一眼レフを初めて三脚を使い始めて最初に思う「無線でシャッター切りたいなぁ」。ネイチャーフォトではシャッターを押し込む動作でブレが発生してしまうことから有線無線問わずレリーズは必須です。
しかし、そのためだけに数千円出すのはちょっとむずかしい…。そんな人におすすめなのがレリーズも、スピードライトも、モノブロックストロボもすべてを無線化でき、かつ低価格のYONGNUO製ラジオスレーブであるRF-603シリーズ。
メーカーや一眼レフのボディに合わせて色々なモデルが販売されていて、一眼レフのほぼすべての撮影を無線化できる便利なアイテムです。
レリーズ・スピードライト・モノブロックすべての無線化に必要なもの
私が使用しているのは一眼レフに無線レリーズ機能とスピードライトの無線機能を追加できるRF-603。アクセサリーのLS-PC635はモノブロックストロボの無線化用のケーブルです。
まずはメインとなるRF-603をご紹介します。
YONGNUO RF-603でレリーズの無線化
ホットシューに装着するラジオスレーブが2機と一眼レフの10ピンターミナル接続用ケーブルです。このケーブルで一眼レフとラジオスレーブを接続することで無線化することができます。
RF-603の下の部分がレリーズボタンとなります。電源を入れると片方のライトが点灯し、もう片方のラジオスレーブと自動接続されると両方のライトが点灯します。
2.4Ghzの帯の電波を使用するため障害物に強くYONGNUOではワイヤレストリガーの距離は100mまで対応とのことです。同じ規格でNikonの純正アクセサリーである無線レリーズWR-10と同じ規格です。
単4電池2本を使用します。RF-603に電池は付属していませんので別途購入する必要があります。スピードライトのように出力が安定しないと発光しないものでもないので、エネループなどを使うのが便利かと思います。
好きな方のラジオスレーブを一眼レフのホットシューに接続します。中央に見えるのがモノボロックなどのストロボと同期発光させるためのシンクロケーブルの接続部です。レリーズとスピードライトの無線化では使用しません。
これで一眼レフのレリーズの無線化は完了です。ターミナルピンとRF-603をケーブルで繋ぎ、ホットシューに接続します。もう片方のラジオスレーブのボタンを押すことでシャッターを切ることができます。
一眼レフと同じようにボタン半押しでフォーカス、押し込みでシャッターを切ることが可能です。
この環境を最軽量で行うのであればニコンだとWR-10になります。

YONGNUO RF-603でスピードライトの無線化
NikonだとD5やD4S、D500はポップアップのストロボが着いていません。別途スピードライトを購入してもカメラのホットシューに接続しなくてはいけないので、ワイヤレスライティングシステムを利用しても、リモートライティングをするためには最低2台のスピードライトか1台のコマンダーが必要です。
しかしRF-603を使用するとスピードライト1台のみでもリモートでのスピードライトの使用が可能になります。
フラッグシップ機を持っている人が安価にリモートライティング環境を手に入れる手段としては最有力候補ではないでしょうか。
一眼レフのボディとスピードライトにRF-603を接続するだけ
ボディとスピードライトにRF-603を接続するだけで簡単にリモート環境が手に入ります。そのままシャッターを切ればスピードライトも同期します。
三脚やゴリラポッドを使用して好きな位置から被写体へライティングを行なう環境が手に入ります。
ライティングの考え方・光の作り方や回し方を覚えると日常のポートレートの撮影の技術もどんどん上がっていきますので、一眼レフ初心者の人にほど手に入れて欲しい環境です。
RF-603とスピードライト1灯とレフ板。これだけでたいていの小物のブツ撮りはこなせてしまえるのではないでしょうか。
プロが使うストボロや高級機材と比べると精度などは劣りますが、レタッチと組み合わせれば充分に商用利用可能なシステムだと思います。
YONGNUO RF-603を使用したリモートライティングの注意点
一眼レフの測光を使えるわけではないのでTTL発光は使用できません。モードとしては設定できますが実際の発光は適当になります。よってRF-603を使用してのライティングはマニュアル発光のみと割り切る必要ありません。
スタジオライティングはすべてマニュアルで光量を調整するので、特に問題を感じることはありませんでした。
RF-603を使用したモノブロックストロボの無線化
個人的に一番重宝しているワイヤレスライティングシステムです。スタジオマンの「あるある」になりますが、ストロボのシンクロケーブルはとても外れやすく、壊れやすいです。
ホットシューなどに接続してパーマセルテープでぐるぐる巻いたりして何とか誤魔化す方法もありますが、取り回しが不便なので無線化できれば、作業効率は段違いに向上します。
別途購入アクセサリーのLS-PC635を使用する
これはモノブロックを始めとした業務用ストロボと、一眼レフのボディにあるシンクロターミナルとを接続するケーブルです。これとRF-603を組み合わせることでストロボを無線化することができます。
付属の変換プラグを使用すれば、中国製によくある小さいシンクロケーブルのコネクタにも接続することが出来るようになります。
ボディにはラジオスレーブを装着するだけ
スピードライトの無線化とやり方は同じです。ボディにはラジオスレーブを装着するだけです。
モノブロックストロボにはLS-PC635のケーブルを使用してRF-603と接続するだけでリモート発光します。
モノブロックストロボを購入するときについてくる付属のシンクロケーブルでもRF-603と接続することは可能ですが、コイル式になっているLS-PC635を購入してパーマセルテープでモノブロックストロボに付けてしまったほうが使い勝手がよくなります。
撮影の無線化でひとつ上の撮影環境を手に入れる
このラジオスレーブだけでレリーズの無線化、スピードライトの無線化、モノブロックストロボの無線化が手に入ります。これがなんと4000-6000円程度の投資で可能。
一眼レフの撮影環境を整えたい人には魅力的なアイテムではないでしょうか。
YONGNUO RF603シリーズの選びかた
同じメーカーであってもレリーズケーブルの接続端子が異なることがあるので、様々なモデルが出ています。ラジオスレーブが同じで同梱されるレリーズ用のケーブルの種類が異なるだけです。同じ商品名でありながら持っている一眼と合わないケーブルが同梱されていることもありますので、付属のケーブルが自分の一眼レフで使えるか確認してください。
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