タイムラプスを動画に仕上げるには動画編集ソフトを使用しないといけません。やりかたは様々ですが私はAfter Effectsを使用しています。理由は写真のレタッチに使うPhotoshopやLightroomなどのAdobe製品の全部が入っているAdobe Creative Cloudを使用しているからです。
あとは細かい修正や加工、これから動画のスキルを上げていく際にもAfter Effectsを使用しておけばまず間違いないと思ったからです。
私もそうでしたが動画を扱っていないカメラマンはAfter Effectsをポンっと渡されても何をしていいのやら途方にくれてしまいます。しかし市場の需要とクライアントの依頼は待ってはくれません。
今回は1からこの手順に従っていけば基本的なタイムラプスは作れる!というやり方です。

Lightroomでタイムラプス用に写真をレタッチする
撮影したタイムラプス用の画像をLightroomで一括処理します。露出もすべての写真で同じ数値変動させるならば動画にしても大丈夫です。その他、色温度やコントラスト・彩度などを自分の好みに合わせていきます。
まずは1枚だけきっちりと修正します。そうしたらタイムラプスの動画にしたいすべての画像を選択します。
右クリックして「設定の同期」ですべての写真のレタッチ修正を一気に行います。一枚同じ数値をレタッチしていったらキリがありませんからタイムラプスの準備でレタッチする際にはこの処理は必須です。Lightroomの基本テクニックですのできちんと使いこなせるようにしましょう。
レタッチした画像を書き出す
タイムラプスの動画にする画像をすべて選択してある状態で「ライブラリ」画面にしてから左下の「書き出し」を選択します。
書き出し設定で大事なことは「ファイル名を連番にする」ことです。これは後でAfter Effectsでjpg画像を読み込むときに連番にしたがって一括で読み込みをするときに必要です。
画像のサイズはフルハイビジョン設定なら横幅1920pxにしましょう。原寸サイズを書き出してAfter Effects内で縮小することもできますが、エンコードに時間がかかってしまうのでおすすめしません。パンやティルお(左右上下に動かす)ときは大きめのサイズに書き出してAfter Effects内でモーションの設定をします。Lightroomの処理はこれで終了です。
After Effectsを起動する
PhotoshopやIllustratorに慣れていてもAfter Effectsは全くわからないという人も多いと思います。起動画面からしてさっぱり意味がわかりませんですよね。とりあえず何も考えずに「読み込み」>「ファイル」を選択します。
JPEGファイルを読み込む
最初の画像を選択してシーケンスオプションのJPEGシーケンスにチェックを入れます。これがLightroomの書き出しの際にファイル名を連番にする理由です。JPEGシーケンスにチェックを入れることでAfterEffects内にJPEG画像をタイムラインに沿って配置してくれます。わかりやすくいうと、もう動画になっちゃってるということです。
新規コンポジションを作成
プロジェクトウィンドウにJPEGをまとめたものが読みまれました。初期設定ではフレームレートが30になっています。作る動画次第ではこの数値を変更することもあります。
次にプロジェクトウィンドウ内で右クリックして「新規コンポジション」を選択します。Photoshopの間隔だと新規でファイルを作るときに縦幅横幅と解像度を選びますよね、アレと同じようなものです。
After Effectsにはたくさんのコンポジションのプリセットがあります。好きなモノを使っていいとは思いますが私はHDTV 1080 29.97を使用することが多いです。「HDTV1080」のプリセットには【24】【25】【29.97】がありますが、この数値はフレームレートの違いです。数値が高いほどヌルヌル動き、小さいほどカクカクになります。
29.97だと夕暮れの描写が早すぎると思ったら24に変更できます。またタイムラプスの動画自体があまりに短すぎてしまう場合にもフレームレートを落としすことがあります。
デュレーションは動画の長さ(秒数)です。ここも後から変更できますので、適当で大丈夫です。この設定が終わりましたらOKをクリック。
コンポジションにJPEGシーケンスを配置する
タイムラプスのJPEGシーケンスをコンポジションにドロップします。HDTVのプリセットはフルハイビジョンなので1920x1080pxです。上下がカットされますので位置を調整します。
ワークエリアを修正する
新規コンポーネントせ設定したデュレーションが30秒に対して、動画自体は10秒弱です。このまま書き出すと20秒ほど何もない動画になってしまうので、ワークエリアをタイムラプスのJPEGシーケンスに合わせます。左側にあるJPEGシーケンスのレイヤーをクイックしてCtrl+Alt+BでワークエリアをJPEGシーケンスに合わさすことができます。
動画を書き出す
ファイルの書き出しからAdobe Media Encoderキューに追加を選択し、エンコード設定画面に入ります。
プリセットをクリックするとエンコードの設定画面が表示されます。まずワークエリアの書き出しになっているかを確認してから、動画の品質を決めるパラメーターを調整します。
BGMがないのであればオーディオ書き出しのチェックは外しましょう。あとは好みのビットレートにします。プリセットにYOUTUBEやiPad用の書き出し設定などもあります。好みの設定にして書き出せばタイムラプス動画の完成です。
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