FUJIFILM X-E3はSNSに最適なのか。スマホ連動とフィルムシミュレーションを駆使してみる

FUJIFILM X-E3

FUJIFILMのX-E3を購入した最大の理由は普段から持ち歩けるカメラが欲しかったから。

求めた機能はパソコンに繋がなくてもRAW現像できたり、1:1の正方形のInstagramのような特殊なフォーマットにも対応できる小さくて便利なカメラ。そしてスマートフォンに簡単に画像を転送できること。

この条件を満たせばミラーレス一眼で撮影したデータを簡単にスマホからSNSにアップすることができます。趣味で使うには最高のカメラです。そんな条件でカメラを探したらFUJIFILMのX-E3にたどり着きました。

今回はSNSで使用するための設定から簡単に色加工ができるフィルムシュミレーション、スマホへの画像転送をご紹介します。

1:1の正方形フォーマットでの撮影

X-E3の正方形フォーマット

X-E3には一般的な一眼レフの縦横比である3:2、テレビと同じ16:9、正方形フォーマットの1:1の写真を撮ることができます。つまりInstagram用に写真を切り取る必要がないため、より正確なフレーミングをすることができます。

RAWで撮影すると正方形切り取り前の画像に戻すことができる

RAW画像だと元のサイズに戻すことができる

X-E3の正方形フォーマットは3:2の画像を正方形に切り取っています。JPEGで撮影すると1:1のサイズで固定されますがRAWで撮るとLightroomなどのレタッチソフトで3:2のサイズに戻すことができます。

フィルムシュミレーションでインスタ映えさせる

X-E3のフィルムシュミレーション

インスタなどのSNSにアップする写真の代表とえばスイーツやオシャレフード。何故かパンケーキとスクランブルエッグいうイメージを持っています。

長野の諏訪地方でオシャレといえばそうガスト、あと丸亀製麺。

試しにインスタグラマーの気持ちになり注文した料理の写真を撮ってみましたが、そんなことしてる時間があるなら早く食べたい。

写真を専業にしている私ですら、心を込めて料理を作ってくれたガストや丸亀製麺のシェフに大変申し訳無い気持ちになったので撮影に取れる時間はせいぜい5秒くらいではないでしょうか。あとは加工で適当にごまかす!

そこで X-E3のフィルムシュミレーション機能。

FUJIFILMのミラーレス一眼の特徴といえば「加工せずとも素晴らしい写真」であること。いわゆる撮って出しというものです。一眼レフもiPhoneも、撮影したデータはメーカー独自の色味に加工されています。

ちなみにフォトグラファーなど写真にこだわる人は自分のイメージする色に自由に色を作りたいためRAW画像という極力加工されていない素のデータを好みます。

最高画質やイメージした色味を求めるなら腰を据えてLightroomなど専用のレタッチソフトを使用するのですが、X-E3のようなコンパクトなミラーレスでSNSに写真をアップする使い方でしたらフットワークが重すぎます。写真を撮ったら早くアップしてリア充アピールしたい。

つまりSNSメインなら重要なのは撮った写真がそのまま使えるかどうかではないでしょうか。それはFUJIFILMの土俵です。

X-E3のフィルムシュミレーション

フィルムシュミレーション

  1. PROVIA(スタンダード)
  2. Velvia(ビビッド)
  3. ASTIA(ソフト)
  4. ACROS
  5. クラシッククローム
  6. PRO Neg.Hi
  7. PRO Neg.Std
  8. モノクロ
  9. セピア

これらの色調モードはフィルムを作り続けてきた歴史のあるFUJIだからできるもの。過度な脚色になりがちなInstagramに正統派の風を爽やかに吹き込めます。

撮影した写真にもフィルムシュミレーションできる

たくさんあるフィルムシュミレーションを切り替えながら撮影するのは大変。何枚も同じ構図で撮影するのはめんどくさい。そんなときはRAWモードで撮影することでX-E3内部であとから好みのフィルムの色で現像することができます。

