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北アルプス白馬岳。猿倉から大雪渓を超えて撮影登山してきた

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白馬岳登山

7月末、偶然にもプライベートで登山が行く機会ができたため急いで車に乗り込みいざ北アルプスの白馬岳へ。久しぶりに自分が楽しむための登山なので新しいギアや撮影機材の検証もできる。ワクワクがとまらない。

そんな山行レポートです。


Yamasha Professional -白馬岳-

猿倉駐車場

午前3時に登山口の1つである猿倉に到着。大雪渓を超えて白馬岳にアプローチする一番人気のルートです。

この時点で駐車場は半分以上埋まっていました。シーズン中で小屋泊テント泊が前提の山でもあるため駐車場が空かないことで有名です。白馬駅からバスやタクシーを使うことが推奨されています。

猿倉荘へ

自家用車でアプローチする人はスマートフォンやカーナビで「猿倉荘」「猿倉駐車場」で検索してルートに従うといいでしょう。途中の道路は狭くて対向車とタイミング悪いことろで鉢合うとどちらかがバックしないといけないため気をつけましょう。

この分かれ道を右に行くと駐車場、左に行くとバス停と猿倉荘があります。

猿倉荘

駐車場から折返して5分くらい歩き猿倉荘に向います。

ここで登山届けを出すこともできますし、登山相談員もいるので山行に不安がある人は情報収集してもいいでしょう。トレイも完備してあります(使用料100円)。

準備が整ったら山荘の横をすり抜けて登山道に向います。

白馬岳への登山道

白馬鑓への登山道

猿倉荘から少し登ると林道に出ますので、そのまま真っすぐ進みます。途中に白馬鑓温泉へのルート分岐がありますが、今回は大雪渓を超えて白馬岳を目指すので林道を直進します。

整備された登山道

北アルプスの大人気ルートということもあり登山道の整備されていてとても歩きやすいです。

白馬尻小屋に到着

白馬尻小屋

猿倉からコースタイムで徒歩1時間15分で大雪渓の麓である白馬尻小屋に到着します。

白馬尻小屋からの眺望

小屋からも少しだけ大雪渓を見ることができます。これからあそこを登って白馬岳を目指します。

水場とトレイ完備

白馬尻小屋は飲料の販売、水場・トイレも完備しているため雪渓の登る前の準備ができます。アイゼンの販売も行っているため、万が一忘れてしまってもここで調達できます。

体力に不安のある人は猿倉ではハイドレーションなどに水を入れておかず、ここで白馬岳までに必要な水を入れることで少しだけ軽量化でき、体力の温存ができます。

雪渓の状態を確認

大雪渓の最新情報が書かれているため、チェックしてから向います。白馬岳までに必要な水の量は夏で1.5〜2Lとされていますので、十分な量を確保しましょう。

また大雪渓は午後2時以降の取り付きは禁止されているため注意が必要です。コースタイムでは白馬尻小屋から大雪渓を超えるまでは2時間、そこからさらに2時間で白馬岳です。逆算して午後3時には宿泊施設に到着できるようにタイムケジュールを組みます。

白馬大雪渓を登る

白馬大雪渓のアプローチ

白馬尻小屋から15分ほど歩くと白馬大雪渓に入ります。アイゼンがないと登れないため必ず着用しましょう(登れると言う人もいますが滑落したり行動不能になったときは大迷惑)。小屋で販売や貸出をしているのが4本爪のものなので、それ以上のスペックのものなら基本的には大丈夫ということだと思います。

今回は夏用ブーツ+クリップ式アイゼンの実験も兼ねてLOWAのタホーとブラックダイアモンドのコンタクトグリップ10本爪を持っていきました。

カメラを2台装着

雪渓ではザックを下ろすことができないのでここでカメラ2台を装着します。X-H1+XF16-55mm F2.8をコットンキャリアの3Gストラップショットに、D4S+14-24mm F2.8を独自のザックに装着する2台体制です。

