コスパ良好で剛性の高いミニ三脚 Leofoto Ranger LS-362Cレビュー

三脚は数千円の安価なものから10万円を超える高価なものまで様々。用途や使用しているボディとレンズの組み合わせによって選び方が異なります。

一般的な三脚は脚が3段であったり、4段であったりと最長で自分の身長くらいまで伸びるものが定番です。これが多くの人が使用する一般的な三脚です。

そんな中、用途を限定することによって特定の撮影でパフォーマンスを発揮する三脚もあります。その1つがミニ三脚。

以前から気になっていたコストパフォーマンスに定評のあるLeofotoというメーカーで、自分の持っていないもので性能テストをしてみようと思い購入したのがRnger LS-362Cというモデル。

ミニ三脚の中では最上級の剛性を誇るカーボン製のものです。

一通り使ってみて、特殊な使い方が多いですがハマればとても便利だと感じたのでご紹介します。

ミニ三脚とは

脚を伸ばしたミニ三脚

ローアングルを撮ったりテーブルに乗せて撮影するといった用途に特化した三脚です。特徴としては脚が短く、段数も少ない点。

今回購入したLeofoto Ranger LS-362Cも伸びる脚は1段のみで、脚自体もとても短いです。伸ばしても画像の通りの長さです。

ブツ撮りに最適なミニ三脚

このようにローアングルから撮影できることから商品撮影やテーブルフォトなどをしやすい特性があります。

ローポジションを取りやすい

ミニ三脚の最大の利点と感じたのが脚が短いことによりテーブルや岩の上に乗せやすいということ。

普通の三脚でローポジションを撮ろうとすると脚を開く必要があり、低価格帯のものではできないものがあります。加えて脚自体が長いので場所を取ってしまいテーブルに乗せることや岩に乗せることも難しいです。

それに対して脚の短いミニ三脚は場所を取らずにローポジションを撮ることができます。

グランドポジションも楽に取れる

グランドポジションが取りやすいミニ三脚

脚が短いためグランドポジションを取りやすいのも利点の1つ。Leofoto LS-362Cは2段階に脚の開き具合を変更でき、最大でほぼ地面スレスレの状態まで低くポジションを撮ることができます。

これを普通の三脚を使いフィールドでやろうとすると、脚が長すぎるため運良く水平な場所を見つけない限りは難しい問題があります。使用用途は限られますがローアングルに限定するならミニ三脚の方がパフォーマンスは桁違いに高いです。

石突き

ローポジションを取る上で懸念する問題が脚が地面に擦ってしまうこと。Leofotoの三脚はギリギリで石付きで全体を支えるような構造になっています。ミリ単位の精度だと思いますので中々すごいことではないでしょうか。

これが私が使ってみて感じたミニ三脚の特徴です。テーブルや岩などに置いて使うという分野に関してはすごいパフォーマンスです。ブロガーに最適だと感じました。

Leofoto LS-362Cの特徴

Leofoto ls362cの特徴

スペックは下記になります。

素材 10層カーボン
チューブ経 36mm / 32mm
段数 2段
収納サイズ 260mm
最大高 350mm
最低高 65mm
耐荷重 45kg
重量 1.11kg

数多くあるミニ三脚の中で私がLeofoto LS-362Cを選んだ最大の理由が剛性。

ミニ三脚は携帯性を重視するゴリラポッドを代表に重量のある機材を扱うには向いていないものが多いのですが、LS-362Cはカーボンの経が36mmあります。よって重さもそこそこあり1.11kgあります。

これは剛性がウリのGITZOの4型(37mm)とほとんど同じ太さなります。耐荷重は45kgまで対応しており一眼カメラのシステムならほとんどのシーンで使うことができます。

カーボンの素材も東レから仕入れており、10層で作っているのでスペックも最高レベル。

軽さよりも剛性、業務でも安心して導入できるスペックです。

雲台は付属しない

LS-362Cは雲台はつかない

Leofoto LS-362Cには雲台が付属していないため別途購入の必要があります。

1/2と3/8インチネジの雲台両方に対応

LS-362Cの対応雲台

ネジは3/8インチになっていますが、外側を押し込むと1/4インチネジだけが残る仕組みになっているため、GITZOやManfrotto、Leofotoの雲台はもちろん、スリックやベルボンなどで多く採用されている1/4インチの雲台もアダプターなしで使用することができます。

Leofoto LH-55

ミニ三脚LS-362Cに合わせたのはLeofotoの中でも一番剛性の高いLH-55。

こちらも耐荷重は25kg、重量は867gのものです。とてもRRSのBH-55に似ています。こちらはまた改めてレビュー予定です。

ミニ三脚としてもっとも剛性の高いLS-362C+LH-55の組み合わせでローアングルとテーブルフォトの環境を作りました。この三脚に合う雲台となるとこのレベルのものになると思います。

ミニ三脚でレールを使う

剛性の強さを活かして電動スライダーと組み合わせて動画やタイムラプスを取ることもできます。最近YouTubeの導入で入れてるマクロで製品を動きながら撮るやり方は、この三脚と電動スライダーの組み合わせで行っています。

