SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HRレビュー。登山で使える超軽量のスマートウォッチ

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HT

アウトドアやスポーツで使用できるスマートウォッチは色々なメーカーから出ています。そして購入を検討するときに迷うのが自分に合っているかどうか。

決して安い買い物ではないためプライベートで使いたい人もたくさんいるのではないかと思います。そんな中、豊富な機能を有しながらデザイン性が良く軽量なアウトドアウォッチなのがSUUNTOのSPARTAN TRAINER WRIST HR。

登山やランニングに必要な機能は完備しながら実売価格3万円台におさえた”SPARTAN”の名前がつく多機能アウトドアスマートウォッチです。

とても軽量で女性でも使いやすいこの時計をレビューします。

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HRの主な機能

機能面でいうと上位モデルのSPARTAN ULTRAやSRORTS BAROから気圧計とコンパス機能を取り除いている認識で問題ありません。

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HR
GPS
ルートナビゲーション
心拍計
高度計
気圧計
コンパス
スマホ連動 ◯ (電話・SNSやメール通知)
アクティビティ あらゆるスポーツに対応(時速・消費カロリー・行動時間・高度など表示・記録)
仕様
ベゼル スチール
レンズ ミネラルガラス
ケース ガラス繊維強化ポリアミド製
重量 66g
耐気圧 5(50m防水)

気圧計が必須という人はアスリートや本格的な登山をしている人以外は必要ありませんし、ルートナビゲーションも動いている状態ならナビゲーションで表示されます。

実際には他のSPARTANと同様にナビゲーション機能を利用できます。

このように多くの人が必要としない機能を取り除いていることで軽量なSUUNTOのスマートウォッチの中でも圧倒的な最軽量に仕上がっています。デザイン性に優れるSUUNTOでこの機能を搭載してで3万円代というのはコストパフォーマンスは抜群に良いです。

フラッグシップモデルとくらべても実質的な使い勝手は余り変わらないように思います。詳しい比較はこちらから。

金属ベゼルの使用/不使用の2モデル

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HR

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HRは金属ベゼルの有無で2シリーズあり販売価格がことなります。スチールとゴールドは他モデルにくらべて3000円ほど割高です。スポーティな外観とラグジュアリー感のある外観できっちり住み分けできています。

スポーツでもビジネシーンでも両方で使えるモデルが欲しかったので金属ベゼルのスチールカラーを選びました。

手首から心拍計測できるセンサー搭載

手首から心拍計測

装着するだけで自動的に心拍の計測を行います。精度は胸部に装着しBluetooth経由でSPARTANと接続するSUUNTO SMART SENSORに比べて精度は劣りますが、日常生活やトレーニングで胸部にベルト巻いて正確なモニタリングが必要な人は少ないため、使い勝手を優先しているこちらの方が多くの人にとっては便利なものではないでしょうか。

装着感が良いシリコンベルト

シリコンベルト

私がSUUNTOを愛用する理由の1つがベルトの装着感。特にスマートウォッチ系は本体が大きいため手首にに当たったりして痛いことがありますが、スントのベルトは滑らかであるためつけていて不快感がないのが気に入っています。

ベルトバックル

バックル部分にSUUNTOのロゴが彫り込まれています。この部分も上に当たって不快感はありません。

SPARTAN TRAINER WRIST HRの充電とPC同期

SPARTAN TRAINERの充電

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HRの充電は時計の横についている画像の接続部とUSBケーブルを繋いで行います。

充電用クリップ

クリップで挟み込んで充電するため振り回しても外れることはありません。

クリップで挟む仕様

若干スマートさに欠けますが知らない間にケーブルが外れて充電できないことを考えると堅実な作りになっていて好印象です。

軽量小型による秀逸なつけ心地

SUUNTO SPARTAN ULTRAとの比較

愛用しているもう一つのSPARTANであるULTRAと比較するとTRAINERの小ささがよくわかります。ULTRAの方はアウトドアウォッチなのでスポーツ時には気にならないのは当然ですが、日常生活のPC作業で手首が気になります。

対してSPARTAN TRAINERは普通の腕時計と変わらない大きさ・薄さ・軽さなので日常シーンで違和感なく使うことができます。

SUUNTO SPARTAN ULTRAとTRAINERとの比較

大きさの違いともう一つ大きな違いがベルトほ細さ。SPARTAN ULTRAに比べて一回り細くなっています。

SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HRのセットアップ

Suunto spartan trainer のセットアップ

SUUNTOのスマートウォッチはPCとUSBと接続し、公式アプリケーションであるMovescountで行います。インストール済みの場合はSPARTANとPCを接続するだけでアプリケーションが立ち上がります。

SPARTANのアップデート

アップデートがで新機能が追加されることがあるので定期的にPCに繋いで最新バージョンをしましょう。購入時は高い確率で旧型OSになってると思われますので、まずはソフトウェアアップデートすることを推奨します。

言語設定

言語設定を行わないとアップデート出来ないことがあるのでまずは時計盤の画面になるまで情報を入力していきます。

SPARTANのウォッチフェイス

この画面になったらMovesCountでアップデートすることができるようになります。あとはPCのMovescountの指示に従っていくだけです。

SPARTAN ULTRAとまったく同じセットアップ方法だったので、詳しくはこちらの手順になります。

movescountの同期

SUUNTOのスマートウォッチの便利なところはPCに接続するとアプリケーションで自動でトレーニングのログをサーバーにアップロードしてくれ、GPSデータを最適化することにより高度計の数字を正確に直してくれるところです。