大雪渓は2時間かかる

大雪渓は最初は緩やかな傾斜、進むに連れて傾斜が上がっていくルートでコースタイムで2時間かかります。白馬大雪渓ではじめてアイゼンを使用するという人は多いかと思います。説明書を見ながら装着している人がたくさんいました。

片足に+500g以上の重りがつくのは想像以上の負担。しかも慣れない雪渓歩きなので意識的にペースを落としてゆっくり歩くことをおすすめします。

なぜなら雪渓を抜けるまで休憩ポイントがないから。時々岩に腰掛けている人を見かけますが、落石の要因にもなったりしますので使用は避けましょう。

大雪渓の終わり

大雪渓が終わったら岩場に降りてアイゼンを外します。ロープがはられていて進入禁止エリアが設定されていますので踏み越えないように。

混雑しているときでもそれを乗り越えて休憩したりアイゼンを外したりしないようにしましょう。画像の通りスノーブリッジになっており、踏み抜いて落ちたら大怪我は免れません。

急登を乗り越えて稜線に出る

白馬岳の急登

白馬岳の登山はココからが本番。それまではただの準備体操です。コースタイムで登り2時間、下りで1時間という激坂を延々と登り続けます。普段の筋トレの成果が試される場です。

白馬頂上宿舎に到着

白馬頂上宿舎

稜線近くまでくると村営の白馬頂上宿舎が見えてきます。白馬岳登山でのテント泊はここしかありません。白馬山荘は小屋泊のみなので事前に確認をして山行計画を練りましょう。

テントの受付

まずはテントの設営料金を支払います。ここのテント幅は1人1000円(水場・トイレ使用量含む)です。白馬頂上宿舎では食事もできますし、ドリンク(ビールやチューハイもある)、ガス缶なども調達できます。

手紙を送れる

宿舎内にはポストがあり、ポストカードを購入して送ることもできるみたいです。

この辺りからスマートフォンの電波状況が悪くなってきます。ソフトバンクは比較的安定しますがdocomoとau回線は入らなくなってきます。auは白馬頂上宿舎から100mほど下りた場所、docomoは白馬山荘よりも上に行くと安定して電波になるのでSNSなどで情報を発信したい人はそこまで頑張って移動しましょう。

テントを設営する

白馬岳のテント場に設営

白馬頂上宿舎のテント場は白馬岳山頂の標高200m下にあります。撮影にはちょっと不便な位置ですが選択の余地がないためここがテント泊での白馬岳登山や撮影のベースキャンプになります。

去年からメインテントになっているfinetrackのカミナドーム2人用を設営します。

テントの設置場

山岳写真の撮影していると稜線や隣の山から帰ってくるのが深夜になることも多く、そこから食事などをすると雑音を立ててしまうこともあるため、できる限り人気のない場所に設置することにしています。

デオドラントシート

ここから行動よりも滞在が多くなるため汗臭さを少しでも消すためにデオドランドシートで身体を拭きます。猿倉から白馬岳のテント場までは標高差1300mあるため袋がパンパンになっています。

白馬山荘へ

白馬山荘

一番下が白馬頂上宿舎とテント場、その上の建物が白馬山荘、その上の頂が白馬岳山頂です。位置関係は画像のようになっています。一番下にあるオレンジのテントが私のカミナドーム。

頂上宿舎から白馬山荘まで標高差100m、徒歩15分。白馬山荘から白馬岳山頂まで標高差100m、徒歩15分という距離になります。テント場から山頂まで行き来するのは山に慣れていない人だと少ししんどいと感じるかもしれません。

