1年間使って見えてきたNikon Z7とZ6を使う上での注意点

ニコンがフルサイズミラーレスに参入しておよそ1年。私もNikon Z7を1年ほど使用し、最近Z6を買い増して試験運用を続けてきました。

小型軽量化したことによりメリット・デメリットが明確になったこともあり賛否が分かれるカメラですね。これは一眼レフのユーザーがミラーレスに乗り換えたら誰もが感じるもので、メーカーの宿命かもしれません。

例えばOVFがEVFなって違和感を感じる人もいれば、使い方によって撮影枚数がバラけたりもします。けれどもそこはその人のワークフローに合うか合わないかが大きいと思います。

私はNikon Zの扱いに苦労しているタイプですが、画質面で言えば申し分なく素手で持ちスナップをするのであれば気持ちのいいカメラだと感じています。

ただ使い込んで色々なシーンで使おうとすると少し扱いが難しいカメラという印象も持っています。今回はそれをまとめました。

クイックシューとFTZの干渉問題

Nikon ZのクイックシューとFTZの干渉

多くの人が直面する問題はカメラとFTZの高さが合っていないためにクイックシューなどを使用するとFTZと干渉してレンズ交換ができなくなる点。

特に慣れているほど無意識にレンズ交換しようとして、レンズを外してセンサーをむき出しになってから気づきます。

私も何十回と山の中でやってしまい不必要にセンサーにゴミをつけてしまいました。

これを解決するためにはLプレートを使用するのがベストという着地をしたので、Z7とZ6ともに装着しています。

もちろんこれはZマウントのレンズのみを使用するのであれば起こらない問題なのですが、フルサイズのZの価格的にもポジション的にもFマウントとの両立から入る人が多いと思いますので、この仕様は扱いづらさの筆頭になります。

3000円程度で購入できるLプレートという解決手段があったのがせめてもの救いです。

Z7/Z6用Lプレート[Amaozn]

純正アクセサリーでも取り付けで干渉することがある

ワイヤレスレリーズとHDMIケーブルの干渉

次に純正のワイヤレスレリーズであるWR-10とHDMIケーブルが干渉して同時に使用することができない点。

Z7は高画素機ですからスタジオで撮影することもあり、そのときに気づきました。例えば外部モニターに出力してクライアントに確認をしてもらいつつワイヤレスレリーズで撮影するというワークフローを組むことができません。

純正のスマホアプリでシャッターを切れば両立できますがそういった現場でスマホでカメラを操作することはレスポンス的にも、信用性としても現実的ではありません。

Nikon ZはUSB給電はできないボディなので、USB-CとHDMIケーブルの位置を逆にすればよかっただけの話では…と素人考えながら思いました。

せめて純正の組み合わせで干渉するような設計は避けてくれると嬉しいです。

純正のバルブ撮影用リモコンがない

タイムバルブ用のリモコンがない

風景写真ではバルブ撮影を使うことがあります。このような写真は3分以上露光しているため、正確な時間を設定する場合はタイマー設定ができるレリーズケーブルが必要になります。

NikonにはD5やD850に搭載されている10ピンターミナルがあり、そちらを使えばタイマー設定ができる純正レリーズMC-36Aがありますが、Zシリーズのアクセサリーターミナルでバルブタイマーができる純正リモコンは存在しません。

ですのでNikon Zでバルブ撮影をリモートケーブルで行おうとするとROWAなどのサードパーティ製品を使うか、スマホなどで時間を図りながら手動でバルブ撮影するしかありません。

仕事で撮影する場合はトラブルを避けたいので少し高価であっても純正のアクセサリーを選びます。

一眼レフでは開発されているアクセサリーが販売されてから1年経ってももミラーレスでは販売されないというのは流石に想定外すぎて困っています。

Z7用バルブ撮影用リモートケーブル[Amazon]

レリーズのないバッテリーパック

Nikon MB-N10
(引用:ニコンイメージングジャパン

Z7とZ6はともにPD給電ができない(電源を切れば充電はできる)ためバッテリー管理のシビアです。

具体的にはタイムラプスのような1000枚以上を撮り続けるシーンなど。途中でバッテリーがなくなることを考慮してフル充電済のバッテリーを使用することが前提条件のような雰囲気があります。

そのために残量があるバッテリーを抜く新しいバッテリーを使用するので、撮影終了時に手元に残っているのは中途半端に残量があるバッテリーと空のバッテリーということになります。

アウトドアフィールドに出ているとモバイルバッテリーを使ってZ7の中のバッテリーを充電するのですが、片方しか充電できないためバッテリー管理が難しくなり予備で1-2本多く持ってかないといけなくなります。

それを防ぐためのバッテリーパックなのですが、事前アナウンスの通りレリーズがなく、単純のバッテリー1つ増えるだけのためのグリップです。

レリーズがないことはおそらく動画撮影の撮影時間の延長のためだと推測できますが、デジタル一眼レフでずっと続いてきた縦位置レリーズがなくなることに肩透かしな印象を持った人も多いのではないかと思います。

一部のNikon Zユーザーのサポートに不安が残る現状

Nikon Zの今後

Nikon Zのカメラとしての性能とは関係なく、購入してから想定していたことができないというケースが多々あります。

使い込んだ際に欲しくなるアクセサリーや、トラブルの対応で有益なツールなどを純正で探すのは難しいのでサードパーティ製品で凌がなければいけない部分もあります。

けれども公式メーカーとしてはサードパーティ製のものを使って問題を解決してとも言えないと思いますので、解決手段に気づけない人も多い問題もあります。

私はトラブルを避けるためできる限り純正のアクセサリーを使いたいので少し困っています。特にレリーズなどはAmazon.comしか売っていないものも多く緊急時に近くの家電量販店で購入することができません。

発売されたばかりのAPS-Cのミラーレス一眼であるZ50も付属レンズにフードが付属せずに12月13日に別売りで販売されたりと「今まで当たり前のようについてきたもの」がないという傾向があるので、Nikon Zを購入する際はボディとレンズだけではなくアクセサリー周りも一通り確認して、自分の使用用途に合っているかの確認をしたほうがいいかなと思います。

Nikon Zも発売されて1年を過ぎましたし、ボティとレンズだけでなくアクセサリーを増やしたり、写真撮影の環境を整えるためのツールであったり、Nikon Zユーザーをサポートをして欲しいなと感じ始めています。

ニコンの短信の中の中期経営計画と経営方針にも、「プロ・趣味層の更なる満⾜度向上」と書かれているので、今後の展開に期待しようと思います。

コメント

  1. タケウチヤフオ より:

    凄く参考になりました。確かに、プリンターとかと同じように、サプライ品やその周辺の設備が充実してないと、本体が良くても全く話にならないですよね。
    だからSONYさんに差をつけられるのかもしれませんね。
    この記事をNikonさんに見せてあげたい。

  2. 匿名 より:

    これからはニコンよりPENTAXに乗り換えですかね?
    なんか寂しいな〜

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