秋といえば登山シーズンです。
3000m級の北アルプス稜線はちょっと肌寒いけれども、本当に山好きの人たちが一番テンションが上がる時期になってまいりました。
人も多くなく、紅葉はあり、夜は気温が下がるので最高の星空が見える。そう今こそがハイシーズン! ちなみに私は槍ヶ岳は最早地元といっていいほど近くに住んでいます。
直線距離にしたら17kmです。そんな私が自信を持ってお勧めする槍ヶ岳への登山ルートのご紹介です。
写真は記録用のものなので、アーティスティックなものはInstagramで。
槍ヶ岳の撮影1日密着はこちら

最短距離で景観抜群!大自然を満喫するなら新穂高温泉登山口コース
私はここの1択です。
新穂高ロープウェイ駐車場の右側のゲートから入っていきます
。長野県の上高地から登られる方がかなり多いのですが、どうみてもこちらからのルートの方が優れています。下の山行記録をご覧ください。
新穂高温泉登山口〜槍平小屋〜奥丸山〜槍平小屋〜槍ヶ岳〜殺生ヒュッテ〜槍沢ヒュッテ〜槍沢ロッジ〜横尾〜徳沢〜上高地の山行記録です。
記録はGarminのGPSMAP62 SCJ + TOPOで計測しています。
ちょっと仕事で奥丸山に行く用事があったので2000m〜2400mをピストンしています。
新穂高温泉登山口〜槍ヶ岳までは距離で16km。標高差は1930m。 上高地〜槍ヶ岳までは距離で27km。標高差は1570m。 一見上高地ルートの方が標高差がなく楽だと思いますが、歩く距離が9kmの長いと相当の苦痛です。
槍沢ロッジまでの勾配のない道を5時間ほど延々と歩きます。
対して新穂高温泉口ルートはきつくない傾斜で1990mの槍平小屋まで行くことができます。疲れがなく標高が稼げるバランスの良いルートです。アプローチルートとしては最高ですね。
そして槍ヶ岳に至るまでの急登の距離・傾斜は変わりません。どこから登ってのキツイです。
個人的には途中の槍平小屋に一泊するのがお勧めです。水場もありますので水分補給には困りませんし、何よりテント場からの星空が最高です。
岐阜方面からのアクセスですので人がそれほどいないし、槍ヶ岳山荘のように大人数を受け入れる施設でもないので、まさに大自然の中という感じがあります。
テントの中から見上げる星は最高です。星だけを見るのでしたら人が多く稜線沿いで風の強い槍ヶ岳山荘よりも落ち着いて見ることができます。
槍平小屋ルートからの稜線、飛騨乗越は絶景
新穂高ルートからの槍ヶ岳のルートではここが一番好きです。キレイに雲がかかるためフォトジェニックな絶景を楽しむことができます。
上高地ルートから登ってきた人もテント場当たりまで足を進めてみてそこからの景色を堪能することをおすすめします。
山荘から槍ヶ岳頂上まではすぐ近く
槍ヶ岳の山頂の麓に槍ヶ岳山荘があります。
日本のマッターホルンと呼ばれる名峰を見ながら食事をしたりテントの中でくつろぐことができる素晴らしい立地です。天気や夕暮れなど写真撮影のスタンバイもし易いので山岳写真の練習にはもってこいの山です。
小屋泊を前提とするなら上高地ルートもあり
奥上高地と呼ばれる徳沢ロッヂと横尾山荘は山荘の中でも施設が群を抜いて良いです。
なにしろお風呂の入れます。徳沢ロッヂに至っては1Fはオープンカフェのような作りになっていておしゃれな作りになっています。
こちらに1泊してから槍ヶ岳へ登るという、ホスピタリティ重視の登山をする方なら槍平小屋に泊まるよりもこちらからの方が満足度は高いでしょう。
槍ヶ岳からの帰り道
槍ヶ岳は色々な縦走路の交差点みたいになっていて下山ルートが豊富です。新穂高温泉に駐車してあるのでしたら
- 上高地に下り、新穂高ロープウェイまでバスで帰る
- 槍平小屋経由でピストンで帰る
- 西鎌尾根経由で双六岳ー鏡平ーわさび平ー新穂高
- 槍ヶ岳ー千丈沢乗越ー奥丸山ーわさび平ー新穂高
このようなルートが取れます。奥丸山は地元では景観の良い山として有名で槍ヶ岳・穂高・焼岳・乗鞍・笠ヶ岳全ての山を見ることができる大パノラマです。
新穂高温泉登山口から登る際の駐車場
無料駐車場が人気です。
新穂高ロープウェイに向かう道の途中にあるトンネルを左に入ると深山荘と無料駐車場に向かう道に入ることができます。多くの縦走登山者はこちらに車を停めてから山に入ります。
ただ新穂高温泉登山口は、左股・右股とあり、笠ヶ岳・双六岳・奥穂高岳・槍ヶ岳といった日本を代表する名峰へおアクセス拠点なのでハイシーズンには相当混み合います。
時期によっては朝の4時には満車になります。山行計画にはご注意ください。
こちらが満車の場合は新穂高ロープウェイ第二乗り場である鍋平駅の登山者用の駐車場になります。登山口までは2kmほど歩くことになります。 その他は有料駐車場となります。
登山口最寄りの新穂高ロープウェイの駐車場が利用できます。数日駐車する目的の駐車場ではありませんので、縦走の際は鍋平の登山者用駐車場に停めるように誘導されると思います。
ハイシーズンは路上駐車があまりに多いので去年から警察が取り締まっていて一斉検挙されました。下山後につまらない思いをしたくないのでしたら正規の手順で駐車するようにお願いします。
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