登る季節と山で水筒を使い分けよう。登山用水筒おすすめ7つ

登山用水筒

登山をするとき水筒を使い分けていますか?八ヶ岳にはじまり北アルプスを縦走するレベルになってくると、水の管理によってパッキングが難しくなり、山行のスタイルも変わってきます。

登山の水筒の使い方次第で登山は楽なものになりますし、間違えると事故に繋がることもあります。最適な水筒の選び方は登る山と季節によっても変わるので選ぶのには苦労するのではないでしょうか。そこで年中山に篭っている私が使い分けている水筒を7つ紹介します。

ちなみに登山初心者の人はお気に入りの1本を最初に選ぶのが大正解です。

THERMOS(サーモス)山専ボトル

THERMOS(サーモス)山専ボトル
冬山にこそ持っていきたい保温性最強の水筒。家で熱湯を入れてもっていけば半日後でもそのままカップラーメンにお湯を入れて食べてるほどです。おそらくは80℃くらいまでは保温されています。公式HPには6時間でも77℃まで保温されると書かれています。

シンプルな水筒の構造
蓋を回して開ける至ってシンプルな構造で機能性に優れるわけではないですが、それを補って余るほどの保温力があります。もちろん蓋の部分のお湯を注いで飲むことも可能です。

グローブでも使えるラバーバンド
グローブを装着していても水筒が開けられるようにラバーバンドがついており、水筒の老舗サーモスが本気で登山のために作った水筒であることがわかります。

冬山の縦走では体温を下げられないので、休憩時は雪をジェットボイルで沸かせて水分補給します。あまったお湯を山専ボトルで保温し携行してお湯で水分補給。お湯がなくなったら雪を溶かしてサーモス山専ボトルに入れる。この繰り返しが基本となります。過酷な環境になるほど重宝する水筒です。

nalgene(ナルゲン)Multi Drink Bottle

NALGENE(ナルゲン)ドリンクボトル
堅牢性のある吸い出し口のあるナルゲンボトルです。スポーツドリンクなどをこの中にいれて携帯します。
私はマムートのペットボトルホルダーをザックのウエストベルトに通してこのナルゲンのドリンクボトルを装着します。

外付けにする水筒の耐久性が必要な岩場が多いところ山、晩秋で時間帯によっては0℃以下になり中身が凍ることが考えられる場合、破損の心配がないナルゲンボトルを多用します。

蓋をしたまま給水可能
補水口はロックも可能で水漏れの心配はありません。ボトルに水を注ぐ際も蓋を開けることなく給水口から入れることが可能です。
ハイドレーションにスポーツドリンクを入れたくない人は粉用のアクエリアスなどとウォーターキャリアをザックの中に入れて、ナルゲンのマルチドリンクボトルに入れて登山するのがおすすめです。

nalgene(ナルゲン)ボトル広口

NALGENE(ナルゲン)広口ボトル
こちらも同じく耐久性が必要な山や標高差の気圧変化によって万が一の水漏れも許したくない場合に使用します。日本の山では出番は少ないですが、冬季縦走で水を入れるのであればやはりナルゲンボトルになります。

保温性はないですが熱湯を入れることもできますし、凍っても破損しない、気圧の変化にも信用できる水筒なので極限状態が予想される山では重さ、大きさを度外視してでも持って行くべき水筒です。大事なのは適当に扱っても大丈夫という信用性です。

蓋を閉めるだけのシンプルな構造
蓋を開けてそのまま飲むもよし、料理用クッカーに注ぐもよしの男気溢れる構造です。口が広いので給水しやすいのも良いところです。

Platypus(プラティパス)ウォーターボトル

platypus(プラディパス)ウォーターボトル

冬山をやらない縦走登山をする登山者はこれが一番だと思います。

持ち運ぶ水をいれるウォーターサーバーの基本としています。軽いしカメラのような精密機器の緩衝材にも使用でき、水を使いきれば畳んでしまえるという利便性でいったら右に出るものがいない水筒です。