白馬山荘

収容人数800人を誇る日本最大規模の白馬山荘。繁忙期は700人宿泊も普通にあるそうでお盆や夏の土日は大混雑しそうとのことです。

白馬岳への山頂にも近い位置にありますので、まったりとした登山を楽しみたい方は宿泊をおすすめします。

スカイプラザ白馬で休憩

スカイプラザ白馬

今回の白馬岳の山行のメインはこちらのスカイプラザ白馬。

夏山登山にライトアルパインブーツが本当に必要なのかを検証するためにLOWAのタホーと、SPORTIVAのトランゴアルププロを交互に履いて登山する場としてお声がけ頂いたのが、ここで働いているうたさん

以前finetrack TOKYO BASEで行った山岳写真の講習会にも来てくれたナイスネイチャーの卵。その彼にご挨拶しに行きました。

スカイプラザ白馬のカレー

せっかく小屋がある登山道と山なので有効利用しなくてはもったいない、ということでビーフカレーを注文。よくある山小屋のカレーなのだれど、どうしてこんなに美味しいんだろう。

スカイプラザ白馬のかき氷

そして気になるのが大雪渓かき氷。午後12:00〜15:00時に販売しているもの。なんでも白馬山荘の名物化を目指しているとのことです。。

練乳とフルーツのかき氷

一般的なものの2倍以上の量の氷の中にフルーツを入れ、大量の練乳を上からかけた「しろくま」を彷彿とさせるもの。とにかく量がスゴイので気温が高いうちにガッツリ食べるべきものですね。気温が低いときに注文すると若干後悔するかも…。

身バレする

GREGORYのデナリ100を背負って山頂に向かおうとしたところ「山写さんですか?」と声をかけられる。

「曲者!?」と警戒するも、TwitterのフォロワーらしくGITZOシステマチック5型にManfrottoのギア雲台405の組み合わせで気づいたとのこと。

その方もナイスネイチャーを狙っているとのことで簡単なご挨拶と情報交換をしました。しかしシステマチック5型担いで登る人少ないのはホントみたいですね。海外だとガチムチのフォトグラファーが普通に担いでいるんだけどなー…

白馬岳山頂へ

白馬岳頂上

白馬岳山頂

白馬山荘から白馬岳山頂まで標高100m上げると360度ビューの展望になります。稜線を歩いてくる登山者をたくさん見ることができます。

標高3000m近くまでくるとさすがに涼しいので景観を楽しみたい人は防寒具を持って頂上を目指しましょう。

山岳写真の撮影をする

D4Sと7-200mm F2.8

3000mに近い標高の稜線で無風ということは考えづらいので剛性のある三脚があると撮影が捗ります。つまりはGITZOシステマチック5型三脚の出番。これなしで山岳写真は不安要素が多すぎる。

山岳写真を撮る

インターバル撮影をしているときはX-H1を片手に周辺をウロチョロしながら周りの景色を手持ちで撮影。

f-stop

大量の撮影機材をf-stopのICUに入れてきたからたくさん撮れるぞ!

ブロッケン現状

晴れ待ちしていたらブロッケン現象に遭遇。

山岳写真の撮影

強風と日没で登山者が小屋やテントに引き上げてもひたすらに撮影を続ける。システマチック5型は稜線上の風にもびくともしない。頼もしいやつなのだ。

夜の撮影

撮影を続ける。さびしくなんかないもん。

夜の稜線

一通り撮影が終わり、気づけばテント場も静まり返っている時間。本来ならここから杓子岳や白馬鑓ヶ岳に向かって星の撮影から朝焼けコースですが、それをやってしまうと完全に仕事と同じになってしまう。今回はプライベートの登山なのでその分別はしっかりつけたいということで白馬頂上宿舎のテント場に撤収。

稜線上での長時間撮影の注意

夏山といえでも夕方以降の稜線は環境によっては体感温度0度近くまで落ちます。また低気温の中行動する「登山」と、動かずに滞在し続ける「山岳写真」はまったくの別物で事前準備と知識がないと気づかぬうちに様々な事故を誘発します。

最低でも厳冬期登山と同じ防寒装備が必要となりますので安全を最優先に考えて行動しましょう。その専門的な知識を得られる場所としてfinetrack TOKYO BASEで講習会を2回やったことがあるので、そこのスタッフさんなら応えられると思います。

