山岳写真にはテレコンバーターが必須な2つの理由

山岳写真にはテレコンバーター

単独行で写真を撮りに山に入る人は常に装備に頭を悩ませているでしょう。最初は18-200mmのような高倍率ズームレンズを1本持って行き、そこから徐々に単焦点や大口径レンズを持って登山したくなります。

とはいえ大口径の明るいレンズは重たいです。そんなときに役に立つのがテレコンバーター。ネイチャーフォトには必須のアクセサリーです。その理由は2つあります。

【その1】安全面からレンズを大量に持っていけない

ザックの半分以上は撮影機材

お分かりいただかるだろうか…。85+15Lのザックの半分以上は撮影機材で埋まってしまいます。趣味で登山をされている方がこんな無茶な装備を持っていくのはおすすめできないです。仕事の人は…お互い頑張りましょう。ちなみに私は去年超重量で夏山縦走しすぎて足の指の神経を痛めました。

チームでの撮影なら機材の分担ができますので別ですが、単独のテント泊縦走で使う画角の良いレンズ単焦点で持っていくのはまず不可能なので、ギリギリ及第点のレンズにしぼりましょう。

私が仕事で撮影するときの装備

  1. Nikon D4S
  2. Nikon AF-S 14-24mm F2.8
  3. Nikon AF-S 24-70mm F2.8
  4. Nikon AF-S 70-200mm F2.8
  5. Nikon Ai AF-S Teleconverter TC-17E II

ボディ1つ、レンズ3本、テレコンバーター1つ。これが基準です。あとはMustで撮らないといけない写真に合わせて単焦点を1本持って行きます。そういう撮影は事前に調査で登山して画角などを調べておきます。

【その2】テレコンバーターを使用すると300mmレンズの代わりになる

AF-S 70-200mm F2.8にテレコンバーターであるAi AF-S Teleconverter TC-17E IIを装着すると、画角が1.7倍になりますから120-340mmになります。300mmのレンズを持っていく必要がなくなります。300mmを超えるズームレンズはとても山に持っていけるものではなりませんし、最近リニューアルしたAF-S 300mm F4でも大きいレンズの部類なので、ザックに入れるのは抵抗があります。

それに比べテレコンバーターなら小さい35mm単焦点より小さい体積なので重宝します。

フルサイズ機を使っている方々は体感値でご存知かと思いますが、70-200mmの画角は使い勝手がよく、出番はかなりあります。特にAPS-Cからフルサイズに変えた人ほど、70-200mmのような中望遠レンズの出番が増えてるのではないかと思います。

テレコンバーターをつけるとフォーカス速度が落ちますが、これは山岳写真には影響がありません。肝心の画質も多少画質が落ちますが及第点だと個人的には思っています。200-300mmの画角がこの小ささと重量で得られるなら対費用効果としては十分すぎます。

テレコンバーターはボディとレンズの間に装着する

テレコンバーターが装着できるレンズ

使い方は至って簡単。ボディとレンズの間に噛ませるだけです。フィールドでボディテレコンバーターをレンズにつけてからボディとつなげるのはゴミ混入リスクなどがあますので、使用する画角が決まっているならレンズ側に装着したまましまっておくのも有効的な管理方法です。

どのレンズにも装着できるわけではないので注意が必要

テレコンバーターはどのレンズにもつけられるわけではありません。F2.8の明るい中望遠のズームレンズからの対応になるのがほとんどです。私の基本装備の中で装着できるのは70-200mm F2.8になります。F値も1.5段落ちますから装着すると、120-340mm F5.6になります。室内使えるようなレンズではないですねー。テレコンバーターの対応表はこちらにあります。

テレコンバーターは倍率が大きいほど開放F値が大きくなり、画質が劣化します。自分が使わない望遠領域のテレコンバーターは使わないほうが無難です。色々なバランスを考慮した結果、現在は70-200mm x1.7倍テレコンバーターであるAi AF-S Teleconverter TC-17E IIでワークフローを作っています。

http://www.nikon-image.com/products/lens/combination/index.html#section10

安価なレンズには装着できないのがわかりますね。このことからテレコンバーターは中級者以上のアクセサリーです。

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