趣味で写真をやっている人は自分の作品を多くの人に見てもらいたい。そのためにSNSのTwitterやInstagramにアップするためにしている人も少なくないと思います。
しかしフォトグラファーとしての作品として写真を公開するのであればSNSでは物足りない…自分でWEBサイトを立ち上げてしっかりと写真を見てもらえるコンテンツが欲しいのではないでしょうか。
最近「フォトグラファーになるにはどうしたらいいですか?」という質問をいただきます。
その答えとして、フォトグラファーやカメラマンとして活動をしていきたいのであれば、まずはWEBでフォトポートフォリオを作ったほうがいいとアドバイスすることが多いです。
しかし自分でWEBサイトを立ち上げるのはそう簡単なことではありません。無料のブログを使うとデザインがやページ構成の不自由さがある。かといって自分でHTMLとCSSでWEBサイトを立ち上げたりWordPressのようにレンタルサーバーをレンタルしてCMSをインストールして運営する知識には疎い。そんな人がほとんどだと思います。
「とにかく簡単に見栄えのいいポートフォリオ用のWEBサイトが欲しい」というところにスポットを当てるなら、ホームページ作成サービスのWixを使うという選択肢があります。
では実際どのくらいの時間でWEBサイトを作ることができるのか?実際にwixを使ってチャンレンジしてみました。
作ったホームページがこちら。これが1時間で作れました。
Wixのウェブサイトにアクセスしてログイン
まずはwixのオフィシャルWEBサイトにアクセスしてログイン / 会員登録をします。
作りたいWEBサイトを選んで行く
まずは3つの質問に答えて、自分のWEB編集技術にあう作りたいWEBサイトのテンプレートを選択します。
ここではWEBサイトを作ったことがない人に合わせて「自分用」の「ポートフォリオサイト」で「WEBサイト構築経験がない」を選びました。
デザインテンプレートを選択
たくさんの無料テンプレートがwixには標準搭載されているので、ここでは無料のテンプレートを選ぶことにします。
写真家用のポートレートが無料で見つかりました。これを使って写真のポートフォリオサイトを作成していきます。
プレビューを確認
PCとスマホでの両方の画面を確認できます。写真が全体に表示されていい感じです。これのテンプレートを使用してフォトグラファー用のポートフォリオサイトを作っていきます。
テンプレートを編集する
Wixに登録してはじめて編集が画面に入るとポップアップ標示されるYoutubeで一通りのwixの編集方法を見ることができます。
今回選んだ写真用ポートフォリオテンプレートではデフォルトで下記のページが作成されています。
- Welcome【トップページ】
- Gallery【写真】
- Works【実績】
- About【サイト/プロフィール紹介】
- Cotact【問い合わせフォーム】
フォトグラファーとして必要なページは最初から揃っています。
テンプレートを編集しようとするとWEBサイトのURLを決めるようにポップアップが出現します。無料のまま使用するなら上のwixのURLを使用し、自分でドメインを持っている人でプレミアム会員(有料)で運用したい人は下を選択します。
ここでは無料サービス内でWEBサイトを作りますので上を選択します
これでURLの設定は完了し、テンプレートの内容を公開することができます。ここまで所要時間たったの5分!はやい!
背景を変更する
まずはメインビジュアルの背景を変更します。
編集ツールの上から二番目を選択するとページ背景を選ぶモードになります。たくさんの写真がありますのでここから選んでも問題ありませんが、今回はフォトグラファーのポートフォリオなので、自分の撮影した写真をアップロードして背景にします。
【画像】を選択して背景画像に使用したい写真をアップロードして選ぶだけで背景が変更されます。
これだけでトップページはほぼ完成と言ってもいいのではないでしょうか。写真のポートフォリオサイトなので複雑なデザインは不要です。
サイトタイトルとページリンクを作成する
テキストは編集画面で表示されている部分をクリックするだけで簡単に変更できます。
サイドバーにある追加ボタンからテキストを選択し、テキストリンクを作成します。今回はトップページからEnter Siteというテキストをクリックするとフォトギャラリーページに移動するように設定しています。
フォトギャラリーページを作る
トップページのイメージが固まったらフォトポートフォリオのメインであるギャラリーページを作っていきます。
使用しているテンプレートにはすでにフォトギャラリーが組み込まれているので、これを編集していきます。テキスト編集と同じように画面をクリックすると編集画面に入ることができます。
背景の変更と同じように、写真をアップロードしていきます。画像のタイトルに写真の内容をテキストでいれておくことで、ネット回線速度が遅くて表示されない場合にテキストで表示されるようになり、またSEO的にも少しだけ有利になります。
アップロード画面で写真をまとめてドラッグアンドドロップすると一気にアップロードできます。あとはそれをギャラリーに入れ込んで、必要ないデフォルトの画像は削除してしまいます。
これだけの作業でフォトギャラリーを作ることができます。画像が用意できていれば5分くらいの作業時間です。
ヘッダーを編集する
トップページ(welcome)以外の【Gallery】【Works】【About】【Contact】には共通したヘッダーが入っていました。この部分はwixのヘッダーと呼ばれるパーツで、1つを編集すればすべてのページのヘッダーに反映されます。よってメニューやSNSへのリンクボタンを設置するとユーザビリティが高くなります。
