剛性において定評のあるGITZOのシステマチック5型三脚。極太のカーボンと堅牢性で重たいボディを乗せてもレールを乗せてもたわむことがありません。私のネイチャーフォトでは欠かせない三脚です。
しかしメリットとしてもデメリットとしてもあげられるのがセンターポールがなく高さの微調整をすべて脚の長さで調整するしかないこと。逆にポールがないことで雲台やレールを乗せるディスクの表面積が広くなりブレのない写真が撮れるメリットがあります。
つまりブツ撮りには向いていない三脚なのです。
しかしGITZOのシステマチック三脚というのは必要なパーツを自分で選択して拡張できるシステムがあります。その一つがギア対センターポール。これを装着することで一般の三脚よりも優れたパフォーマンスを発揮します。
その取付方と使い方を共にレビューします。
三脚のアッパーディスクを取り外す
まずはシステマチック三脚から雲台を外して購入したときのスタイルに戻します。締め付けネジを緩めてプレートを回転させると緩んできます。
三脚の裏にあるボタンを押し込むことがプレートを外すことができます。
その手順アッパーディスクが外れます。このプレートはセンターポールを使用しない時に使用するので大切に補完しておきます。
センターポールGS5313GSを取り付ける
GS5313GSを上から差し込みます。ギリギリを通していくのですごく取り付けにくいです。センターポールのハンドルを好きな位置にしようとすると高確率でうまくはまらないので、とりあえずはどの角度でもいいのでしっかり装着できるところまでもっていきます。
大抵の場合は締め付けレバーがある位置にハンドルがきます。しかしここで固定してしまうとエレベーターを動かすハンドルが干渉して使いづらいので位置を変更します。
三脚の脚を開いてギア付きセンターポールGS5313GSをクルっと回してサイドに回します。私はこの位置で使用することが多いです。
位置が決まったらシステマチック三脚の締め付けレバーを閉めてセンターポールを固定します。これでポールの取り付けの完了です。GITZOのシステマチック三脚用センターポールの取付説明書は見つけにくいので、この作業に苦戦する人がたくさんいます。
ギア付きセンターポールGS5313GSの使い方
センターポールに雲台を装着して設置完了。これでGITZOのシステマチック三脚でエレベーター機能を使うことができるようになります。ただ重い(‘A`)
重量 | |
---|---|
GITZO GT5543LS | 2820g |
マンフロットギア付き雲台405 | 1600g |
GITZO ギア付きセンターポール GS5313GS | 1480 g |
5900g |
まさかの6kgのシステム。流石に山には持っていけないのでブツ撮りや観光地に近いネイチャーフォト向けの構成です。
センターポールの固定はこのを反時計回しすることで解除できます。これでエレベーターを使用することができるようになります。
これがジッツオ システマティックギア付きセンターポールの最大の特長。ポールに付いているハンドルをグルグル回すことで高さを調整することができます。剛性が高く加工精度も高いためエレベーターを動かしてからロックをかけても構図がずれることはありません。
ポール自体はかなり長いのでストロボを使用したブツ撮りだとほぼ脚の長さを変える必要がありません。もともと剛性を重視したシステマチック三脚5型に加え専用設計のギア付きセンターポールなので、伸ばして使用してもガタつくことはありません。フラッグシップボディを乗せてもへっちゃら。
心置きなくエレベーターを使えるのは心強いです。
GITZO システマチック三脚を使っている人は持っておきたいアクセサリー
GITZOの三脚を使っている人は数年、もしくは一生この三脚を使っていくと決めている人が多いのではないでしょうか。特にシステマチック三脚を使っている人はかなりのこだわりを持って三脚を選んでいると思います。

唯一の欠点であった汎用性のなさがセンターポールを使用することで解決できます。外に持ち出す時はレベリングベースやアッパーディスク、自宅やスタジオではエレベーターの取り付けを使い分けることで1台の三脚を効率よく使うことができるようになります。
……5型のポールは45000円くらいしますけど。
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