テントの中では直接口をつけてグビグビ水を飲めます。テントの中でハイドレーションや水筒を探して水分補給をするのは慣れてないとストレスになるので、こういった面でも使い勝手が最高です。

問題は厳冬期の耐久性に不安が残ること。水筒部分はフィルムで蓋もプラスチックなので破損リスクがあることです。

冬季はジェットボイルで雪を溶かせるので水に困ることはあまりまりません。溶かした水はナルゲンボトルかサーモスに入れて携行するので私は厳冬期はPlatypusのウォーターボトルは多用はしません。

しかし春〜秋にかけての縦走の水の管理はこれ1つで行なうくらい使い勝手のよいものです。高いものでもないので登山をする人には是非ともおすすめしたい水筒です。

Platypus(プラティパス)ソフトボトル0.5L

プラティパス(platypus)ソフトボトル

ハイキングや低山を気軽にのぼるときに使用するボトル。500mlの容量なのでカップラーメンとコーヒー1杯で丁度使い切ることができます。ピッタリ使いきることができるので、日帰り登山で重宝します。

こちらに水を入れ、アプローチ中の水分補給にシーズンに合わせた水筒を1つ持って行きます。

Platypus(プラティパス) ビッグジップLP

platypus(プラティパス)ビッグジップLP

すべての季節の登山で持っていくべき水筒。
一番の理由は【安全】だからです。稜線などでは水筒を取り出すという行為が目線が後ろや横を向くという点で滑落のリスクを産みます。登山の事故はこうしたちょっとした不注意から発生するものがたくさんあります。

ハイドレーションならば視線は前に向けたまま補水ができます。またこまめに水分を摂ることもできるので、体力の消耗や脱水症状のリスクも減らすことができます。登山初心者の方にこそ使って欲しい補水システムです。

冬季はホース内の水が凍る
唯一の問題は冬季は水を通すホースが凍ってしまうこと。少し不衛生ですが定期的に口に含んでまたハイドレーションに戻すことで水が凍りつくことを防ぎます。とはいえ、冬季に登山をする人がこのくらいの衛生面は気にしないと思います。凍ってしまったらクッカーにホースを入れて雪解け水を利用して煮ることでホースの中の氷を溶かします。

ハイドレーションにスポーツドリンクを入れると臭いが残ます。また栄養があるものなのでしっかりと洗浄しないとカビも発生します。ホースの中は水を通すくらいの洗浄しかできませんので、基本的には水を入れることをおすすめします。

でも私はやっぱりアクエリアスを入れてしまします。月1度は確実に山に登りますので、今のところカビが発生するなどのトラブルはありません。水はプラティパスの2.5Lのウォーターキャリアに入れて使用しています。

CAMELBAK(キャメルバック)ポディウムビッグチルボトル

CAMELBAK(キャメルバック)のポディウム チル ボトル
吸いだした時のみ水が出る構造になっていて、ボトルを逆さまにしても水は漏れたりしません。ボトルを握りつぶすように圧力をかけるとさらに給水口から勢い良く水が出ます。

ロードバイクでは定番アイテムですが登山で見かけることは少ないボトルです。

しかし夏山で危険な箇所がない山ではおそらくこのポディウムビッグチルボトルが使い勝手でいえば最高のものだと思います。

小さいモデルの水筒ならばマムートのボトルホルダーのようなペットボトルやナルゲンボトルを収納するホルダーにも入りますので、初心者の方や手にしたことがない人には一度使ってもらいたい水筒の1つです。

ただ吸い出し部分がゴム製で複雑な構造になっているため厳冬期では使い物になりません。ゴムの口が破損して水筒としての機能が失われてかえって危険です。あくまで夏山のみの使用をおすすめします。

炭酸飲料は間違っても入れないでください。どえらいことになります。

まとめ

登山用の水筒は各メーカーからたくさん出ているので、自分のスタイルにあったものを選ぶのも登山の楽しみの1つです。色々使ってみた結果残ったのがご紹介した7つの水筒です。

水筒を使い分けて快適に登山を楽しみましょう。

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