頻繁に山にいくと高度計はずれやすくなるので重宝する機能です。

登山でSPARTAN TRAINER WRIST HRを使用する

登山で使用する場合は事前にルートをSPARTAN TRAINER WRIST HRに入れておくとSUUNTOならではの便利な機能が使えますので専用アプリのMovescountを使い事前に入れておきます。手順はこちらをご参照ください。

ルートナビゲーションと高度計の連動

ルートと高度計の連携

SUUNTOのSPARTANシリーズの便利なところは登山を始めるときに選択するエクササイズ(トレッキング・マウンテニアリングなど)のオプションでナビゲーションを選択してmovescountで同期させたルートを読み込むと、これから歩くルートと高度が可視化されること。

これによりこれから歩くルートがどのくらいの高度差があり、登り・下りをどの程度行うのかがひと目でわかります。これにより休憩ポイントを作ることも楽になりますし、急登前に心の準備ができ延々と続く激坂の終わりもわかるためモチベーションを維持することが出来ます。

心拍数管理

心拍数管理

手首から心拍数を計測して登山中も常時モニタリングができます。

これによりオーバーペースに気づくことができ、体力の消費をおさえることができます。トレーニング目的でも心拍数を最大値の60%程度を維持することで脂肪燃焼を促したりとロジカルにエクササイズをすることができます。

最新ファームだと心拍ゾーンを表示できるようになっているため、色で高負荷なのか低負荷なのかを判断することができるようになりました。

ルートナビゲーション機能

Spartan trainer のルートナビゲーション

コンパスは内蔵されていませんが、行動中はルートを表示することができますので立ち止まって方角を確認する用途でなければ問題ありません。紙の地図を見ながら方角を確認する場合はスマホのコンパス機能などで代替することになります。

立ち止まるとナビゲーションが止まる

ナビゲーションやさルートと高度を合わせた表示をしてる最中に立ち止まり1〜2分くらい経つと現在位置をロストしてこのような警告がでます。歩き出すとすぐに復帰するので心配はありません。

フラッグシップモデルのSPARTAN ULTRA HRとの比較

  SPARTAN TRAINER WRIST HR SPARTAN URTLA HR
GPS
ルートナビゲーション
心拍計 ◯(別売りのHRセンサー)
高度計
気圧計
コンパス
スマホ連動 ◯ (電話・SNSやメール通知)
仕様
ベゼル スチール グレード5チタン
レンズ ミネラルガラス サファイアグラス
ケース ガラス繊維強化ポリアミド製 ポリアミド
重量 66g 73 g
耐気圧 5(50m防水) 10気圧(100m防水)
価格 ¥34,452〜 ¥90,720

SPARTAN ULTRAは本気のアスリートのための仕様になっているため手首からの心拍数計測ではなく別売りセンサーで胸部計測します。この機能を日常的に必要としているかがポイントです。ほとんどの人は多分必要ないと思います。

その他にも高度計・気圧計に専用センサーを搭載し、10気圧対応・サファイアグラスやチタンを使用した堅牢性のある作り込みをしています。最高を求める人の琴線に触れる豪華な仕様ですが、多くの人には過剰品質です。

高度計を多少精度は落ちるGPSからの概算にし、時計のパーツのバランスを最適して低価格を実現したのがSUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HRという位置づけであるように感じます。結果として構成パーツが減っているため軽量化も実現しています。

66gという重さは私が高所登山で使用するSUUNTO COREとほぼ同じ重量なのでクライミングにも抵抗なく使用することができます。金属製のベゼルを使用していないモデルであれば56gとCOReよりも軽量です。

注意点はバッテリー。SPARTAN ULTRAはルートナビゲーションを使用した登山でハイパフォーマンス設定にしても10時間以上は持ちますが、SPARTAN Trainer Wrist HRは6-7時間くらいで限界です。

登山で使用する時は省電力設定にしてGPS感度を落とすか、片道6時間以内のルートを選びテント場で充電するなどの工夫が必要です。

SPARTAN TRAINERは日常生活とスポーツの両方で使いたい人におすすめできる

ランニングに向いている Suunto spartan trainer

外観が非常にスマートなSUUNTOなのでビジネスシーンにも溶け込みやすく、SPARTAN TRAINERは軽量で薄いので作業の邪魔にもなりません。しかし機能面では登山・ランニング・トレーニングに必要なものは全て揃っているので、仕事帰りのジムでのトレーニングや土日のアウトドアにもそのまあ装着して持っていける頼もしさもあります。

海外の山であったり、単独でバリエーションルートに挑むという使い方だと気圧計や正確な高度計などが必要になりますが、百名山であったりノーマルルートでの使用であれば十分すぎるスペックです。

都市部で働いている人はこのようなライフスタイルの方が多いと思いますので、そういった面ではむしろ最高峰モデルのSPARTAN ULTRAよりも使いやすいかもしれません。

日常的に使いやすく、フィールドでの機能性は必要十分。時計の重さが気になるランニングやクライミングで確実にパフォーマンスが上がる軽量性。多くの人が待ち望んでいたSUUNTOの時計じゃないかなと思います。

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