再生メニュー

RAW現像

撮影した画像を表示してメニューを開くと【RAW現像】という項目が出てきます。

フィルムシュミレーション

使用するフィルムを選択

選択すると使用したいフィルムが表示されますので選んじ実行するだけです。そうすると新規にJPEG画像がSDカードの中に生成されます。

RAW画像はそのまま保持されますので同じRAW画像を使用して複数のフィルムシュミレーションが可能になります。

またPCに移したRAW画像をフィルムシュミレーションで加工したい場合はX-E3で使用しているSDカードの画像が記録されていくフォルダにRAW画像をコピーすればX-E3本体でレタッチすることができます。

スマートフォンへの画像の転送

スマホへの画像転送

X-E3の魅力の1つは小型軽量でも持ち運びがしやすい上に、簡単にスマートフォンに画像データを転送できること。SNSにいい写真を投稿したい人にとっては嬉しい機能です。画像の転送にはCAMERA REMOTEという専用アプリケーションを使用します。

FUJIFILM CAMERA REMOTE

Bluetoothでカメラとペアリングする

Camera remoteを使ってスマホに画像を転送

ペアリング登録からスマートフォンとの接続を行います。X-E3を購入して電源を入れた瞬間にペアリングの画面が表示されるのでFUJIFILMからの「スマホと連携して使ってね!」というアッピールを感じずにはいられません。

X-E3に表示されるQRコードをCAMERA REMOTEで読み込めば自動で接続されます。

X-E3とBluetooth接続する

これでX-E3とスマートフォンの接続は完了し、アプリからカメラを操作することができるようになります。

Camera Remoteのアプリケーション

Camera Remoteからできることはリモート撮影・画像をスマホに転送、カメラの中のデータ閲覧、スマホのGPSを使って写真に位置情報を埋め込みむ位置情報アシストの4つ。

この機能を使用するためにはBluetoothでつながっていることと、新たにスマホの無線でX-E3に接続することが必要です。

無線接続

Camera Remoteのアプリ立ち上げて何かを操作しようとすると、無線接続をする画面が表示されます。【設定を開く】からwifi接続でX-E3を選び無線の接続を行います。

スマホと無線接続

こうすることリモート撮影やデータの転送が可能になります。

CAMERA REMOTEを使い画像を受信する

画像の受信

アプリを立ち上げて受信可能な状態になったら、X-E3本体のプレビュー画面を出して決定ボタン(操作ボタンを押し込む)と画像をを転送するかの確認が出ますのでOKを押すと転送が開始されます。

デフォルト設定だと300万画素に縮小してくれるのも気が利いています。

スマホへの画像の転送

X-E3で選択した画像がどんどんスマホに転送されていきます。体感としては待ち時間はほぼない感じです。これで基本的なX-E3からスマホへの画像手順になります。

画像転送予約

画像転送予約

スタバでイケてる写真を撮影してスマホに転送するならば先程紹介した転送手順で十分ですが、登山であったり散歩であったりと写真を撮るときはスマホも同時に操作するのは難しいことが多いです。そんなときに便利なのが画像転送予約。

撮影していていい写真が撮れた!と思ったらその画像を表示してAE-Lボタンを押すと転送の予約が行われます。

転送予約をしておくとX-E3の電源を落とす際に自動でwifi機能がONになりますので、スマホの接続をX-E3に変更します。あとはCAMERA REMOTEを立ち上げれば自動で画像が転送されます。

画像転送予約を使えば画像の選定に時間を取られることがなくなりSNS投稿が捗ります。

スマホ転送やSNSでの使用にも好きがない小型ミラーレス一眼

撮影してからの色加工やスマートフォンへのデータ転送がとても楽で、PCを普段使わない人がいい写真をSNSにアップするために使用するには最高のカメラではないでしょうか。

スマホ連携を抜きにしてもFUJIFILMの色作りや、キットレンズの優秀さから適当にシャッターを切るだけでエモい写真が撮れます。

ガッツリ使いこむには設定が簡易化されているため物足りない一面もありますが、気軽にいい写真を撮ることを重視している設計ともいえます。プロの方でも普段の何気ない一面を気楽に撮れる分、このようなカメラの方が琴線に触れるかもしれません。

スマホでの撮影では光学的に限界がありますので、自然なボケやシャープな解像感、美しい色にこだわりたい人はバッグの中にX-E3を入れておいて気になったものを撮影すると新たな世界が拓けるかもしれません。

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