誤解を招くといけないので私はオンラインで詳しくは書かないスタンスです。

白馬岳から下山

白馬岳から下山

軽く仮眠を取ってから下山開始。気温が上がると行動が大変なので朝の5時にはテントを撤収して行動開始しました。

下山のコースは白馬頂上宿舎から大雪渓まで1時間、大雪渓から白馬尻小屋まで1.5時間、小屋から猿倉駐車場まで1時間のコースタイム…ですが30kg以上背負っているとそうことは単純ではありません。

特に撮影機材は1つ1つの重量がある上にザックに横付けするGITZOシステマチック5型三脚と雲台Manfrotto405の組み合わせは楽に5kgを上回ります。

バランスを崩して滑落・転倒するリスクが高く、下りは脚へのダメージも大きいためゆっくり一歩一歩着実に降りていきます。私の体力で大体コースタイムの1.5倍かかりました。

白馬尻小屋でカレー

途中休憩も兼ねて白馬尻小屋でカレーを食べてカロリーチャージ。

登山口から近いこともあってかこちらのカレーはジャガイモや人参が入っていてスカイプラザ白馬よりも少しだけ豪華。価格も同じ1000円。山だとなぜかカレーが食べたくなるんだ。

下山後はいきなりステーキ

いきなりステーキのヒレ

消耗した筋肉をいち早く回復させるにはタンパク質と糖質と炭水化物をたくさん摂取しなければ。最適なのはいきなりステーキ。ヒレ肉250gとコーラを胃に流し込む。至福の一時。

私はヒレ肉を好んで食べます。山からおりた後は肉肉しいステーキが好きなんです。

白馬岳大雪渓ルートは初心者向きとは言えない

白馬岳の猿倉ー大雪渓ルートは信州の山のグレーディングでは1泊以上が適当、体力は10段階中の真ん中、技術レベルでも真ん中のルートです。

北アルプスの中では比較的楽なルートですが、それでも登山口から山頂までの標高差は1500mあります。奥多摩からのステップアップとしてはレベルが違います。

また白馬岳は人気の山ということもあり初心者が行ってみようと候補に上がりやすい傾向もあるように思います。それもあってか下山でフラフラしてる人や、登りでタイムケジュールが不自然な人をたくさん見かけました。

これはあまり他の山では見たことがない傾向です。

景観は素晴らしい山ですので、始めての北アルプス登山で白馬岳に挑戦する人は入念な準備を情報収集をした上で望みましょう。

山行で撮影した山岳写真は近日中にYamasha Professionalで公開予定です!

白馬岳登山で重宝した登山用具ベスト3

finetrack ドラウトゼファー

ナイロン素材で超軽量、肌触りも良く耐摩耗性も期待できるfinetrackの今年の新作の速乾性シャツ。生産できるのが現在のところfinetrackしかないということで性能の検証のために着用しました。

とにかく極薄で軽量なので超重量を直に背負ったときにホントにこすれて生地が傷まないかと心配でしたが、結果ノーダメージでした。

finetrack メッシュソックス

超重量を背負うためクッション性が少しでも欲しいことと、夏の暑さで湿気たたまり足の裏の皮がベローンとならないようにする対策の両面で優秀なアイテムです。

また肌から水分を切り離してくれるので、テントの中で靴下を脱いだときの臭さを感じることはありません。まさに夏には必需品。ちなみにブーツのサイズがちょっと大きいときのかさ増しとしとしても使えるので踵の靴ずれに悩んでいる人は履いてみるといいかもしれません。

ブラックダイアモンド トレイルプロショック

雪渓でのバランスの維持や急登の下りでは必需品です。とくに超重量を背負う場合は下りでの脚の負担が大きいためまずはストックを使い3点支持を行ってからゆっくりと足を下ろすように歩きます。


Yamasha Professional -白馬岳-

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