体の2%はそのような方たちでした。

法律の壁を乗越えてくる人もいたので、自制しないと少し危ないなと感じました。

質問は大いに大歓迎。だけど内容は少し考えてくれると嬉しい

お仕事で登山と写真撮影をしているので、わりと質問数自体は多いと思っています。私もできる限り悩みなどにお応えしてネイチャーフォトや山岳写真を楽しんで欲しいので質問大歓迎のスタンスです。

ただ調べて分かることは自分で調べた方が身になりますし、勉強方法自体を人に決めてもらうのも少し危ない気がしています。

調べてもわからなかったことを基準にこれからも質問してくれると、それを見た大勢のTwitterのフォロワーの方のメリットにもなるいいコンテンツになっていくのではないかと思いました。

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