カメラを日常的に持ち出していると「三脚を持ってくればよかった」と思うシーンがたくさんあります。
美しい風景に出会ったとき、ちょっとしたブツ撮りをしたくなったときなど。けれども三脚を持ち運ぶのは嵩張るし重たいしであまり現実的ではありません。
そこで私が愛用しているのがLeofotoのMT-03というミニ三脚と自由雲台LH-25の組み合わせ。カバンの中にポイっと入れておけるくらいの小ささで剛性も高く雲台はアルカスイス互換です。
軽量コンパクトということで登山をしながら撮る山岳写真にも便利です。
耐荷重5kgの剛性の高い脚
大きさはFUJIFILM X-H1と比べるとこのくらい。全伸長で249mmです。
材質 | アルミニウム |
段数 | 2段 |
収納高 | 212mm |
全伸長 | 249mm |
最低高 | 99mm |
開脚角度 | 35°/ 55°/ 85° |
耐荷重量 | 5kg |
重量 | 340g |
雲台取付ネジ | UNC1/4" |
付属品 | 専用メンテナンス工具、専用ケース |
ミニ三脚ということで重たいカメラは乗せられないと思いきや、アルミの剛性と関節部がたわまない造りであるせいか一眼レフのF2.8ズームレンズをつけてもブレることがありません。
PENTAX K-1 MarkⅡとHD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WRを乗せてみしっかりと支えてくれます。
撮影自体に問題は出ませんがレンズに先端に腕を引っ掛けたりしてしまうとカメラが倒れて破損してしまうので大きいカメラを使用する場合は取り回しに気をつけないとエラいことになります。
脚は折りたたみ式になっており一般的な三脚によるあるスクリュー式の煩わしさもありません。
脚を伸ばしても金属の脚が1つに噛み合わさる仕組みになっているので非常に剛性が高く。上からグイグイと押してもたわむことがありません。指でシャッターを切るときも安心です。
地面に接地するパーツは関節部と同じゴムパーツが使われています。
グラウンドポジションが取れる
脚の根本にあるスライドを引くとより開脚できグラウンドポジションを取ることができます。
ローポジションを取る目的にも使えますし、一眼レフと大きいレンズの組み合わせでより安定感が欲しいときにも使えます。
肉抜きされて軽量化されている脚
ミニ三脚MT-03はところどころに軽量化の工夫が施されていて、わかりやすいのが脚に穴が沢山空いていること。
このスロットは1/4インチ規格なので撮影用のアクセサリーを装着することができます。Leofotoには純正のマジックアームなどを販売されているので、LEDライトを装着したりして撮影環境を整えることができます。
アルカスイス互換の自由雲台LH-25
Leofotoのミニ三脚LMT-03は雲台とのセット販売がされており、選んだのは自由雲台のLH-25が付属するモデル。
小さいクイックシューも付属しています。
ボール径 | 25mm |
ベース径 | 36mm |
高さ | 67mm |
耐荷重量 | 6kg |
重量 | 172g |
三脚取付ネジ | UNC3/8",UNC1/4" |
雲台は3/8インチ、1/4インチの両対応なので雲台だけ取り外して軽量三脚に取り付けて運用できる利便性があります。
そして何よりアルカスイス互換なのでLプレートや大きいクイックシューを使って一眼レフなどをがっちりと固定できるが素晴らしい。
雲台の操作はレバー1つで行います。雲台の下部の回転とボールがが連動してしますのが難点ですが、レバーを回して緩みきれば自由雲台のボールのみが動きますので操作でイライラすることはありませんでした。
中途半端に緩めてフレーミングを行おうとうすると同時に動いてしまうので、その点だけは注意です。
カメラの取り付けは少々難あり
無駄のない作りに特化しているのでカメラを取り付けるレバーの位置がギリギリにあり、クイックシューやLプレートを挟む際の操作は少し煩わしさがあります。
素手であれば難なく操作できますが、大きいグローブを使って登山している最中に使用するときは少し注意が必要です。
専用ケースが付属する
Leofoto製品は持ち運び用のケースが付属してくることが多いのが特徴で、MT-03とLH-25のセットにも専用のケースがついてきます。
バッグに入れて持ち運ぶことが多いアイテムには嬉しい配慮です。
フォトジャケットに収納できる
山岳写真用のハードシェルジャケット、finetrackエバーブレスフォトジャケットのポケットにバッチリ収納できるサイズです。
アクセサリー収納時はこのように上にジッパーが出てくる仕様なのですっぽりと入ります。
大きさ的に登山で使用するのであればザック上部の収納スペースに入れることができると思います。
Leofoto MT-03を使ってテーブルフォトを撮る
Leofoto MT-03で便利だと思ったのがテーブルフォト。一般的な三脚は野外で使うことを想定しているため脚が長く室内での撮影では最適なポジションを取ることが難しいのです。
外で使った三脚の脚をテーブルに乗せることも抵抗があります。その点Leofoto MT-03は地面への接地パーツであるゴムをさっと拭くだけでキレイになり心理的な抵抗も少ないです。
GRのようなコンパクトなカメラと小型のLEDを使用すればいつでもどこでもブツ撮りが可能なセットになります。
この組み合わせなら背面液晶でライティングを確認しながらのブツ撮りなどが可能なので撮影の勉強にも向いています。

外によく出る人は持っておきたい三脚の1本
持ち運びも楽で剛性高い。テーブルにも乗せやすくて登山では岩の上に置いて楽に撮影ができる。
これから得られるメリットは「撮影機会が増える」ことだと感じました。ちょっと準備がめんどくさいな…と諦めてしまうシーンでもさっと用意してサクッと撮れる利便性です。雲台と合わせて512gなのでカバンやポケットに入れて持ち歩いても苦になりません。RICOH GRなどのコンパクトで高画質のカメラと組み合わせると最高の相性です。
普段使いにも、アウトドアにも活躍の場はたくさんあるので写真が趣味の人は持っておいて損はない三脚の1つです。
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