モーターが入っているスライダー、しかもかなりの重量を横移動させてもブレないため剛性はかなりのものだと思います。普段はGITZOのシステマチック5型でやる作業をLS-3672Cでも行うことができました。

所々に軽量化の取り組みが見て取れる

軽量化しているLeofoto製品

重量があるLS-362Cですが、ベースプレートに肉抜きして軽量化の処理をしています。安易に肉抜きすると剛性に問題が出ますが、使用した限りだとその点に問題は感じませんでした。

メンテナンスしやすい作り

メンテナンスしやすいLeofotoの三脚

今年のCP+2019でLeofotoブースを見てこのメーカーのメンテナンス性の良さを感じました。

まずロックを緩めてすぽっと脚を抜くことができます。ここまではGITZOやRRSといった高級三脚と同じ作りです。

ストッパー部分

違うのが抜いた脚の上部にあるこのパーツ。これは三脚を伸ばすときに抜け落ちないようにするストッパーの部品です。多くのメーカーはこの部分がロックされておらず三脚の脚を抜くと勝手に抜け落ちてしまう作りになっています。

GITZOのストッパー

例えばGITZOの三脚はこのパーツが手で押さえてないと抜け落ちてしまう構造で、清掃後に三脚を組み直すときに四苦八苦します。

Leofotoはここがきっちりとしているところが好印象。

ストッパーの外し方

ここにL字の金具(マニュアルではレンチ)を挿し込み内側から外に押し込むことでロックが外れて着脱することができます。

ストッパーの着脱

三脚を清掃したあとはまたカチッとはめて脚を装着すればいいので非常に楽です。GITZOやRRSではこのストッパー部分は指で押さえながら脚を入れないと行けないため作業が煩わしい上に、間違った挿し込み方をしてパーツを破損する危険性があります。

ここは私の中でかなりポイントの高い点です。

海での撮影

例えば今回のテストでは北海道の磯の波打ち際ギリギリで撮影しました。

波打ち際での撮影

こういったシーンだと三脚に海水が入ってしまい乾いても塩が中に残ってしまうため清掃が必須です。

そのメンテナンスにおいては色々なメーカーを使ってきた中でもLeofotoは扱いやすいと思います。

スパイク付属

石突きとスパイク

標準装備の石突きを取り外してスパイクに変えることもできます。そしてこのスパイクは標準で付属しています。こういったアクセサリーはことごとく別売りなのでLeofotoのコスパの良さが光り輝きます。

その他アクセサリー

その他、メンテナンスや調整に必要なレンチなど一式付属しています。

動作はとてもスムーズだが大味

Leofoto ls362cの使い心地

実際に室内でスライダーやブツ撮り、北海道の磯でローアングル撮影をしてきて感じたのはスムーズな動作。

特に脚を広げるときのロックの解除。アルミ削り出しのパーツでカチンと小気味良くレバーを引くことができスムーズに脚を広げることができます。多分ここに関してはGITZOよりも上かも…。

全体を通しての操作感で不快感はまったくないことを前提にして気になるのはロックの機構。締めつけと解除が極端でありロックが外れるか軽くクルクルと回る。最高級のGITZOとRRSのような三脚はこの部分のテンションのかかり具合が絶妙で常にゆったり回るように作られているのに対し、Leofotoは大味であり関節部の素材もチープ。

ここに関しては好みの問題が入るので良し悪しの問題ではなく、ただ高級感がない。

質実剛健と取るかチープと取るかは使用者次第だと思いますが、私個人の感覚だとGITZOやRRSの方が脚の伸び縮みの動作に関しては好みでした。

キャリングケース付属

付属のキャリングケース

Leofoto LS-362Cは結構いい感じの三脚ケースが付いています。私は登山用のザックの中に入れてしまったりサイドポケットに装着して機動性重視な使い方ですがカーボンに傷がつくのでそれが嫌な人はケースに入れて持ち運ぶといいかと思います。雲台をつけても収納できるサイズになっているのも流石の作りです。

コストパフォーマンスは確かにすごい三脚。質感はもう少し欲しい

36mm経の太い脚、しかも1段しか伸びないミニ三脚ということで三脚のアラが出にくい仕様ということもあり、使っていて不満点はほぼありませんでした。

あるとすれば使い勝手の気持ちよさがないこと。LeofotoはGITZOやReally Right Stuff(RRS)を目標に上げているメーカーなので、ユーザー体験をもう少し重視してもいいかもしれないと感じました。

ただ性能面に関しては動きはスムーズだし剛性もよい、重たいスライダーを乗せたからといってタワむこともないのでコストパフォーマンスの評判がいいのも納得という性能でした。

といってもミニ三脚で販売価格が31,600円なので安いものではありません。「GITZO・RRSに比べれば安い」というものです。

それでもキャリングケースが付属したりスパイクがついたりと価格以上の価値はあります。

こうなると興味が出てくるのが脚の長い4段などの三脚の品質。使い心地の面で課題は感じましたが性能面で言えば不満点なし。

これをミニ三脚ではなく、同じ仕様のGITZOやRRSとぶつけて見たときどのくらいの性能差があるのかが気になります。こちらも機会があれば検証してみようと思います。

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