梅雨から夏は湿度が高くなり、カメラやレンズをそのまま置いておくとカビが生えてしまいます。それを防ぐために防湿庫の購入を検討している人も多いかもしれません。私は東洋リビングのオートクリーンドライシリーズの一番大きい防湿庫(77L)を愛用しています。
一つ注意していただきたいのは、防湿庫とは男の子にとっての浪漫アイテムであること。必要不必要というレベルのものではなく、欲しいから欲しいものだということを、家計の財布の紐を握るご婦人に理解いただければと思います。
今年の梅雨から夏にかけて防湿庫の使用頻度を気にして、シーズンが終わった現在、私なりに結論が出ましたので簡単な使い方と考えをまとめてみます。
上段はレンズ専用の収納スペース
レンズの丸みに合わせてウレタンが成型されているため、機材を取り出すため引き出すときにレンズ同士がぶつかることはありません。80Lクラスのもので4本の収納スペースがあります。
大口径のレンズを4本入れるのは難しいので50mmや35mm程度の多焦点をどこかに入れたほうがよいです。残りのレンズは2段目3段目に置くことになります。
2段目はボディ収容スペース
フルサイズのフラッグシップ機を立たせたまま収容できるため、レンズを外せばたくさんの機材を入れることができます。私はD4sに24-70mmを装着したまま2段目に放り込むことが多いです。
防湿庫に入れるものはボディとレンズだけではない
3段目はアクセサリーの収納スペースとして活用しています。
一眼レフのボディとレンズのみだけではありません。スピードライトやDVDなども湿気に弱いので購入を検討しているならば電池で動くアクセサリーとメディアはすべて収納できる大きさを買わないと後々後悔しそうです。
ほとんどの人は防湿ボックスで十分
個人的には機能面のみで考えてると防湿庫はあまり必要だとは思っていません。一眼レフのボディとレンズを防湿ボックスに入れた方が安くなります。基本的に一番レフの機材は埃が入らなくて湿度の監視ができて入ればなんでもいいからです。
唯一の利点は湿度を自動でコントロールしてくれるため防湿剤の定期購入費が浮く程度です。しかしガラス越しにレンズを見てニヤニヤすることはできません。
撮影頻度が高い機材に防湿庫は不要
私の今年の夏での効果測定結果ですが、週に1度撮影する機材やレンズに防湿庫は必要ないと感じました。通気性の良い場所においておくだけで十分です。
私は防塵防湿と持ち運びを兼用する意味でペリカンケースにメイン機材を収納して防湿剤を放り込んでロックしておく使い方をしています。
防湿庫は邪魔
ちっちゃい冷蔵庫のようなものです。置き場に困ります。防湿ボックスであれば隙なところに置くことができますし、収納の中に入れることもできます。ただ押入れの中に入れることはおすすめしません。除湿剤の限界を超える湿度になる可能性が高いので危険です。
防湿庫のメリット
何ヶ月も機材を放置しても大丈夫なことです。大量のレンズを持っている人は防湿庫があると精神衛生上良いことは間違いありません。あとは所有欲です。防湿庫に並んだ機材を見てニヤニヤするのも一眼レフの楽しみの1つではあります。
問題点といえば300mm F2.8のようなレンズが入る防湿庫はとにかく大きくて邪魔になる点です。6畳間におくならば70-200mm F2.8がジャストフィットするくらいの77L程度防湿庫の大きさで限界です。
お子さんがいる人は防湿庫を買ったほうがいい
防湿庫は鍵をかけることができますので、子供にいたずらされる心配がありません。防湿庫自体も相当の重さですので物心がついてない小さな子どもがどうにかできる重さでもないのがありがたいです。個人的には防湿庫を買う最大のメリットはこれではないかと思っています。
保管用の撮影機材が多い人におすすめ
私はフィールドに出るタイプのカメラマンなので機材を大切にするという考えがありません。フットワークを最重要視しているので機材を詰め込んだバッグを玄関に置きっぱなしにすることが多いです。
それでもレンズやアクセサリーはたくさんありますので湿気の多いところに放置はできません。それなりの機材を持っていて防湿ボックスに入りきらない方には必要だと思います。
防湿庫を買うことでモチベーションがあがるなら
カメラを大切に保管して鑑賞したりすることでモチベーションを上げる方、防湿庫を買うことで後には引けない状況を作り写真の勉強に取り組むのも考え方の1つです。私も初めて防湿庫を買ったときはテンションがあがりました。
機能的には必需品とはいえないけれども、買う価値はあるアクセサリーというのが私の防湿庫の感想です。女性の感覚だと同じ財布であってもマジックテープのバリバリッとお札を出す安物か、ルイヴィトンの財布かでの違いで考えると分かりやすいかもしれません。
ちなみに私は大三元レンズを購入するのをきっかけに、数十万の機材を大切にする意思表示として買ってしまいました。
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