もっとも多くの人が使うカメラといえばスマートフォンです。年々その性能が向上し、最近はスマホだけでもキレイな写真が動画が撮れるようになりました。
その勢いもあってスマートフォン用の撮影アクセサリーは自撮り棒を始め多くのものが開発されています。
その中の1つにスマホの動画を引き上げるジンバルと呼ばれるものがあります。ブレや歩行のショックなどを抑えて滑らかな動画撮影を可能にするアクセサリー。
手軽なジンバルでの撮影方法を探していた中、たまたま現在クラウドファンディングでプロジェクトを行っているSnoppaさんからスマホ用ジンバルAtomのレビューのお声がけを頂いたので試験運用がてら霧ヶ峰で使用してきました。
外観
手元に届いたSNOPPA ATOMはパッケージやマニュアルがまだ日本にローカライズされていないのか、英語と中国語でした。とはいえそれほど難しい使い方でもなく、アプリは日本語に対応しているので使用上で困ることはありません。
英語の苦手な人もいると思いますので簡単な使い方を説明しながらレビューしていきます。
付属品
本体のジンバルと充電用USB-C / USB-Aケーブル、USB-Cケーブル、USB-C / Lightningケーブル、マイクと接続できるケーブル、収納袋が同梱されています。
スマホとATOMを接続するケーブルは主にスマートフォンを充電しながら使用する際に使用します。スマホホルダーについている端子に接続することでATOM本体からから給電されます。
ここから給電しても良いのですが、ATOMにはQi機能がついているため対応スマートフォンならばケーブルレスで給電しながら長時間の撮影を行えます。
本体のバッテリーは2000mAhでスマホへの給電を行わないのであれば24時間使用可能。スマホに給電しても1日では使い切ることがないくらいの安心感があります。
三脚着用可能
三脚穴があり、Atomを固定して被写体追尾機能を使って自動で動きのあるのを追うことができます。
ATOMの使い方
電源を入れる前に2箇所のロックを解除します。アイコンが印されているのでそのとおりに回転させれば解除されます。これをしないとジンバルが動きませんので注意が必要です。
ホルダーは引っ張れば伸びるタイプのものです。外すときは力任せにぐいっと引っ張れば抜き取れます。300gまでのスマートフォンを積載可能です。
ATOMの起動
ロックを解除して電源を入れると自動で撮影に適したポジションに移動します。ここまではジンバル本体のみで行なえますが、撮影を行うためには専用アプリを使ってスマホとBluetooth接続を行います。
専用アプリSnoppa
アプリケーションをインストールして立ち上げるとATOM本体とのペアリングが行われます。言語で日本語を選べばあとは感覚で操作がわかると思います。
設定は「カメラ」「ジンバル」「一般」の3項目です。動画の解像度やフォーマットなども変更できます。
ジンバルの設定ではカスタキーの変更やジンバルの水平の調整などを行うことができます。
ほとんどのキーを変更することができるため、使いやすいようにカスタマイズすることで撮影パフォーマンスを向上できます。
ATOMの基本操作
ATOMはスマホアプリ内で多くのボタンをカスタマイズできますので、使い勝手が良いように組み直すことができます。デフォルト状態では上記画像のようになっています。
ボタン1つで縦位置や自撮りのための180℃回転は旅行先などで便利そうな機能です。
デフォルトのモードだと歩いていたいr,ジンバルを動かしたりすると滑らかにスマホが動く動作になりますが、背面のトリガーを引いた状態だと現在撮影している場所をロックするためジンバルを上下左右に振っても同じ被写体を捉え続けます。
そして下の小さいボタンを押すとQiでの給電のON/OFFができます。動画撮影はバッテリーの消耗が激しいので嬉しい機能です。
正面でジンバルのメイン操作を行います。左側のジョイスティックを使うと動かした方向にジンバルも傾きます。左側と撮りたいときは左側に動かすという使い方です。
アプリケーションボタンを押すと専用アプリケーション内で撮影モードや撮影の設定変更を行うことができます。
Snoppaアプリでできること
- ジンバル設定
- ファームウェア更新
- キャリブレーション
- リアルタイム顔補正
- シャッター(静止画)
- 自動パノラマ
- ライトフィールド写真
- ライトプリンティング
- 長時間露光
- グリッドビュー
- ビデオ録画
- 静的タイムラプス
- モーションタイムラプス
- 対象追跡
- 顔追跡
- スローモーション
霧ヶ峰でATOMを使い動画撮影
SNAPPA ATOMにはタイムラプス撮影や顔認証など色々な機能があるのですが、まずは基本スペックとして実際にどのような映像を撮ることができるのかをiPhone XとSNAPPA ATOMの組み合わせで撮影してきました。
ちなみにSnoppa ATOMは440gの軽量コンパクト設計なのでサコッシュに入れて持ち運びができます。

動画をプレビューしながら撮影することになるので、足元には注意が必要です。危ない場所では使用しないほうがいいですね。
練習なしの一発本番でこのくらいの動画を撮ることができました。ジンバル操作に慣れればもっとスムーズな動きになると思います。
軽量コンパクトで使いやすい
SnappaのAtomを使ってみた良いと思ったのが軽量コンパクト設計と積載量の多さ。スマホのジンバルとしては485gで積載量210gのDJIのOsmo2などが代表的ですが、ATOMは440gで積載量が300g。カタログスペックだけで見れば上回っています。
少し使いづらいなと思ったのがスマホを装着してから起動するまで。ジンバルのロックが回転式でカチッとハマるようになているため、電源ON/OFFを繰り返していると時々ロックされてしまいます。
ロック状態で起動してもジンバルが動かないので、一度電源を落としロックを解除してから再度電源をいれることになります。
慣れの問題かもしれませんがテスト検証する時には何度かヒューマンエラーを起こしました。しかし一度起動してしまえば撮影が終わるまではスムーズで特に不便に思うことはありませんでした。
この性能で19800円。旅行でスマホを多用したり自撮りをする人には魅力的な価格であると思います。持ち運びも楽なので旅行先などには積極的に持っていきたいなと思うカメラアクセサリーでした。
ブログやSNSを運営している人は情報発信のための動画素材としてスマホ+ジンバルというのは費用対効果も抜群でしょう。ただし山で使うのであれば足元が安定している場所じゃないと危険なので、使用シーンを考えての運用になります。
12/16終了のこのプロジェクト支援すれば14850円でSnappa Atomが手に入りますのでご興味ある人はどうぞ。
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