フィンランドのオーロラの写真で有名なプロのネイチャーフォトグラファーの横田裕市さんが開催する写真展の準備資金調達のためクラウドファンディングを支援し、リターンで彼の作品を1ついただきました。
WEBを有効利用し写真活動を広げていくおもしろいケースで写真家の新しい形の1つなと感じました。
写真展開催のためのクラウドファンディングという試み
資金調達のために企業のスポンサーを募るのではなく一般の人の支援を受けるクラウドファンディングという手法はクリエイターとファンを結びつけるツールの1つともなり得り、非常にいい手法だと思います。
特に横田さんの場合は実績も十分でありながらカレンダーや作品のプリントなどのプロダクトリターンを基本としており、サポーターに対してのメリットをわかりやすく形で明示しています。
私が地方創生のために行ったクラウドファンディングは寄付とビジネスが入り交じる性質であったのと違い、ビジネスとして成立しているのがフェアなスタンスで好感が持てます。


写真家の作品がリターンで手に入る
クラウドファンディングのリターン内容を見て目を目を疑ったのがリターンに彼の作品のプリントが入っていること。しかもA3サイズで15,000円。プロの写真家の代表作、しかも印刷までをご自身が監修し直接送ってくれる内容でこの価格。言ってしまえばオーダーメイドのようなもので、量産されているプリントとはわけが違います。
それがこの価格で手に入るのは正直驚きです。普通に考えたら数十万から数百万円の価格設定でも驚きはしません。それが15,000円。買うしかない。
ここで横田さんの作品を手に入れられた人は相当ラッキーだと思います。
作品が届く
クラウドファンディング終了から3ヶ月、CP+が終わり一段落ついた頃にリターンが届きました。まさかの直筆サイン入り。
プリントをお願いしたのは彼の代表作の1つのオーロラストーム。
ワールドクラスのフォトコンテストであるipaの2016年プロの部ネイチャーカテゴリで部門優勝した作品です。この作品をWEBではなく実際のプリントで見てみたかったのです。
もちろん見る照明条件によって色味の違いなどはありますが、プリントにすることで写真家が表現したい色などを見ることができます。これがWEBでは決してわからないものでもあります。
これだけの作品ですのできちんと額に入れることにしました。
アクリルパネルに入れる
完全に私の趣味ですが、展示はアクリルパネルの額縁が好きなのでスタンドとしても使えるものを購入。早速作業に取り掛かります。
なんとなく良さそうという理由だけで買ってみたのですが、中を開けたら指紋をつけないための手袋、クロスが入っていてびっくり。縦置きするためのキットや壁に吊るすワイヤーなども同梱されています。
この額を買っておけば思わぬトラブルに見舞われることはなさそう。これはいいものだ…。
3mmのアクリル板で嫌なニオイもせず、特に不満点はない品質です。
写真に傾きがでないように配置。
アクリル板で挟む形で固定します。
下部は縦置きスタンド専用のパーツを取り付けます。壁掛けするときは上部と同じパーツを使用します。
作品額入れ完了
中々素敵に仕上がりました。この写真は玄関に飾ることにします。
とても満足度の高いクラウドファンディングでした
日本では写真は基本的に薄利多売の市場であり多くの写真家が写真活動のみに専念することは難しいのが現実です。
その中で今回の横田さんのクラウドファンディングのように資金調達して自信の作品を突き詰めていける選択肢ができたことは素晴らしいことだと思います。このような取り組みから「写真を買う」という日本ではあまり根付いていない文化が育ってくれると嬉しいです。
横田さんはなぜか私が以前やったカラーマネジメントと色彩学からのレタッチの講義に参加してくれたり、ブースは違えど今年のCP+でお互い講師として登壇したりと去年からご縁ができた写真家さんの1人です。同世代のネイチャーフォトグラファーということもあり、お互いに刺激になれればと思います。
主に業界の裏で動く私とは違い、表に作品をどんどん発表されている方ですので今後の活躍にも期待です。
このクラウドファンディングで調達した資金が使われる写真展が2019年2月に銀座ソニーイメージングギャラリーで開催され、これから
- 【北海道】ソニーストア札幌:4/13(土) ~ 4/25(木)
- 【福岡】ソニーストア福岡天神:5/10(金) ~ 5/22(水)
- 【大阪】ソニーストア大阪:6/22(土) ~ 7/5(金)
- 【愛知】ソニーストア名古屋 :11/2(土) ~ 11/15(金)
と全国でも行われます。ご興味のある方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
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