SNSへのリンクを編集する
SNSのアイコンをクリックして編集画面に入ると、それぞれのボタンにリンクを設定できます。自分の運用しているURLを入力しましょう。
実績ページ(Works)をカスタマイズしてデザインする
テンプレートのデフォルト表示ではアルバム機能が入っていましたが、これを削除して自分のフォトグラファーの活動や実績などをまとめたレイアウトに変更します。
使用してるテンプレートのWorksページでアルバムを消そうとするとページ自体を削除する必要があると傾向ができます。ですので、同じく手動でWorksのページを新規で作り、そちらの編集が完了したらデフォルトのこのページを削除します。
ページの追加から同じくWORKSのページをつくります。
デフォルトのページで必要な要素をコピーして、新しく作ったページにペーストします。ここではタイトルと説明文の2つを選択(Shiftキーを押しながら選択していく)し、コピーします。その後、新しく作ったWORKSのページで貼り付けを行うとペーストされます。
実績をまとめるパーツを組込む
ツールボックスのリスト&グリッドから使用するパーツをクリックすると、ページの中に組み込まれます。
今までの作業の応用で簡単に実績をまとめることができます。パーツをページに置いたら幅を調整して画像を入れ替えるだけで体裁が整います。
ここまでできたらデフォルトで入っていたWORKSのページは削除してしまいます。あとは同じ用な流れでAboutページやCONTACTページも編集していきます。
スマートフォン用にレイアウトを調整する
PC画面でwixのWEBサイトを作ると自動にスマートフォン用のレイアウトも作られて行きますが、見栄え良くするためには手動で手直ししていくことになります。
今回作ったフォトポートフォリオサイトだと文字の位置と大きさの修正だけでレイアウトが整いました。
スマホレイアウトを作るときに一番感動したのがこの【ページレイアウト最適化ツール】。ボタン1つ押すだけで崩れたレイアウトを1発で修正できてしまうスグレモノ。
SEOを意識したサイトを作ることができる
WordPressなどの完全に手動でタグを入れていける自由度はありませんが、Wixでもタイトルやディスクリプションといった基本的なSEO対策を行うことができます。
またWix SEO Wizという機能があり、狙ったキーワードで検索上位に出すための最適化のチェックツールがあります。これに沿ってワードを作っていくことでSEO対策を行います。
Googleに申請したり、Search Consoleと連動させたりもできるのでSEO効果の計測もできます。
フォトポートフォリオの完成
編集画面の【公開】をクリックすればWEBサイトとしてリリースされます。
こうしてできたポートフォリオサイトがこちら。テンプレートを使ってカスタマイズしただけですが十分なデキだと思います。HTMLとCSSを一切編集することなくこのレベルのデザインができるのはなかなか魅力的です。
SNSで写真を掲載する人におすすめ
SNSで自分の写真をアップしてもすぐに消費されて1ヶ月もすれば見られなくなってしまう…もっと多くの人に写真をみて欲しい、そこから仕事など次の展開に結びつけたいという人は多いのではないかと思います。
そのための写真のポートフォリオを作りたいけれどWEBデザインの知識に自信がない人、運用する時間がない人に向いています。今回私が作ったフォトポートフォリオははじめて触るWixで1時間くらいで作れてしまいましたので、TwitterやInstagramを扱っている人なら、不慣れでも半日で作り上げることができると思います。
元々フォトポートフォリオサイトというのは文章量が多くないため、検索上位を獲得するのは難しく本サイトやTwitter・Facebook、Instagramにリンクを貼って、そこからの流入を狙うのが上策。
無料プランでも大きい写真をキレイに表示させることができるので「やらないよりはやったほうが断然有利」であることは間違いありません。
本格的に運用するなら有料プラン
無料プランだと広告が入り、ドメインがwixのものになるためビジネス用としては見合わないと思う人もいるでしょう。そんな人は有料プランを検討しても良いと思います。
将来的に自分のWEBフォトポートフォリオを作ろうと下調べや勉強をしているのであれば、まずWixを使って半日で「とりあえず」のサイトを作りSNSなど自分が運営しているメディアかにリンクを貼る。
それを運用しつつ、WordPressなどを勉強して自分のメディアを立ち上げるというやり方はかなりオススメ。何も運用してない状態で長時間かけてブログなんかを立ち上げるよりもさっさとポートフォリオを作ってしまったほうが絶対にいい。
例えばWordPressを運用するのに速度に不安のないサーバーはこのブログでも使っているエックスサーバー。こちらの月額利用料は900円〜。
そう考えるとフォトポートフォリオのみの運用ならWixの有料プランはコストパフォーマンスは悪くありません。個人的には広告がきえる月841円のコンボプランかな。
まずは無料プランでフォトポートフォリオを作ってみよう
最初から本気で運用しなくても、まずは無料でフォトポートフォリオを作ってみて気に入ったら課金していくという考えでサクッとWixで作ってみるというのはかなりアリだなと思いました。
SNSをメインに写真活動している人はチャンレンジしてみてはいかがでしょうか。
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