一眼レフのバッテリーを割高に感じる人は多いのではないでしょうか。私の愛用してるNikon D4Sの純正バッテリーは1つ2万円もしますので気軽に購入できるものではありません。そこで気になるのが互換バッテリーです。
販売価格が純正バッテリーの1/4程度で購入できるのですから気になっている人も多いと思います。しかし心配なのが信頼性。カタログスペック通りの枚数が撮影できるのか、低気温でもちゃんと動いてくれるのか…不安はつきません。
そこでD4Sで使用できるEN-EL18bのNikon純正と互換バッテリーの新品を両方購入して検証してみました。D5やD850でも使用できるので興味がある人は多いのではないでしょうか。
ROWA JAPANの互換バッテリー
購入してみたのはROWA JAPANのEN-EL18互換バッテリー。化粧箱に色気はなくただの白箱です。
外見に大きな違いはありません。ただバッテリーの仕様が少し異なりますので純正と比較してみます。
純正バッテリーとは容量や電圧などが異なる
Nikon純正バッテリー | ROWA互換バッテリー | |
---|---|---|
容量(mAh) |
2500mAh | 2600mAh |
電圧(V) | 10.8V | 10.8V |
電力量(Wh) | 27Wh | 28.1Wh |
カタログスペックでは容量や電力量が微妙に異なります。互換バッテリーの方が少しだけ優秀になっています。
一眼レフに入れてみる
充電せずにD4Sに入れてみたところ正常に動作しました。
バッテリー残量は70%ほど。
ROWA JAPAN互換バッテリーの注意事項
互換バッテリーの注意
- 使用前にバッテリーを満充電する
- 充放電で3〜5回行うことでバッテリーの性能がフルになる
- 保証期間は3ヶ月
バッテリーは購入してから実際にしようするまでに時間が経ってしまう事が多いので、しばらく放置してからいざ本番で使用するという使い方だとトラブルが起こる可能性が高そうです。
少しめんどくさい仕様ですが、購入したらとりあえず充電して試しに1回撮影したほうが良さそうです。
互換バッテリーは一眼レフの電源すら入らないものもある
何度か互換バッテリーを試したことがあるのですが、相性が悪かったのはSIXOCTAVEと書かれているセルバッテリー。2個購入して1つは使えましたがもう一つは電源インジゲーターに変な表示が出て起動すらできず。
このようにバッテリー残量のインジゲーターがおかしな表示になり電源が入らなくなります。電力量が35.6Whという純正よりも遥かに高いことが気になるところですが、互換バッテリーに当たりハズレがあることは確かです。
純正バッテリーよりも撮影枚数は少ない
−10℃以下の環境でフル充電で580回RAW+JPEG(Fine)でシャッターを切った残量が75%。
公式サイトのでは純正バッテリーEN-EL18bで約3020コマの撮影が可能です。数年D4Sを使い続けている経験から数字にブレはほぼありません。互換バッテリーは単純計算で2320枚ですので純正バッテリーの75%ほどの性能と言えそうです。純正バッテリーの販売価格が20,520円に対して互換バッテリーが3,980円であることを考えうるとコストパフォーマンスは抜群に高いです。
保険をかけて使用するなら実用的
私の使い方だと、いざというときのためにという使い方はできません。山の中でトラブルが起きたら目も当てられません。【純正バッテリー】→【互換バッテリー】→【純正バッテリー】のような純正バッテリーを温存するための使い方は大いにありと感じました。互換バッテリーが動かなくても仕事に影響はありません。
すぐ充電できる場所での撮影が多く、枚数もそれほど撮らない人であるならばそういうことも気にせず運用できるかと思います。
運用方法も選ぶし運も絡む互換バッテリー。純正バッテリーの1/4以下で買えることを考えればコストパフォーマンスは良いと感じました。保証がついているものも多いので初期トラブルさえ回避できれば十分元は取れると思います。
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